28日の香港市場概況:上昇、中国本土株の上昇などを好感
[14/10/28]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
28日の香港市場は上昇。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比377.13ポイント高(+1.63%)の23520.36ポイントと4日ぶり、本土企業株で構成されるH株指数が237.25ポイント(2.30%)高の10548.83ポイントと3日ぶりにそれぞれ反発した。売買代金は677億1200万香港ドルにやや増加している(27日は567億4600万香港ドル)。
本土株高が追い風。この日の上海総合指数は、政策期待が強まるなかでほぼ全面高で取引を終えた。共産党第18期中央委員会第4回全体会議(四中全会)が先週に閉幕したことを受けて、企業改革や景気テコ入れ策などが徐々に打ち出されるとみられている。
上海と香港の「相互乗り入れ」(両株式市場の相互取引開放)開始が延期されたことに関しても、共産党機関紙の人民日報が「無期限の延期はない」と伝えたことで過度の不安が後退した。また、ハンセン指数は直近の下落で心理的節目の23000ポイントに接近していたため、値ごろ感に着目した買いも広がっている。
上場企業の決算発表(1-9月期など)が佳境に入るなか、好業績を明らかにした銘柄が物色され相場を押し上げた。ハンセン指数の構成銘柄では、婦人靴小売チェーン中国最大手の百麗国際HD(1880/HK)が9.9%高と急伸。同社が公表した14年8月中間期の業績で、1割増益を確保したこと、特別配当が予定されたことが材料視された。H株指数の構成銘柄では、薬品卸で中国最大手の国薬HD(1099/HK)が6.4%高と急反発。1-9月期の3割増益が好感された。
業種別では、H株金融セクターが軒並み上昇。中国太平洋保険(2601/HK)が4.0%高、中国平安保険(2318/HK)が3.2%高、中国人民財産保険(2328/HK)が3.1%高、中国銀行(3988/HK)が2.8%高で引けた。相互乗り入れ延期を嫌気して直近の下げが大きかった証券株も買い戻され、海通証券(6837/HK)が2.5%高、中信証券(6030/HK)が2.4%高と上昇した。
インフラ関連セクターも高い。鉄道建設の中国鉄建(1186/HK)が7.6%、同業の中国中鉄(390/HK)が6.7%、交通整備の中国交通建設(1800/HK)が2.3%ずつ値を上げた。中鉄と鉄建に関しては、鉄道建設の加速などが期待されている。中国の鉄道車両メーカーで双璧を成す中国南車(1766/HK)と中国北車(6199/HK) が27日、重要事項に関する情報を開示する予定として、同日から株式取引を一時停止すると発表するなか、業界再編の思惑が強まった。
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