GMOペパボ Research Memo(1):EC市場の拡大を追い風に2020年12月期業績は会社計画を上回る見通し
[20/09/07]
提供元:株式会社フィスコ
提供元:株式会社フィスコ
注目トピックス 日本株
■要約
GMOペパボ<3633>は、GMOインターネット<9449>のグループ会社で、インターネット関連サービスを展開している。主なサービスは、レンタルサーバー「ロリポップ!」、ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」、オリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI(スズリ)」、ハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」など。また、2019年より子会社でフリーランス向けファクタリングサービス「FREENANCE(フリーナンス)」を開始している。
1. 2020年12月期第2四半期累計業績の概要
2020年12月期第2四半期累計(2020年1月−6月)の連結業績は、売上高が前年同期比21.1%増の5,352百万円、営業利益が同23.2%増の623百万円となり、いずれも半期ベースで過去最高を更新した。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けた巣ごもり需要の増加を背景に、「minne」や「SUZURI」などEC関連サービスの収益が大きく伸長した。「minne」は手作りマスクや食品の販売好調により、売上高で同21.4%増の1,015百万円、営業利益で同271.3%増の225百万円となった。また、「SUZURI」についてもSNS内で影響力のあるクリエイターの誘致を行なったほか、2020年6月に実施したTシャツセールが奏功し、売上高で同194.6%増の889百万円、営業利益で同576.2%増の154百万円と急拡大した。一方、新規事業となるフリーランス向けファクタリングサービスについては、事業拡大のための人員増加に加えて、機能開発やWebプロモーション費用の増加により、営業損失が前年同期の44百万円から170百万円に拡大した。
2. 2020年12月期業績見通し
2020年12月期の連結業績は、売上高で前期比7.3%増の9,600百万円、営業利益で同5.8%増の829百万円と期初計画を据え置いている。第2四半期までの進捗率は売上高で55.8%、営業利益で75.2%と高進捗となっているが、下期は2021年以降も高成長を継続していくための顧客基盤拡大に向けたプロモーション費用や開発費用等の増加を見込んでいるためだ。現在の勢いからすれば営業利益で13〜14億円まで拡大する可能性はあるが、下期にどの程度の投資を実行するかで着地は決まってくる。目安としては11億円前後になるものと弊社では見ている。なお、「FREENANCE」に関しては新型コロナウイルスの影響が落ち着くまで、プロモーションなどの投資は抑制する方針となっている。
3.今後の事業展開
同社はインターネット上の表現活動を支えるインフラサービス(ロリポップ!、カラーミーショップ等)を安定的かつ継続的な収益基盤とし、利用者同士が結びつくECプラットフォームサービス(minne、SUZURI)やファクタリングサービス(FREENANCE)を成長事業と位置づけ、戦略的投資を行いながらサービス規模を拡大していく方針となっている。いずれのサービスも業界トップまたは大手のポジションにあることが強みであり、今後もインターネット及びEC市場の拡大を追い風に、収益成長が続くものと予想される。
■Key Points
・2020年12月期第2四半期累計業績はEC関連サービスの成長により前年同期比2ケタ増収増益と好調に推移
・EC関連サービスは2021年以降の成長を見据えたプロモーション施策を実施
・ストックサービスによる安定的かつ継続的な収益を基盤とし、成長期待の高いEC関連サービス等への投資により成長スピードを加速する
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<ST>
GMOペパボ<3633>は、GMOインターネット<9449>のグループ会社で、インターネット関連サービスを展開している。主なサービスは、レンタルサーバー「ロリポップ!」、ネットショップ作成サービス「カラーミーショップ」、オリジナルグッズ作成・販売サービス「SUZURI(スズリ)」、ハンドメイドマーケット「minne(ミンネ)」など。また、2019年より子会社でフリーランス向けファクタリングサービス「FREENANCE(フリーナンス)」を開始している。
1. 2020年12月期第2四半期累計業績の概要
2020年12月期第2四半期累計(2020年1月−6月)の連結業績は、売上高が前年同期比21.1%増の5,352百万円、営業利益が同23.2%増の623百万円となり、いずれも半期ベースで過去最高を更新した。新型コロナウイルス感染症の拡大を受けた巣ごもり需要の増加を背景に、「minne」や「SUZURI」などEC関連サービスの収益が大きく伸長した。「minne」は手作りマスクや食品の販売好調により、売上高で同21.4%増の1,015百万円、営業利益で同271.3%増の225百万円となった。また、「SUZURI」についてもSNS内で影響力のあるクリエイターの誘致を行なったほか、2020年6月に実施したTシャツセールが奏功し、売上高で同194.6%増の889百万円、営業利益で同576.2%増の154百万円と急拡大した。一方、新規事業となるフリーランス向けファクタリングサービスについては、事業拡大のための人員増加に加えて、機能開発やWebプロモーション費用の増加により、営業損失が前年同期の44百万円から170百万円に拡大した。
2. 2020年12月期業績見通し
2020年12月期の連結業績は、売上高で前期比7.3%増の9,600百万円、営業利益で同5.8%増の829百万円と期初計画を据え置いている。第2四半期までの進捗率は売上高で55.8%、営業利益で75.2%と高進捗となっているが、下期は2021年以降も高成長を継続していくための顧客基盤拡大に向けたプロモーション費用や開発費用等の増加を見込んでいるためだ。現在の勢いからすれば営業利益で13〜14億円まで拡大する可能性はあるが、下期にどの程度の投資を実行するかで着地は決まってくる。目安としては11億円前後になるものと弊社では見ている。なお、「FREENANCE」に関しては新型コロナウイルスの影響が落ち着くまで、プロモーションなどの投資は抑制する方針となっている。
3.今後の事業展開
同社はインターネット上の表現活動を支えるインフラサービス(ロリポップ!、カラーミーショップ等)を安定的かつ継続的な収益基盤とし、利用者同士が結びつくECプラットフォームサービス(minne、SUZURI)やファクタリングサービス(FREENANCE)を成長事業と位置づけ、戦略的投資を行いながらサービス規模を拡大していく方針となっている。いずれのサービスも業界トップまたは大手のポジションにあることが強みであり、今後もインターネット及びEC市場の拡大を追い風に、収益成長が続くものと予想される。
■Key Points
・2020年12月期第2四半期累計業績はEC関連サービスの成長により前年同期比2ケタ増収増益と好調に推移
・EC関連サービスは2021年以降の成長を見据えたプロモーション施策を実施
・ストックサービスによる安定的かつ継続的な収益を基盤とし、成長期待の高いEC関連サービス等への投資により成長スピードを加速する
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
<ST>