概況からBRICsを知ろう〜インド市場は小幅続伸、利下げ観測の強まりが支援材料
[14/08/25]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
【ブラジル】ボベスパ指数 58407.32 -0.99%
22日のブラジル市場は7営業日ぶりに反落。主要指標のボベスパ指数は前日比584.79ポイント安(-0.99%)の58407.32で取引を終えた。指数構成銘柄の値上がりは13、値下がり54、変わらず3と売りが優勢。全セクターが下落し、中でも通信や石油・ガスに売りが集中した。
終始マイナス圏で推移し、中盤から下げ幅を急速に拡大させた。連日の上昇で過熱感が強まり、幅広い銘柄に利益確定売りが広がった。また、7月の経常赤字が予想以上に拡大したことも圧迫材料。統計局は22日、7月の経常赤字が60億1800万米ドル(約6259億円)となり、前月の33億4500万米ドルから大幅に拡大したと発表した。市場予想は58億米ドルだった。
【ロシア】MICEX指数 1446.60 -1.04%
22日のロシア市場は11営業日ぶりに反落。主要指標のMICEX指数は前日比15.15ポイント安(-1.04%)の1446.60で取引を終了した。指数構成銘柄の値上がりは9、値下がり40、変わらず1と売りが優勢となった。
横ばいで寄り付いた後は下げ幅をじりじりと拡大させ、引けまで安値圏でもみ合った。連日の上昇で過熱感が強まり、幅広い銘柄に利益確定売りが広がった。MICEX指数は前日21日までに10連騰を記録。また、NY原油先物の反落も資源関連の売り手がかりとなった。ほかに、8月26日にベラルーシのミンスクで開催されるプーチン大統領とウクライナのポロシェンコ大統領の会談内容を見極めたいとのムードも強い。
【インド】SENSEX指数 26419.55 +0.23%
22日のインドSENSEX指数は小幅続伸。利下げ観測が強まっていることが支援材料。アルビンド・ マヤラム財務次官はこのほど、インフレの落ち着きが確認されれば、インド準備銀行(中央銀行)が高い金利水準を維持する必要がなくなるため、利下げなど金融緩和余地が高まるとの見方を示した。また、モディ首相が「デジタル・インディア」を推進する方針を改めて強調したことから、通信関連が物色された。
【中国本土】上海総合指数 2240.81 +0.46%
22日の上海総合指数は3営業日ぶり反発。朝方は新規株式公開(IPO)の集中による流動性低下への警戒感が先行。来週には10社が公募を行う予定となっており、市場からの資金流出が警戒された。ただ、中国株ファンドへの資金流入が10週続いた(EPFRグローバル調べ)と伝わったこともあり、香港との相互取引をにらんだ中長期的な資金流入観測は根強かった。また、前日発表の景況感指数が低調だったことで、景気対策への思惑も浮上した。
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