28日の香港市場概況:続落、外部環境の悪化を受けて終日マイナス圏で推移
[14/04/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
28日の香港市場では主要指数のハンセン指数が続落となり、前営業日比91.00ポイント安(-0.41%)の22132.53で取引を終えた。H株指数(本土企業株で構成)は同28.60ポイント安(-0.29%)の9770.10、レッドチップ指数(中資企業株で構成)は同44.74ポイント安(-1.08%)の4084.10だった。
ハンセン指数は終日マイナス圏での推移となった。ウクライナ情勢の緊迫化が弱気材料。また、前週末の米国市場でアマゾン・ドットコムなどのインターネット関連株が大幅に下落した流れから、テンセント(00700/HK)が売られて指数の重しとなった。ただ、指数は1カ月ぶりの安値水準にあるため、下値では下げ渋った。なかでも中国移動(00941/HK)など本土系通信株が買われて相場を下支えた。
ハンセン指数の構成銘柄では、テンセントが2.87%下落し、指数を52ポイント押し下げた。このほか、カジノ株が大きく売られ、サンズ・チャイナ(01928/HK)が3.25%安、銀河娯楽(00027/HK)が3.26%安で引けた。また、中国人寿保険(02628/HK)は2.20%値下がり。前週末に発表した決算が市場予想を下回ったことが嫌気された。
半面、本土系通信株が後場に上げ幅を広げた。中国聯通(00762/HK)が3.13%高、中国移動が1.30%高で取引を終えた。同業の中国電信(00728/HK)がこの日の昼休み時間に発表した決算が市場予想を上回ったことで4.56%高と大きく上昇。これに連れ高する格好となった。
ハンセン銘柄以外では、キングソフト(03888/HK)が6.83%安。米ネット関連株の下落が嫌気された。同社は傘下企業の分離上場計画を発表しているが、特段の買い材料にはならなかった。一方、中国農業銀行(01288/HK)が0.62%高。堅調な決算を受け、証券各社が強気の投資判断を維持している。
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