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12日の香港市場では主要指数のハンセン指数が続伸となり、前日比43.39ポイント高（+0.18％）の24689.41で取引を終えた。H株指数（本土企業株で構成）は同26.47ポイント高（+0.24％）の11064.35、レッドチップ指数（中資企業株で構成）は同30.04ポイント高（+0.63％）の4784.60だった。

ハンセン指数は軟調な推移を続けていたものの、大引けにかけて切り返した。この日の中国本土株が弱い値動きとなる中、香港市場でも利益確定売り圧力が強まったが、売り急ぐ動きは限定的。翌13日に中国の経済指標の発表を控えて様子見気分が強かったほか、業績期待からテンセント（00700/HK）が買われて指数を下支えた。また、中国当局による天然ガス価格の引き上げを受け、中国石油天然気（00857/HK）が引け際に急速に買い進まれた。

ハンセン指数の構成銘柄では、テンセントが0.76％高、レノボ（00992/HK）が3.61％高で引けた。テンセントは13日、レノボは14日に決算を控えており、業績期待が高まった。うちテンセントの6月中間決算はモバイルゲーム事業などがけん引し、2桁増益となる見通し。レノボはパソコンやスマートフォンの出荷台数が安定的に伸びる中、外資系証券が目標株価を引き上げている。

半面、華潤電力控股（00836/HK）が1.97％安で値下がり率1位。中国当局はこのほど、石炭価格との連動制に基づき、送電価格を引き下げると発表した。このほか、信和置業（00083/HK）や恒基兆業地産（00012/HK）など香港系不動産の一角が売られたほか、中国平安保険（02318/HK）など前日買われた本土系保険株が値を落とした。

ハンセン銘柄以外では、和記港陸（00715/HK）が35.85％高と急騰。同社は11日、親会社の和記黄埔（00013/HK）が保有する同社株を全て本土上場企業に売却すると発表。併せて特別配当を実施する方針を明らかにしている。このほか、好決算を発表した聯邦製薬（03933/HK）が5.77％値を上げた。



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