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23日の香港市場は下落。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比106.15ポイント（0.38％）安の27827.70ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が191.53ポイント（1.31％）安の14478.20ポイントと、そろって3日ぶりに反落した。売買代金は1917億7100万香港ドル（22日は1878億5400万香港ドル)。

朝高後に売られる流れ。資金流入の期待が続く中で買われたものの、上値は重く、引けにかけてマイナスに転じた。4月のHSBC中国製造業PMI（速報値）が悪化したことについて、発表直後はそれほど相場に影響を与えなかったが、徐々に中国景気の先行き不安として意識される流れ。

取引時間中に公表されたPMIは、前月と予想よりも低い49.2で着地し、景況判断の境目となる50を2カ月連続で下回った。また、中国PMIに続き、フランスとドイツの4月製造業PMI（速報値）も本日の午後に公表され、そろって事前予想から下振れたことも投資家のセンチメントを冷やしている。

ハンセン指数の構成銘柄では、時価総額上位の本土系金融株が安い。中国工商銀行(1398/HK)が2.4％、中国平安保険(2318/HK)が3.0％ずつ値を下げた。カジノ株も売られ、金沙中国(1928/HK)は2.5％下落する。金沙中国は23日、15年1-3月期の業績を発表し、純利益が前年同期比で半減したことが嫌気された。証券株も急落中信証券(6030/HK)が3.9％安、中国銀河証券(6881/HK)が3.2％安、海通証券(6837/HK)が3.1％安で引けた。

一方、非鉄関連の銘柄は物色される。希土類製品・耐火材大手の中国稀土HD(769/HK)が25.0％高、モリブデン中国最大手の洛陽モリブデン集団(3993/HK)が3.6％高、アルミニウム中国最大手の中国アルミ(2600/HK)が3.0％高と買い進まれた。財政部が23日、レアアース類の輸出関税を5月1日付で撤廃すると発表したことが刺激材料となっている。

【亜州IR】



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