シナネンHD Research Memo(4):ビジネスや人々の生活を豊かにする非エネルギー事業
[22/12/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
■事業内容
3. 非エネルギー事業
シナネンホールディングス<8132>はエネルギー事業以外にも、ビジネスや人々の生活を豊かにし、サステナブルな社会を実現することを目的に、非エネルギー分野の新規事業を多角的に展開している。
(1) 自転車事業
国内有数の自転車輸入商社であるシナネンサイクル(株)が展開している。安価で高品質な自転車や「DAHON」など海外有名ブランドの自転車を輸入販売しているほか、法人向けにOEM自転車の開発も行っている。また、卸売にとどまらず小売にも進出しており、サイクルプラザ「ダイシャリン」は関東と東北を中心に40店舗(2022年11月現在、パートナーショップ含む)を有している。なお、シナネンサイクルの開発力と後述するシナネンモビリティ PLUSの規模を活かし、シェアサイクル専用の電動アシスト自転車を共同開発した。
(2) シェアサイクル事業
シナネンモビリティPLUSが運営している事業である。ソフトバンクグループのOpen Street(株)が提供するシェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」を活用し、シェアサイクル「ダイチャリ」を運営している。首都圏を中心に自治体やコンビニエンスストアなどと連携して、収益性の高いエリアに高密度で拠点を展開する戦略をとっている。2017年の事業化から5年で急成長、ステーション数や自転車保有台数で国内トップの運営実績を誇る規模となった。成長の要因は、事業拡大と並行して収集した大量の利用データを、効率的な運営に活用したことにあり、また、こうした利用データは競合企業に対する大きな差別化要因にもなっている。
(3) 環境・リサイクル事業
事業運営をしているシナネンエコワーク(株)が、千葉県千葉市と埼玉県白岡市にリサイクルセンターを有し、廃木材(木くず)から発電用や建材用の木質チップをリサイクル製造している。そのほか金属やRPF※など、各種産業廃棄物の処理・リサイクルを行っている。バイオマス発電事業への参入も検討しているところである。
※RPF (Refuse derived paper and Plastics densified Fuel):リサイクルが難しい古紙や廃プラスチック類を主原料とした高品位の固形燃料。
(4) 抗菌事業
(株)シナネンゼオミックが展開している。世界初の銀系無機抗菌剤「ゼオミック」のほか、消臭・吸着剤「ダッシュライト」、ハイブリッド防カビ剤「エッセンガード」などを製造販売している。優れた抗菌効果や高い安全性、樹脂・繊維・塗料など用途の幅広さといった特徴から、日用品メーカー、繊維製品メーカーなど国内外の多くの企業から高い評価を得ており、無機系抗菌剤では業界2位となっている。コロナ禍では需要が急増した。
(5) システム事業
(株)ミノスが運営している。LPガスに欠かせない基幹業務システムや口座振替収納代行サービス、集中監視システムなどを開発、外販も行っている。電力自由化に対応してクラウド型の「電力CIS※」も提供している。
※CIS (Customer Information System):顧客情報の管理から契約形態に合わせた料金計算、請求までの業務を一括で管理できる顧客情報システム。
(6) 建物維持管理事業
タカラビルメン(株)を中心に4社が、建物の維持・管理・運営、清掃、警備、各種工事などを行っている。中核となるタカラビルメンは、オフィスビル・工場・病院・ショッピングセンターなど、建物用途に合わせた幅広いサービスをワンストップで提供しており、特に病院や斎場を運営するファシリティマネジメントに強みがある。コロナ禍では感染対策の消毒清掃で注目を集めた。(株)インデスは、アパート・マンションの管理人派遣、清掃、設備メンテナンスから原状回復工事に至るサービスを展開している。現在、グループシナジーや営業・採用面でのスケールメリットの発揮を目的に、建物維持管理事業各社の統合に向けた取り組みを進めている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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3. 非エネルギー事業
シナネンホールディングス<8132>はエネルギー事業以外にも、ビジネスや人々の生活を豊かにし、サステナブルな社会を実現することを目的に、非エネルギー分野の新規事業を多角的に展開している。
(1) 自転車事業
国内有数の自転車輸入商社であるシナネンサイクル(株)が展開している。安価で高品質な自転車や「DAHON」など海外有名ブランドの自転車を輸入販売しているほか、法人向けにOEM自転車の開発も行っている。また、卸売にとどまらず小売にも進出しており、サイクルプラザ「ダイシャリン」は関東と東北を中心に40店舗(2022年11月現在、パートナーショップ含む)を有している。なお、シナネンサイクルの開発力と後述するシナネンモビリティ PLUSの規模を活かし、シェアサイクル専用の電動アシスト自転車を共同開発した。
(2) シェアサイクル事業
シナネンモビリティPLUSが運営している事業である。ソフトバンクグループのOpen Street(株)が提供するシェアサイクルサービス「HELLO CYCLING」を活用し、シェアサイクル「ダイチャリ」を運営している。首都圏を中心に自治体やコンビニエンスストアなどと連携して、収益性の高いエリアに高密度で拠点を展開する戦略をとっている。2017年の事業化から5年で急成長、ステーション数や自転車保有台数で国内トップの運営実績を誇る規模となった。成長の要因は、事業拡大と並行して収集した大量の利用データを、効率的な運営に活用したことにあり、また、こうした利用データは競合企業に対する大きな差別化要因にもなっている。
(3) 環境・リサイクル事業
事業運営をしているシナネンエコワーク(株)が、千葉県千葉市と埼玉県白岡市にリサイクルセンターを有し、廃木材(木くず)から発電用や建材用の木質チップをリサイクル製造している。そのほか金属やRPF※など、各種産業廃棄物の処理・リサイクルを行っている。バイオマス発電事業への参入も検討しているところである。
※RPF (Refuse derived paper and Plastics densified Fuel):リサイクルが難しい古紙や廃プラスチック類を主原料とした高品位の固形燃料。
(4) 抗菌事業
(株)シナネンゼオミックが展開している。世界初の銀系無機抗菌剤「ゼオミック」のほか、消臭・吸着剤「ダッシュライト」、ハイブリッド防カビ剤「エッセンガード」などを製造販売している。優れた抗菌効果や高い安全性、樹脂・繊維・塗料など用途の幅広さといった特徴から、日用品メーカー、繊維製品メーカーなど国内外の多くの企業から高い評価を得ており、無機系抗菌剤では業界2位となっている。コロナ禍では需要が急増した。
(5) システム事業
(株)ミノスが運営している。LPガスに欠かせない基幹業務システムや口座振替収納代行サービス、集中監視システムなどを開発、外販も行っている。電力自由化に対応してクラウド型の「電力CIS※」も提供している。
※CIS (Customer Information System):顧客情報の管理から契約形態に合わせた料金計算、請求までの業務を一括で管理できる顧客情報システム。
(6) 建物維持管理事業
タカラビルメン(株)を中心に4社が、建物の維持・管理・運営、清掃、警備、各種工事などを行っている。中核となるタカラビルメンは、オフィスビル・工場・病院・ショッピングセンターなど、建物用途に合わせた幅広いサービスをワンストップで提供しており、特に病院や斎場を運営するファシリティマネジメントに強みがある。コロナ禍では感染対策の消毒清掃で注目を集めた。(株)インデスは、アパート・マンションの管理人派遣、清掃、設備メンテナンスから原状回復工事に至るサービスを展開している。現在、グループシナジーや営業・採用面でのスケールメリットの発揮を目的に、建物維持管理事業各社の統合に向けた取り組みを進めている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田仁光)
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