ビジネスコーチ Research Memo(5):SXi事業はコスト削減コンサルティングサービスとITサービスを展開
[24/03/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*15:35JST ビジネスコーチ Research Memo(5):SXi事業はコスト削減コンサルティングサービスとITサービスを展開
■ビジネスコーチ<9562>の事業概要
3. SXi事業
SXi事業は、コスト削減コンサルティングサービスとITサービスを展開している。顧客企業のサステナビリティトランスフォーメーションに貢献するビジネスである。2024年9月期第1四半期のサービス別売上高構成比は、コスト削減コンサルティングサービスが45.7%、ITサービスが54.3%であった。
特に間接材のコスト削減支援など、企業の購買活動を可視化・最適化・効率化する調達コスト削減コンサルティングを得意としており、大手食品スーパーや大手金融サービス企業など幅広い業種において多くの実績がある。この他にITサービスとして、ITインフラコンサルティングなどDX実装支援も展開していること、大手インフラ関連サービス企業が運営する施設管理システムの開発受託が安定収益源となっていることなども特徴としている。
なおコスト削減コンサルティングサービスの収益構造としては、現在は成功報酬型モデル(1契約当たりの成功報酬額はコスト削減額の50%)が主力だが、今後は収益拡大に向けて人材を強化するとともに、成功報酬型モデルと固定報酬型モデルのハイブリッド型への転換を目指す方針だ。
独自のビジネスモデルや業界ポジションで競合優位性を確立
4. リスク要因と課題・対策
リスク要因として、人材開発事業では景気変動等による人的資本投資への影響、市場競合、技術革新への対応遅れやサービス品質の劣化、外部委託のパートナーコーチの確保、個人情報管理等のコンプライアンスリスクなど、SXi事業では景気変動等によるDX投資への影響、市場競合、不採算案件の発生、技術革新への対応遅れやサービス品質の劣化などが挙げられる。なお収益に関する季節要因としては、人材開発事業は同社の第3四半期(4月〜6月)の構成比が高い傾向がある。
このうち企業の人的資本投資やDX投資については、一時的な抑制・停滞が発生しても、中長期的には高水準に推移することが予想され、同社にとって事業環境悪化への懸念は小さいと弊社では考えている。また人材開発事業の市場競合については、現在はビジネスコーチングの分野において大企業向けサービスを提供できる企業が限定されており、特に大企業向けエグゼクティブコーチングの分野に強みを持つ独自のビジネスモデルと業界ポジションにより、同社の競合優位性は揺るがないだろうと弊社では考えている。SXi事業では、KDテクノロジーズが規模は小粒ながらも、購買部門の調達コスト削減コンサルティングや大手インフラ関連企業が運営する施設管理システムの開発受託など、大企業が参入しにくい分野で独自のポジションを確立していることを勘案すると、市場競合は特に懸念材料とはならないだろうと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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■ビジネスコーチ<9562>の事業概要
3. SXi事業
SXi事業は、コスト削減コンサルティングサービスとITサービスを展開している。顧客企業のサステナビリティトランスフォーメーションに貢献するビジネスである。2024年9月期第1四半期のサービス別売上高構成比は、コスト削減コンサルティングサービスが45.7%、ITサービスが54.3%であった。
特に間接材のコスト削減支援など、企業の購買活動を可視化・最適化・効率化する調達コスト削減コンサルティングを得意としており、大手食品スーパーや大手金融サービス企業など幅広い業種において多くの実績がある。この他にITサービスとして、ITインフラコンサルティングなどDX実装支援も展開していること、大手インフラ関連サービス企業が運営する施設管理システムの開発受託が安定収益源となっていることなども特徴としている。
なおコスト削減コンサルティングサービスの収益構造としては、現在は成功報酬型モデル(1契約当たりの成功報酬額はコスト削減額の50%)が主力だが、今後は収益拡大に向けて人材を強化するとともに、成功報酬型モデルと固定報酬型モデルのハイブリッド型への転換を目指す方針だ。
独自のビジネスモデルや業界ポジションで競合優位性を確立
4. リスク要因と課題・対策
リスク要因として、人材開発事業では景気変動等による人的資本投資への影響、市場競合、技術革新への対応遅れやサービス品質の劣化、外部委託のパートナーコーチの確保、個人情報管理等のコンプライアンスリスクなど、SXi事業では景気変動等によるDX投資への影響、市場競合、不採算案件の発生、技術革新への対応遅れやサービス品質の劣化などが挙げられる。なお収益に関する季節要因としては、人材開発事業は同社の第3四半期(4月〜6月)の構成比が高い傾向がある。
このうち企業の人的資本投資やDX投資については、一時的な抑制・停滞が発生しても、中長期的には高水準に推移することが予想され、同社にとって事業環境悪化への懸念は小さいと弊社では考えている。また人材開発事業の市場競合については、現在はビジネスコーチングの分野において大企業向けサービスを提供できる企業が限定されており、特に大企業向けエグゼクティブコーチングの分野に強みを持つ独自のビジネスモデルと業界ポジションにより、同社の競合優位性は揺るがないだろうと弊社では考えている。SXi事業では、KDテクノロジーズが規模は小粒ながらも、購買部門の調達コスト削減コンサルティングや大手インフラ関連企業が運営する施設管理システムの開発受託など、大企業が参入しにくい分野で独自のポジションを確立していることを勘案すると、市場競合は特に懸念材料とはならないだろうと弊社では考えている。
(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)
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