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NECキャピタルソリューション---21年3月期は賃貸・割賦事業の伸長により増収

注目トピックス 日本株
NECキャピタルソリューション<8793>は27日、2021年3月期連結決算を発表した。売上高が前期比0.2%増の2,212.55億円、営業利益が同28.1%減の59.65億円、経常利益が同33.0%減の60.89億円、親会社株主に帰属する当期純利益が同19.5%減の41.18億円となった。

賃貸・割賦事業の売上高は前期比10.1%増の1,925.73億円、営業利益は同7.18億円増の35.57億円、契約実行高は同0.3%増、成約高は同4.6%増となった。前期にWindows10更新需要を背景とした情報通信機器の大幅な増加や大型のベンダーファイナンス案件の獲得等があったが、当期はコロナ禍におけるGIGAスクール案件やテレワーク対応の需要等を着実に取り込んだことに加え、米国のNEC Financial Services, LLCを連結子会社化したことなどが奏功し、契約実行高、成約高共に増加となった。

ファイナンス事業の売上高は前期比9.2%減の66.17億円、営業利益は同4.29億円減の26.77億円となった。主に短期の貸付である個別ファクタリングの減少により、契約実行高、成約高共に前期を下回る結果となった。これは主に、顧客の売掛債権等の減少に伴い、ファクタリングの対象となる債権残高が減少したことや、大型案件の減少によるものとしている。

リサ事業の売上高は前期比57.9%減の68.01億円、営業利益は同30.91億円減の9.55億円となった。前期にファンドによる大型の営業投資有価証券や販売用不動産の売却等を計上したことにより、売上高、営業利益共に前期を下回る結果となった。また、当期においては不動産ビジネス等の先行費用を計上したこと等により、第3四半期累計期間では営業損失となっていたが、第4四半期において不動産の売却収益等を計上したことから年間の営業利益はプラスに転じている。

その他の事業の売上高は前期比31.8%減の153.12億円、営業利益は同5.27億円改善し3.97億円となった。前期に大型の案件を計上したことから売上高は減少しているが、当期に高収益の売却案件を計上したことや、ヘルスケアの賃料収入、及び太陽光売電売上の増加等により、売上総利益、営業利益共に前期を上回った。

2022年3月期通期の連結業績予想については、売上高は前期比4.0%増の2,300.00億円、営業利益は同67.6%増の100.00億円、経常利益は同64.2%増の100.00億円、親会社株主に帰属する当期純利益は同33.5%増の55.00億円を見込んでいる。




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