29日の香港市場概況:ハンセン0.4%高で反発、様子見ムードが漂うなか動意を欠く展開
[15/12/29]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
29日の香港市場はまちまち。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比80.00ポイント(0.37%)高の21999.62ポイントと反発する半面、本土企業株で構成されるH株指数は0.55ポイント(0.01%)安の9788.91ポイントと小幅ながら続落した。売買代金は378億6200万香港ドルと、今年最低水準(半日商いを除く)を記録した前日からさらに縮小(28日の売買代金は406億7600万香港ドル)。約2年ぶりの薄商いを記録した。
様子見ムードが漂うなか、動意を欠く展開。週後半の年始休み(31日の半日商い、1月1〜3日の休場)を前に、積極的な売買が手控えられた。
ハンセン指数の構成銘柄では、婦人靴小売チェーン中国最大手の百麗国際HD(ベル・インターナショナル:1880/HK)が3.0%高、天然ガス事業の昆侖能源(クンルン・エナジー:135/HK)が2.8%高、香港地下鉄などを運営する香港鉄路(MTR:66/HK)が2.1%高と上げが目立った。昆侖能源に関しては、親会社の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)から都市ガス事業者の中石油昆侖燃気公司を取得することが好感されている。
本土系不動産株もしっかり。恒大地産集団(3333/HK)が4.6%、首創置業(北京キャピタル・ランド:2868/HK)が3.5%、中国海外発展(688/HK)が2.1%、華潤置地(1109/HK)が1.8%ずつ値を上げた。恒大地産集団については、「香港投資会社の周大福企業とその傘下の新世界中国地産(917/HK)から、中国本土の不動産を複数買収する」と発表したことが材料視されている。
一方、マイナス圏で終了したH株指数の構成銘柄では、自動車大手の東風汽車集団(489/HK)が2.1%安、損害保険で中国最大手の中国人民財産保険(PICC:2328/HK)が1.7%安、石油グループ大手の中国石油天然気(ペトロチャイナ:857/HK)が1.5%安と値下がり率上位に並んだ。
【亜州IR】
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