【アイキューブドシステムズ】著名投資家はっしゃん氏が佐々木社長に理論株価をもとに質問展開!Vol.2
[24/09/27]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 日本株
*17:16JST 【アイキューブドシステムズ】著名投資家はっしゃん氏が佐々木社長に理論株価をもとに質問展開!Vol.2
【アイキューブドシステムズ<4495>】著名投資家はっしゃん氏が佐々木社長に理論株価をもとに質問展開!Vol.1の続き
■アイキューブドシステムズ 佐々木
CLOMO事業ですが、CLOMO、MDMという製品になっていまして、このMDMという言葉は聞き慣れない方もおられると思いますが、モバイルデバイスマネージメントの略称でして、日本語で言うとモバイル端末の管理という言葉になります。企業や法人の情報システム担当者の方が利用するBtoBの事業です。図のように、会社から従業員の方に業務連絡やテレワークで利用するための端末を支給したり、店舗ごとに決済用のタブレットを設置するような、そういった場合が多くなってきていると思いますが、従業員や店舗の数、これらが多くなればなるほどモバイル端末の数が多くなって、その手間がかかってきます。こういった端末を1台1台やるのは非常に手間になるので、端末をまとめて管理できる仕組みがMDMというソフトウェアになります。このようにCLOMO事業は、様々な企業が業務のDX化を進めるためにモバイル端末を導入運用する際の基盤となるサービスと言えます。
どのような管理をするかということですが、一部デモ動画を用意したので、ご覧いただければと思います。今回は、このCLOMOを使って、従業員の方のスマートフォンにアプリケーションを配布する動画をご覧いただければと思います。動画では、画面のように選択してWordのアプリケーションをインストールする様子となっています。通常だと、1人1人がWordアプリケーションをインストールする操作をしなければなりませんが、特定の操作をすることで、例えば1,000台、支給している対象の端末にすべて1度に強制的にインストールできるようになります。インストールがうまくいかないなどの問い合わせの対応負荷も削減されるため、業務の大幅な改善につながるソフトウェアになります。
■はっしゃん
非常に実用的かつ魅力的なサービスだなという、初心者レベルですが感想です。昔は大体、総務部の方とかが端末を大量に準備して、一斉にアプリを入れたりとか、いろいろ初期設定をしたりして、ものすごく苦労しているという話を伺ったこともあるんですが、そういったことを御社のアプリの方でまとめてやれることになると、これは非常に魅力的だなと。特に、ITが苦手な社員が多い方は、総務部の人が勉強し直さないといけないとか、そういう苦労も聞いたことがあるので非常にいいと思いました。こういう仕組みなんですが、御社自身が開発して、提供されていると思うんですが、まず、その点と、そして、どういったところからこういうアイデアが生まれたのかというのをよろしければ教えてください。
■アイキューブドシステムズ 佐々木
まず弊社の作っているソフトウェアというのが、OSに組み込まれた機能に働きかけることによって、先ほどご説明したようなサービスを提供しています。このソフトウェアを作る際に、実は特定のベンダーに対してだけ特別にOSのAPIが公開され、その情報を用いてMDMを作ったため、当社は初期にサービスインできたという経緯があります。今も、われわれのようなソフトウェアベンダーはOSのAPIを使って、こういった利便性のあるソフトウェアを作ることができる形になっています。
■はっしゃん
ですので、御社がそういう認証(API公開)を受けていて、他の会社さん(CLOMOの利用ユーザー)に代わってアプリが代行してくれるということですね。
■アイキューブドシステムズ 佐々木
そうですね。
■はっしゃん
ありがとうございました。
■アイキューブドシステムズ 佐々木
他の機能として、もう少し大きく分けると3つあり、端末がどのように使われているかという把握することが1つ。それから、端末がどう使われるべきかというルールを設定することが2つ目。そして最後に、端末を紛失したりとか、どこに置いてしまったか分からなくなったような場合に、この事故に迅速に対応する。そういった保険的な役割を提供しています。どうしても小さい端末ということで、いろんな使い方ができる反面、紛失したりとか、そういったセキュリティ事故等もあったりするため、こういった機能をまとめて提供しているものとなっています。
そういったMDMサービスですが、グラフの導入企業数の推移では14年間で順調に事業を拡大しており、直近では6,710社の顧客に利用いただいています。2022年には、NTTドコモグループ様が提供する安心マネージャーNEXTというMDMサービスへOEMの提供も開始しており、これによって導入法人数の増加が加速している状況です。
そして当社は、Google社が提供するプログラムのゴールドパートナーに認定もされており、MDMはAndroid、iOS、WindowsなどのOSに紐付いた機能を持つ製品なので、OSメーカーと密な連携、関係を築けていることが競合優位性の1つとなっています。また、最近だと、ISMAPという政府が提供しているクラウドサービスリストに登録もいただきました。こちら、日本政府が求めるセキュリティ基準をクリアしているクラウドサービスに対して与えられる認定資格になりますが、このISMAPに登録された競合製品はまだ少ない状況です。行政機関が利用するようなサービスを選択する際には、ISMAPを取得しているかというのが選定基準になっていくと聞いていますので、公官庁や自治体の方などを含めて、さらなるお客さまの獲得にもつながっていくものと考えております。
今現在の顧客層としては、このような形になっています。比較的大規模な企業を中心に導入が進んでいる中、近年は中小規模の企業さまへの導入も非上に活発になってきている状況です。業種についても、大きな偏りなく幅広く使っていただけている状況です。このような状況で多くのお客様に使っていただいた結果、2023年には自社ブランドの国内MDM市場において、13年連続のシェアNo.1も達成しています。皆様のおかげということで、大変感謝しているところです。
前期末のCLOMO事業の状況についても触れていきたいと思います。まず導入法人数ですが、前年末で6,710社。前年同期比1,781社の増加と大きく伸長している状況です。契約の継続率は、前期末からわずかに低下しましたが、期間限定で契約いただいた比較的大規模な案件が契約満了に至ったことが影響しており、今回の低下は一時的なものとなっています。この案件を除くと、継続率は前年を上回っている状況で、非常に安定した継続率になっています。
また、ARPU(1社当たりの月額の契約単価)ですが、導入法人数の増加とともに中小企業の広がりが進んでおり、1社当たりの契約ライセンスが低下し、結果ARPUとしても低下する傾向は続いている状況です。前期末のARRは28億7,800万円で、今期以降は再び増加に転じるよう進めています。前年同期比では9.7%の増加で、顧客基盤の拡大を背景に着実な成長ができている状況となっています。
CLOMO事業の市場環境では、メインターゲットのMDM市場は、2024年時点で195億円となっています。今後も年間10%前後の成長が続くと見られており、2027年までに250億円まで拡大する見通しです。安定した継続成長が見込める市場であることに加えて、サービス開発の難易度が高いため、新規参入はしづらい市場となっています。また、今後はPC資産管理市場も含めた資産管理市場への進出も見込んでいるため、ターゲットとなる市場規模の合計は670億となり、まだまだ事業として拡大する余地が残されていると考えています。
■はっしゃん
こちらでも質問をさせていただいてもよろしいでしょうか。まずMDM市場の中で御社が14年連続No.1ということでした。現在、御社の売上のほとんどがこのMDM向けとすると、そのうちのシェアとしては1番ですが数分の1ぐらいで、まだまだこの現在のMDM市場の中でも、他社から獲得する余地があるのかなというところと、それと、MDM市場自体がさらに伸びていくかどうか興味があるのと、それから資産管理をPCも含めた場合に、PCにはPC分野の方で実績がある企業もあるように思いますが、そことの競合状況とか、御社の持つ強みとか、そのあたり今お話しできる範囲で聞かせていただければと思います。
■アイキューブドシステムズ 佐々木
まずMDM市場自体は年間10%程度ずつ拡大している状況で、我々も市場成長とともに徐々に拡大しています。さらに、MDMの自社ブランド製品に限定した市場における弊社のシェアは20%前後ぐらいになっており、これもまだまだ拡大できる余地があると考えているところです。
今後は、PC資産管理市場を含めて670億といわれていますが、この中で我々が得意とするのは、モバイルというところで、例えばPCにおいても、これまでは企業内に据え置いて業務をする、そのためのPCの管理をすることが必要だったと思いますが、テレワーク等も普及し、出先やご自宅から業務をすることが増えてきておりますので、モバイル端末のようにPCを管理していくような必要性が出てきていると思います。我々の強みは、OSに組み込まれたAPIを使ったソフトウェアであるため、確実に指示した動作が実行されるということです。
こういったワークスタイルの変化に合わせて、私たちが提供できる価値というのがまだまだ多く残されているかなと考えているため、皆様の要望に近いところからしっかり機能を提供していきたいと考えていて、それによってPC資産管理のこれまでのベンダーさんと比較して、すみ分けをしたりとか、徐々にわれわれのシェアを拡大する余地がまだまだあるのかなと考えています。
■はっしゃん
ありがとうございました。よく分かりました。
【アイキューブドシステムズ】著名投資家はっしゃん氏が佐々木社長に理論株価をもとに質問展開!Vol.3に続く
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【アイキューブドシステムズ<4495>】著名投資家はっしゃん氏が佐々木社長に理論株価をもとに質問展開!Vol.1の続き
■アイキューブドシステムズ 佐々木
CLOMO事業ですが、CLOMO、MDMという製品になっていまして、このMDMという言葉は聞き慣れない方もおられると思いますが、モバイルデバイスマネージメントの略称でして、日本語で言うとモバイル端末の管理という言葉になります。企業や法人の情報システム担当者の方が利用するBtoBの事業です。図のように、会社から従業員の方に業務連絡やテレワークで利用するための端末を支給したり、店舗ごとに決済用のタブレットを設置するような、そういった場合が多くなってきていると思いますが、従業員や店舗の数、これらが多くなればなるほどモバイル端末の数が多くなって、その手間がかかってきます。こういった端末を1台1台やるのは非常に手間になるので、端末をまとめて管理できる仕組みがMDMというソフトウェアになります。このようにCLOMO事業は、様々な企業が業務のDX化を進めるためにモバイル端末を導入運用する際の基盤となるサービスと言えます。
どのような管理をするかということですが、一部デモ動画を用意したので、ご覧いただければと思います。今回は、このCLOMOを使って、従業員の方のスマートフォンにアプリケーションを配布する動画をご覧いただければと思います。動画では、画面のように選択してWordのアプリケーションをインストールする様子となっています。通常だと、1人1人がWordアプリケーションをインストールする操作をしなければなりませんが、特定の操作をすることで、例えば1,000台、支給している対象の端末にすべて1度に強制的にインストールできるようになります。インストールがうまくいかないなどの問い合わせの対応負荷も削減されるため、業務の大幅な改善につながるソフトウェアになります。
■はっしゃん
非常に実用的かつ魅力的なサービスだなという、初心者レベルですが感想です。昔は大体、総務部の方とかが端末を大量に準備して、一斉にアプリを入れたりとか、いろいろ初期設定をしたりして、ものすごく苦労しているという話を伺ったこともあるんですが、そういったことを御社のアプリの方でまとめてやれることになると、これは非常に魅力的だなと。特に、ITが苦手な社員が多い方は、総務部の人が勉強し直さないといけないとか、そういう苦労も聞いたことがあるので非常にいいと思いました。こういう仕組みなんですが、御社自身が開発して、提供されていると思うんですが、まず、その点と、そして、どういったところからこういうアイデアが生まれたのかというのをよろしければ教えてください。
■アイキューブドシステムズ 佐々木
まず弊社の作っているソフトウェアというのが、OSに組み込まれた機能に働きかけることによって、先ほどご説明したようなサービスを提供しています。このソフトウェアを作る際に、実は特定のベンダーに対してだけ特別にOSのAPIが公開され、その情報を用いてMDMを作ったため、当社は初期にサービスインできたという経緯があります。今も、われわれのようなソフトウェアベンダーはOSのAPIを使って、こういった利便性のあるソフトウェアを作ることができる形になっています。
■はっしゃん
ですので、御社がそういう認証(API公開)を受けていて、他の会社さん(CLOMOの利用ユーザー)に代わってアプリが代行してくれるということですね。
■アイキューブドシステムズ 佐々木
そうですね。
■はっしゃん
ありがとうございました。
■アイキューブドシステムズ 佐々木
他の機能として、もう少し大きく分けると3つあり、端末がどのように使われているかという把握することが1つ。それから、端末がどう使われるべきかというルールを設定することが2つ目。そして最後に、端末を紛失したりとか、どこに置いてしまったか分からなくなったような場合に、この事故に迅速に対応する。そういった保険的な役割を提供しています。どうしても小さい端末ということで、いろんな使い方ができる反面、紛失したりとか、そういったセキュリティ事故等もあったりするため、こういった機能をまとめて提供しているものとなっています。
そういったMDMサービスですが、グラフの導入企業数の推移では14年間で順調に事業を拡大しており、直近では6,710社の顧客に利用いただいています。2022年には、NTTドコモグループ様が提供する安心マネージャーNEXTというMDMサービスへOEMの提供も開始しており、これによって導入法人数の増加が加速している状況です。
そして当社は、Google社が提供するプログラムのゴールドパートナーに認定もされており、MDMはAndroid、iOS、WindowsなどのOSに紐付いた機能を持つ製品なので、OSメーカーと密な連携、関係を築けていることが競合優位性の1つとなっています。また、最近だと、ISMAPという政府が提供しているクラウドサービスリストに登録もいただきました。こちら、日本政府が求めるセキュリティ基準をクリアしているクラウドサービスに対して与えられる認定資格になりますが、このISMAPに登録された競合製品はまだ少ない状況です。行政機関が利用するようなサービスを選択する際には、ISMAPを取得しているかというのが選定基準になっていくと聞いていますので、公官庁や自治体の方などを含めて、さらなるお客さまの獲得にもつながっていくものと考えております。
今現在の顧客層としては、このような形になっています。比較的大規模な企業を中心に導入が進んでいる中、近年は中小規模の企業さまへの導入も非上に活発になってきている状況です。業種についても、大きな偏りなく幅広く使っていただけている状況です。このような状況で多くのお客様に使っていただいた結果、2023年には自社ブランドの国内MDM市場において、13年連続のシェアNo.1も達成しています。皆様のおかげということで、大変感謝しているところです。
前期末のCLOMO事業の状況についても触れていきたいと思います。まず導入法人数ですが、前年末で6,710社。前年同期比1,781社の増加と大きく伸長している状況です。契約の継続率は、前期末からわずかに低下しましたが、期間限定で契約いただいた比較的大規模な案件が契約満了に至ったことが影響しており、今回の低下は一時的なものとなっています。この案件を除くと、継続率は前年を上回っている状況で、非常に安定した継続率になっています。
また、ARPU(1社当たりの月額の契約単価)ですが、導入法人数の増加とともに中小企業の広がりが進んでおり、1社当たりの契約ライセンスが低下し、結果ARPUとしても低下する傾向は続いている状況です。前期末のARRは28億7,800万円で、今期以降は再び増加に転じるよう進めています。前年同期比では9.7%の増加で、顧客基盤の拡大を背景に着実な成長ができている状況となっています。
CLOMO事業の市場環境では、メインターゲットのMDM市場は、2024年時点で195億円となっています。今後も年間10%前後の成長が続くと見られており、2027年までに250億円まで拡大する見通しです。安定した継続成長が見込める市場であることに加えて、サービス開発の難易度が高いため、新規参入はしづらい市場となっています。また、今後はPC資産管理市場も含めた資産管理市場への進出も見込んでいるため、ターゲットとなる市場規模の合計は670億となり、まだまだ事業として拡大する余地が残されていると考えています。
■はっしゃん
こちらでも質問をさせていただいてもよろしいでしょうか。まずMDM市場の中で御社が14年連続No.1ということでした。現在、御社の売上のほとんどがこのMDM向けとすると、そのうちのシェアとしては1番ですが数分の1ぐらいで、まだまだこの現在のMDM市場の中でも、他社から獲得する余地があるのかなというところと、それと、MDM市場自体がさらに伸びていくかどうか興味があるのと、それから資産管理をPCも含めた場合に、PCにはPC分野の方で実績がある企業もあるように思いますが、そことの競合状況とか、御社の持つ強みとか、そのあたり今お話しできる範囲で聞かせていただければと思います。
■アイキューブドシステムズ 佐々木
まずMDM市場自体は年間10%程度ずつ拡大している状況で、我々も市場成長とともに徐々に拡大しています。さらに、MDMの自社ブランド製品に限定した市場における弊社のシェアは20%前後ぐらいになっており、これもまだまだ拡大できる余地があると考えているところです。
今後は、PC資産管理市場を含めて670億といわれていますが、この中で我々が得意とするのは、モバイルというところで、例えばPCにおいても、これまでは企業内に据え置いて業務をする、そのためのPCの管理をすることが必要だったと思いますが、テレワーク等も普及し、出先やご自宅から業務をすることが増えてきておりますので、モバイル端末のようにPCを管理していくような必要性が出てきていると思います。我々の強みは、OSに組み込まれたAPIを使ったソフトウェアであるため、確実に指示した動作が実行されるということです。
こういったワークスタイルの変化に合わせて、私たちが提供できる価値というのがまだまだ多く残されているかなと考えているため、皆様の要望に近いところからしっかり機能を提供していきたいと考えていて、それによってPC資産管理のこれまでのベンダーさんと比較して、すみ分けをしたりとか、徐々にわれわれのシェアを拡大する余地がまだまだあるのかなと考えています。
■はっしゃん
ありがとうございました。よく分かりました。
【アイキューブドシステムズ】著名投資家はっしゃん氏が佐々木社長に理論株価をもとに質問展開!Vol.3に続く
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