ベルシス24 Research Memo(5):2020年2月期第2四半期は、継続的な収益性改善等により増益決算
[19/11/26]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■業績動向
1. 2020年2月期第2四半期連結決算
ベルシステム24ホールディングス<6183>の2020年2月期第2四半期累計の連結業績は、売上収益63,036百万円(前年同期比4.9%増)、営業利益5,880百万円(同10.0%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益3,707百万円(同13.7%増)の増収増益決算となった。売上収益は通期の業績予想の48.9%にとどまったが、営業利益は51.1%、親会社の所有者に帰属する四半期利益も53.7%に達し、通期予想に対して順調に進捗している。
売上収益の前年同期比2,968百万円増の要因を見ると、既存業務と新規業務等で1,625百万円増、旧BBコール業務で1,469百万円増、スポット業務で802百万円増となって、その他の927百万円減を補っており、コア事業の順調な拡大により増収となったことが分かる。また、営業利益段階では、人件費上昇の影響で440百万円、戦略的投資及び先行投資で330百万円、その他の影響で140百万円などの減益要因があったものの、堅調な需要による増収効果で790百万円、収益性改善等で660百万円などの増益要因が上回ったことで、営業利益は前年同期比535百万円の増益であった。以上から、営業利益率は9.3%で前年同期比0.4pt上昇し、2019年3月期の東証1部上場会社平均の6.8%を上回って推移している。
(1) セグメント別の状況
セグメント別では、CRM事業の売上収益が60,620百万円(前年同期比6.9%増)となった。うち、主力の既存業務と新規業務等が47,269百万円(同3.6%増)であった。また、旧BBコールは8,690百万円(同20.3%増)と、前年同期の減収から大幅増収に転じた。さらに、スポット業務も4,661百万円(同20.8%増)と好調であった。一方、その他は医療関連事業の再編に伴う減収から、2,416百万円(同27.7%減)と低調であった。営業利益段階では、CRM事業が5,908百万円(同12.8%増)と好調であったが、その他は28百万円の小幅損失となった。この結果、コア事業であるCRM事業の営業利益率は9.7%と、前年同期比0.5pt上昇している。
(2) 財務及びキャッシュ・フローの状況
2020年2月期第2四半期末時点の資産合計は168,371百万円(前期末比28,632百万円増)で、流動資産27,597百万円(同2,008百万円増)、非流動資産は140,774百万円(同26,624百万円増)となった。非流動資産の大幅増は、今期からIFRS16号の適用によって、従来オフバランス処理(資産計上しない処理)してきたリース取引がオンバランス処理されることになったためである。
同様の理由から、負債合計は120,606百万円(前期末比27,359百万円増)で、流動負債は37,250百万円(同10,087百万円増)、非流動負債は83,356百万円(同17,272百万円増)であった。資本合計は、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上等に伴い47,765百万円(同1,273百万円増)となった。
以上の結果、自己資本比率は前期末から4.5pt低下の28.2%となったが、これは会計処理の変更に伴う一時的なものであり、今後は利益の蓄積によって改善すると見込まれる。また、ネットD/Eレシオは1.32倍と同0.10低下し、改善が進んでいる。
キャッシュ・フロー計算書によると、2020年2月期第2四半期末時点の現金及び現金同等物の残高は8,077百万円(前期末比2,106百万円増)、またフリー・キャッシュ・フローは7,038百万円(前年同期比1,779百万円増)であった。営業活動によるキャッシュ・フローは8,053百万円の収入で、これは主に、税引前四半期利益5,614百万円、減価償却費及び償却費3,451百万円の計上、法人所得税の還付額1,070百万円等によるもの。投資活動によるキャッシュ・フローは1,015百万円の支出で、有形固定資産の取得による支出375百万円、無形資産の取得による支出559百万円等による。財務活動によるキャッシュ・フローでは、リース負債の返済による支出2,362百万円、配当金の支払額1,326百万円等があり、5,023百万円の支出となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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1. 2020年2月期第2四半期連結決算
ベルシステム24ホールディングス<6183>の2020年2月期第2四半期累計の連結業績は、売上収益63,036百万円(前年同期比4.9%増)、営業利益5,880百万円(同10.0%増)、親会社の所有者に帰属する四半期利益3,707百万円(同13.7%増)の増収増益決算となった。売上収益は通期の業績予想の48.9%にとどまったが、営業利益は51.1%、親会社の所有者に帰属する四半期利益も53.7%に達し、通期予想に対して順調に進捗している。
売上収益の前年同期比2,968百万円増の要因を見ると、既存業務と新規業務等で1,625百万円増、旧BBコール業務で1,469百万円増、スポット業務で802百万円増となって、その他の927百万円減を補っており、コア事業の順調な拡大により増収となったことが分かる。また、営業利益段階では、人件費上昇の影響で440百万円、戦略的投資及び先行投資で330百万円、その他の影響で140百万円などの減益要因があったものの、堅調な需要による増収効果で790百万円、収益性改善等で660百万円などの増益要因が上回ったことで、営業利益は前年同期比535百万円の増益であった。以上から、営業利益率は9.3%で前年同期比0.4pt上昇し、2019年3月期の東証1部上場会社平均の6.8%を上回って推移している。
(1) セグメント別の状況
セグメント別では、CRM事業の売上収益が60,620百万円(前年同期比6.9%増)となった。うち、主力の既存業務と新規業務等が47,269百万円(同3.6%増)であった。また、旧BBコールは8,690百万円(同20.3%増)と、前年同期の減収から大幅増収に転じた。さらに、スポット業務も4,661百万円(同20.8%増)と好調であった。一方、その他は医療関連事業の再編に伴う減収から、2,416百万円(同27.7%減)と低調であった。営業利益段階では、CRM事業が5,908百万円(同12.8%増)と好調であったが、その他は28百万円の小幅損失となった。この結果、コア事業であるCRM事業の営業利益率は9.7%と、前年同期比0.5pt上昇している。
(2) 財務及びキャッシュ・フローの状況
2020年2月期第2四半期末時点の資産合計は168,371百万円(前期末比28,632百万円増)で、流動資産27,597百万円(同2,008百万円増)、非流動資産は140,774百万円(同26,624百万円増)となった。非流動資産の大幅増は、今期からIFRS16号の適用によって、従来オフバランス処理(資産計上しない処理)してきたリース取引がオンバランス処理されることになったためである。
同様の理由から、負債合計は120,606百万円(前期末比27,359百万円増)で、流動負債は37,250百万円(同10,087百万円増)、非流動負債は83,356百万円(同17,272百万円増)であった。資本合計は、親会社の所有者に帰属する当期利益の計上等に伴い47,765百万円(同1,273百万円増)となった。
以上の結果、自己資本比率は前期末から4.5pt低下の28.2%となったが、これは会計処理の変更に伴う一時的なものであり、今後は利益の蓄積によって改善すると見込まれる。また、ネットD/Eレシオは1.32倍と同0.10低下し、改善が進んでいる。
キャッシュ・フロー計算書によると、2020年2月期第2四半期末時点の現金及び現金同等物の残高は8,077百万円(前期末比2,106百万円増)、またフリー・キャッシュ・フローは7,038百万円(前年同期比1,779百万円増)であった。営業活動によるキャッシュ・フローは8,053百万円の収入で、これは主に、税引前四半期利益5,614百万円、減価償却費及び償却費3,451百万円の計上、法人所得税の還付額1,070百万円等によるもの。投資活動によるキャッシュ・フローは1,015百万円の支出で、有形固定資産の取得による支出375百万円、無形資産の取得による支出559百万円等による。財務活動によるキャッシュ・フローでは、リース負債の返済による支出2,362百万円、配当金の支払額1,326百万円等があり、5,023百万円の支出となった。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 国重 希)
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