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イグニス Research Memo(5):創造力や組織能力の高さ、バランスの良い事業ポートフォリオなどに強み

注目トピックス 日本株
■企業特長

1. 数々のヒットアプリを生み出してきた組織能力
イグニス<3689>の上場までの成長を振り返ると、日常的に利用する数々の高品質なツール系アプリをタイミングよくリリースし、収益化に結び付けてきたことがけん引してきたと言える。また、その間、豊富な実績や経験を通じて、開発、運営などに係るノウハウや技術を蓄積するとともに、社員のモチベーションを醸成し、組織能力を高めてきた。上場後の2015年9月期からは、環境変化(小規模アプリによる収益化の難易度が高まってきたこと)を見据え、それまでの小規模アプリ中心から、ライフタイムの長い中・大規模アプリへ注力することによる収益構造の改革に取り組み、その結果、ロングセラーとなった『ぼくとドラゴン』のほか、現在の収益源である『with』、今後の成長の軸としてポテンシャルの大きい『INSPIX』といった大型のヒットアプリを生み出すに至った。すなわち、先見性や実行力、新たな事業を生み出す創造力、組織能力の高さ(ノウハウや技術の蓄積)などが同社の価値創造の源泉と言え、今後の事業拡大にも活かされていくものと期待できる。

2. バランスの良い事業ポートフォリオを構成
恋愛・婚活マッチングサービス『with』、バーチャルライブアプリ『INSPIX』、自社IP展開、スマートフォンゲーム(現在は新規開発を休止中)、医療機関向けSaaS『FOREST』、VR医療『うららかVR』など、将来性のある様々な分野へ展開し、バランスの良い事業ポートフォリオを構成しているところも特長と言える。それによって、環境変化への機動的な対応(リスク分散や様々な成長機会に取り込むことが可能)が図れるところにメリットがある。また、事業のライフサイクルの分散や複数の収益モデルによる複合的な収益構造は、収穫期にある安定収益を次の成長分野への投資に振り向けることができる点などにおいても大きなアドバンテージとして評価できる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 柴田郁夫)




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