橋本総業HD Research Memo(1):130年の歴史を誇る管工機材のベストパートナー
[19/08/30]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■要約
橋本総業ホールディングス<7570>は管工機材・住宅設備機器の1次卸である。管材や衛生陶器・金具、住宅設備機器、空調機器・ポンプなど住設・建設関連資材を、全国の2次卸やゼネコン・サブコンへ向けて販売している。同社は1890年に設立され130年の歴史を有する老舗で、三代目社長がメーカー特約店として商売を広げ、四代目の現社長がベストパートナーをテーマにメーカーや販売先などで取引先満足の向上や地域密着、システム活用を推進している。
同社の取扱商品は、パイプ類、継手類、バルブ類など管材類、トイレ・水栓金具など衛生陶器・金具類、給湯機器やキッチン設備など住宅設備機器類、各種エアコンなど空調機器・ポンプである。同社は、ネットカタログで売れ筋を網羅するなど利便性を高めている。また、研修やイベント、展示会、販促、ITなどのサービスを展開することで、メーカーから2次卸・施工業者まで同社と取引先が一体となった強い結びつきを形成することで川上から川下までを包括する、強力なバリューチェーンになっている。リアルとEC(電子商取引)の両方向から強力なバリューチェーンを形成していることが、同社の強みと言える。
同社は「設備商品の「流通」と「サービス」を通じて、快適な暮らしを提供する」というミッションのもと、「設備のベストコーディネーター」「流通としてベストパートナー」「会社としてベストカンパニー」という「3つのベスト」によってステークホルダーの期待に応え、社会に貢献することを目指している。一方で、「3つのフル」「みらい活動」「進化活動」という取り組みによって中期的な成長と進化を図っている。具体的には、「フルカバー」「フルライン」「フル機能」によって様々な需要に対応し、「みらい活動」で取引先とのコラボレーションを深化、「進化活動」によって生産性を向上する計画である。これらにより、2022年3月期に売上高1,600億円、経常利益40億円、自己資本比率40%、ROE9.5%、ROA4.0%の達成を目指している。
2019年3月期の業績は、売上高132,944百万円(前期比3.6%増)、営業利益2,482百万円(同11.6%増)となった。親会社株主に帰属する当期純利益については、投資有価証券売却損などを特別損失に計上したため伸び率が低くなった。しかし、「3つのフル」「みらい活動」「進化活動」を具体化し積極展開したことにより、売上高で2,944百万円、営業利益で82百万円期初計画を上回る好調な業績となった。2020年3月期の業績見通しについては、売上高137,000百万円(同3.1%増)、営業利益2,750百万円(同10.8%増)を見込んでいる。既存分野でのシェアアップを目指し、地域密着型の営業を積極的に展開する一方、仕入価格や販売価格の管理強化、コスト削減の継続によって収益性を向上させる考えである。
■Key Points
・130年の歴史を誇る管工機材・住設機器の一次卸
・ベストパートナーとして取引先と強い結びつき
・2022年3月期に経常利益40億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<YM>
橋本総業ホールディングス<7570>は管工機材・住宅設備機器の1次卸である。管材や衛生陶器・金具、住宅設備機器、空調機器・ポンプなど住設・建設関連資材を、全国の2次卸やゼネコン・サブコンへ向けて販売している。同社は1890年に設立され130年の歴史を有する老舗で、三代目社長がメーカー特約店として商売を広げ、四代目の現社長がベストパートナーをテーマにメーカーや販売先などで取引先満足の向上や地域密着、システム活用を推進している。
同社の取扱商品は、パイプ類、継手類、バルブ類など管材類、トイレ・水栓金具など衛生陶器・金具類、給湯機器やキッチン設備など住宅設備機器類、各種エアコンなど空調機器・ポンプである。同社は、ネットカタログで売れ筋を網羅するなど利便性を高めている。また、研修やイベント、展示会、販促、ITなどのサービスを展開することで、メーカーから2次卸・施工業者まで同社と取引先が一体となった強い結びつきを形成することで川上から川下までを包括する、強力なバリューチェーンになっている。リアルとEC(電子商取引)の両方向から強力なバリューチェーンを形成していることが、同社の強みと言える。
同社は「設備商品の「流通」と「サービス」を通じて、快適な暮らしを提供する」というミッションのもと、「設備のベストコーディネーター」「流通としてベストパートナー」「会社としてベストカンパニー」という「3つのベスト」によってステークホルダーの期待に応え、社会に貢献することを目指している。一方で、「3つのフル」「みらい活動」「進化活動」という取り組みによって中期的な成長と進化を図っている。具体的には、「フルカバー」「フルライン」「フル機能」によって様々な需要に対応し、「みらい活動」で取引先とのコラボレーションを深化、「進化活動」によって生産性を向上する計画である。これらにより、2022年3月期に売上高1,600億円、経常利益40億円、自己資本比率40%、ROE9.5%、ROA4.0%の達成を目指している。
2019年3月期の業績は、売上高132,944百万円(前期比3.6%増)、営業利益2,482百万円(同11.6%増)となった。親会社株主に帰属する当期純利益については、投資有価証券売却損などを特別損失に計上したため伸び率が低くなった。しかし、「3つのフル」「みらい活動」「進化活動」を具体化し積極展開したことにより、売上高で2,944百万円、営業利益で82百万円期初計画を上回る好調な業績となった。2020年3月期の業績見通しについては、売上高137,000百万円(同3.1%増)、営業利益2,750百万円(同10.8%増)を見込んでいる。既存分野でのシェアアップを目指し、地域密着型の営業を積極的に展開する一方、仕入価格や販売価格の管理強化、コスト削減の継続によって収益性を向上させる考えである。
■Key Points
・130年の歴史を誇る管工機材・住設機器の一次卸
・ベストパートナーとして取引先と強い結びつき
・2022年3月期に経常利益40億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
<YM>