概況からBRICsを知ろう〜インド市場は反落、モンスーン降雨量見通しで食品価格の上昇懸念が強まる
[14/04/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 51399.35 -0.81%
25日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比418.10ポイント安(-0.81%)の51399.35で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは12、値下がり58、変わらず3と売りが優勢。通信と資本財を除くすべてのセクターが下落し、中でも公益やヘルスケアに売りが集中した。
横ばいで寄り付いた後は下げ幅を急速に拡大させ、引けまで安値圏でもみ合った。通貨レアルが米ドルに対して大幅に下落したことが警戒され、銀行などに売りが集中。ブラジル中央銀行がレアル安を食い止めるための為替介入を見送ったことがレアル売りにつながったもようだ。
【ロシア】MICEX指数 1280.12 -1.57%
25日のロシア市場は5日続落。主要指標のMICEX指数は前日比20.42ポイント安(-1.57%)の1280.12で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは12、値下がり36、変わらず2と売りが優勢。MICEX指数はこの日、約5週間ぶりに1300の大台を割り込んで引けた。
中盤に下げ幅を縮小させる場面もあったが、その勢いは続かなかった。ロシア中央銀行が市場予想に反して政策金利を7.00%から7.50%に引き上げたことが嫌気された。インフレ進行や国内からの外資流出を食い止めるためだと分析された。中銀が政策金利を引き上げる前、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がロシアの長期外貨建てソブリン格付けを「BBB」から「BBB−」に引き下げたことが背景にある。S&Pは、ロシアとウクライナの地政学リスクが高まっていることが格下げの理由として挙げた。
【インド】SENSEX指数 22688.07 -0.82%
25日のインドSENSEX指数は反落。前半は底堅い展開を示したが、欧州時間に下げ幅を急速に拡大させた。前日24日に発表されたモンスーン(雨期)の降雨量について、平年を下回る確率が56%になるとの見通しが食品価格の上昇懸念を強めた。また、指数は連日で過去最高値を更新しており、短期的な買われ過ぎ感からの売りも出たもよう。外部環境では、軟調な欧州市場に加え、ウクライナ情勢の緊迫化などが警戒された。
【中国本土】上海総合指数 2036.52 -1.00%
25日の上海総合指数は3日続落。大引けにかけて下げ幅を広げ、終値で3月31日以来、約1カ月ぶりの安値を付けた。前場は優先株制度への期待感から銀行株が買われ、プラス圏に浮上する場面もあったが、その後は徐々に売りが優勢となった。中国経済の先行き不透明感が根強いことや、新規株式公開(IPO)の再開を控えた需給懸念が引き続き相場の足かせとなった。このほか、足元で再び人民元安が進行していることも、一部で警戒感を誘ったもよう。
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25日のブラジル市場は反落。主要指標のボベスパ指数は前日比418.10ポイント安(-0.81%)の51399.35で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは12、値下がり58、変わらず3と売りが優勢。通信と資本財を除くすべてのセクターが下落し、中でも公益やヘルスケアに売りが集中した。
横ばいで寄り付いた後は下げ幅を急速に拡大させ、引けまで安値圏でもみ合った。通貨レアルが米ドルに対して大幅に下落したことが警戒され、銀行などに売りが集中。ブラジル中央銀行がレアル安を食い止めるための為替介入を見送ったことがレアル売りにつながったもようだ。
【ロシア】MICEX指数 1280.12 -1.57%
25日のロシア市場は5日続落。主要指標のMICEX指数は前日比20.42ポイント安(-1.57%)の1280.12で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは12、値下がり36、変わらず2と売りが優勢。MICEX指数はこの日、約5週間ぶりに1300の大台を割り込んで引けた。
中盤に下げ幅を縮小させる場面もあったが、その勢いは続かなかった。ロシア中央銀行が市場予想に反して政策金利を7.00%から7.50%に引き上げたことが嫌気された。インフレ進行や国内からの外資流出を食い止めるためだと分析された。中銀が政策金利を引き上げる前、米格付け会社スタンダード・アンド・プアーズ(S&P)がロシアの長期外貨建てソブリン格付けを「BBB」から「BBB−」に引き下げたことが背景にある。S&Pは、ロシアとウクライナの地政学リスクが高まっていることが格下げの理由として挙げた。
【インド】SENSEX指数 22688.07 -0.82%
25日のインドSENSEX指数は反落。前半は底堅い展開を示したが、欧州時間に下げ幅を急速に拡大させた。前日24日に発表されたモンスーン(雨期)の降雨量について、平年を下回る確率が56%になるとの見通しが食品価格の上昇懸念を強めた。また、指数は連日で過去最高値を更新しており、短期的な買われ過ぎ感からの売りも出たもよう。外部環境では、軟調な欧州市場に加え、ウクライナ情勢の緊迫化などが警戒された。
【中国本土】上海総合指数 2036.52 -1.00%
25日の上海総合指数は3日続落。大引けにかけて下げ幅を広げ、終値で3月31日以来、約1カ月ぶりの安値を付けた。前場は優先株制度への期待感から銀行株が買われ、プラス圏に浮上する場面もあったが、その後は徐々に売りが優勢となった。中国経済の先行き不透明感が根強いことや、新規株式公開(IPO)の再開を控えた需給懸念が引き続き相場の足かせとなった。このほか、足元で再び人民元安が進行していることも、一部で警戒感を誘ったもよう。
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