エスプール Research Memo(1):業績は好調、新規事業となる地方自治体向けシェアード型BPOサービスに注目
[21/07/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■要約
エスプール<2471>は、コールセンター向け派遣を中心とした人材ソリューション事業と、障がい者雇用支援サービス、ロジスティクスアウトソーシングサービス等を中心としたビジネスソリューション事業を展開している。障がい者雇用支援サービスでは、企業に対して貸し農園設備の販売及び運営管理と障がい者の就労支援サービスを提供しており、ビジネスモデルとしてはフロー型とストック型を組み合わせたハイブリッドモデルとなる。2010年に事業を開始して以降、2021年5月末時点で、千葉県、愛知県、埼玉県、東京都、大阪府で26農園を運営、累計2,100名を超える障がい者雇用を創出している。
1. 2021年11月期第2四半期累計業績の概要
2021年11月期第2四半期累計(2020年12月−2021年5月)の売上高は前年同期比19.3%増の11,641百万円、営業利益は同19.5%増の1,184百万円といずれも過去最高を更新し、期初計画(売上高11,876百万円、営業利益1,100百万円)に対しても営業利益は上回って着地した。緊急事態宣言再発出の影響を一部事業で受けたものの、主力の人材ソリューション事業や障がい者雇用支援サービスが2ケタ増収増益となり、全体の業績をけん引した。人材ソリューション事業の売上高は、主要顧客内の取引シェア拡大が進んだコールセンター業務を中心に前年同期比14.9%増となった。また、障がい者雇用支援サービスについても、企業の障がい者雇用に対する強いニーズを背景に、同32.7%増と高成長が続いた。
2. 2021年11月期業績見通し
2021年11月期の売上高は前期比18.0%増の24,800百万円、営業利益は同12.2%増の2,500百万円と期初計画を据え置いた。売上高はコロナ禍の影響もあり、大きな上振れは見込めないものの、営業利益は計画を達成できる見通しだ。ビジネスソリューション事業では同27.2%増と高成長を持続する見込みで、背景には障がい者雇用支援サービスの需要拡大と、新規事業の自治体向けシェアード型BPOサービスが新たな高成長事業として注目されていることが挙げられる。また、2020年6月に子会社化した、企業に対してCO2排出量削減に向けたコンサルティング及びプログラムの提供、カーボン・オフセット等の各種クレジットの仲介サービス等を展開するブルードットグリーン(株)において環境経営支援コンサルティングサービスが想定以上に伸長しており、利益増に貢献する見通しだ。
また、同社は2021年11月期から5ヶ年の中期経営計画をスタートしている。基本方針には「社会的価値と経済的価値創出の両立」を掲げ、業績数値目標として2025年11月期に売上高410億円、営業利益50億円を掲げた。年平均成長率で見ると売上高で14.3%、営業利益で17.5%となり、2ケタ成長を継続していく計画となっている。
■Key Points
・2021年11月期第2四半期累計業績は主力事業がけん引し、2ケタ増収増益を達成
・障がい者雇用支援サービスは2ケタ成長継続、新規事業の地方自治体向けシェアード型BPOサービスも新たな高成長事業として注目
・年率2ケタ成長が続き2025年11月期に売上高410億円、営業利益50億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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エスプール<2471>は、コールセンター向け派遣を中心とした人材ソリューション事業と、障がい者雇用支援サービス、ロジスティクスアウトソーシングサービス等を中心としたビジネスソリューション事業を展開している。障がい者雇用支援サービスでは、企業に対して貸し農園設備の販売及び運営管理と障がい者の就労支援サービスを提供しており、ビジネスモデルとしてはフロー型とストック型を組み合わせたハイブリッドモデルとなる。2010年に事業を開始して以降、2021年5月末時点で、千葉県、愛知県、埼玉県、東京都、大阪府で26農園を運営、累計2,100名を超える障がい者雇用を創出している。
1. 2021年11月期第2四半期累計業績の概要
2021年11月期第2四半期累計(2020年12月−2021年5月)の売上高は前年同期比19.3%増の11,641百万円、営業利益は同19.5%増の1,184百万円といずれも過去最高を更新し、期初計画(売上高11,876百万円、営業利益1,100百万円)に対しても営業利益は上回って着地した。緊急事態宣言再発出の影響を一部事業で受けたものの、主力の人材ソリューション事業や障がい者雇用支援サービスが2ケタ増収増益となり、全体の業績をけん引した。人材ソリューション事業の売上高は、主要顧客内の取引シェア拡大が進んだコールセンター業務を中心に前年同期比14.9%増となった。また、障がい者雇用支援サービスについても、企業の障がい者雇用に対する強いニーズを背景に、同32.7%増と高成長が続いた。
2. 2021年11月期業績見通し
2021年11月期の売上高は前期比18.0%増の24,800百万円、営業利益は同12.2%増の2,500百万円と期初計画を据え置いた。売上高はコロナ禍の影響もあり、大きな上振れは見込めないものの、営業利益は計画を達成できる見通しだ。ビジネスソリューション事業では同27.2%増と高成長を持続する見込みで、背景には障がい者雇用支援サービスの需要拡大と、新規事業の自治体向けシェアード型BPOサービスが新たな高成長事業として注目されていることが挙げられる。また、2020年6月に子会社化した、企業に対してCO2排出量削減に向けたコンサルティング及びプログラムの提供、カーボン・オフセット等の各種クレジットの仲介サービス等を展開するブルードットグリーン(株)において環境経営支援コンサルティングサービスが想定以上に伸長しており、利益増に貢献する見通しだ。
また、同社は2021年11月期から5ヶ年の中期経営計画をスタートしている。基本方針には「社会的価値と経済的価値創出の両立」を掲げ、業績数値目標として2025年11月期に売上高410億円、営業利益50億円を掲げた。年平均成長率で見ると売上高で14.3%、営業利益で17.5%となり、2ケタ成長を継続していく計画となっている。
■Key Points
・2021年11月期第2四半期累計業績は主力事業がけん引し、2ケタ増収増益を達成
・障がい者雇用支援サービスは2ケタ成長継続、新規事業の地方自治体向けシェアード型BPOサービスも新たな高成長事業として注目
・年率2ケタ成長が続き2025年11月期に売上高410億円、営業利益50億円を目指す
(執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲)
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