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データアプリ Research Memo(4):2021年3月期業績は、戦略製品やサブスクリプション売上が伸長

注目トピックス 日本株
■業績動向

1. 2021年3月期の業績概要
データ・アプリケーション<3848>の2021年3月期の連結業績は、売上高が前期比5.8%減の2,024百万円、営業利益が同43.4%減の206百万円、経常利益が同40.9%減の218百万円、親会社株主に帰属する当期純利益が同37.9%減の165百万円となった。また、計画値に対しては売上高・各利益とも上回っており、特に各利益は大幅に超過して着地した。売上面では、コロナ禍をきっかけとした案件の延期や凍結等により、第1四半期が低調に推移した。なお、会計方法の変更によるメンテナンス売上計上の繰り延べ等により減収となったものの、安定成長を企図した販売戦略を実践している。利益面では、減収及び売上原価の増加により売上総利益が減少となった。また、販管費は減少したものの、売上総利益の減少額が上回り、減益となった。

2. 売上区分別の動向
ソフトウェア製品の売上高は前期比6.3%減の674百万円となった。戦略製品であるACMS Apexの売上は同38.1%増の311百万円と伸長したものの、コロナ禍による営業活動の制限に加えて、売り切りからサブスクリプションへのシフト及び主力製品から戦略製品へのシフトを推進していることにより、主力のEDI系製品の売上が同30.2%減の241百万円となったことが影響した。

リカーリングの売上高は前期比6.5%減の1,320百万円となった。サブスクリプション売上は伸長したものの、会計方針変更によりメンテナンス売上が減少した。

サービスその他の売上高は前期比78.8%増の29百万円となった。ソフトウェア製品販売に付帯するサービスの提供や通信機器販売などにより、増収となった。

なお、2021年3月期末時点のライセンス累計出荷数は前期末比397本増の12,925本、戦略製品の累計出荷数は109本増の491本、導入企業数は64社増の2,473社となった。


無借金経営で高い健全性を維持

3. 財務状況
2021年3月期末の資産合計は前期末比321百万円増加し4,626百万円となった。主に、現金及び預金が511百万円増加し、売掛金が180百万円減少したことによる。負債合計は同199百万円増加し953百万円となった。主に、前受金が185百万円増加したことによる。純資産合計は同121百万円増加し3,672百万円となった。主に、利益剰余金が36百万円増加、その他有価証券評価差額金が68百万円増加したことによる。この結果、自己資本比率は同3.1ポイント低下し79.4%となった。自己資本比率は若干低下したものの引き続き高水準であること、無借金経営であることなどから、引き続き高い健全性が維持されていると言えるだろう。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)




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