30日の香港市場概況:ハンセン0.5%安で反落、朝高の後に売られる流れに
[15/12/30]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
30日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比117.47ポイント(0.53%)安の21882.15ポイントと反落し、本土企業株で構成されるH株指数が129.03ポイント(1.32%)安の9659.88ポイントと3日続落した。売買代金は449億3000万香港ドルと依然として低水準が続いている(29日の売買代金は378億6200万香港ドル)。
朝高の後に売られる流れ。昨夜の欧米株高などを好感してプラス圏でスタートしたものの、上値は重く、徐々に売りの勢いが強まった。週後半の年始休み(31日が半日商い、1月1〜3日が休場)を前に、買いが手控えられている。オフショア市場で取引される人民元が30日、約5年ぶりの安値を付けたことも重し。中国からの資金流出や、人民元資産の目減りなどが懸念材料として意識された。
ハンセン指数の構成銘柄では、発電大手の華潤電力HD(836/HK)が2.9%安、生命保険事業で中国最大手の中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.7%安、中国政府系デベロッパーの華潤置地(チャイナ・リソーシズ・ランド:1109/HK)が2.0%安と下げが目立った。保険株に関しては、中国保険監督管理委員会が29日、保険業リスク防止工作会議を開催し、「保険会社による株式投資のリスクに留意すべき」と警鐘を鳴らしたことが嫌気されている。石炭最大手の中国神華能源(1088/HK)も1.9%安と下げた。国家エネルギー局が29日、2016年のエネルギー政策を公表し、エネルギー消費に占める石炭の割合を引き下げる目標を掲げたことが嫌気された。
H株証券セクターもさえない。中信証券(6030/HK)が2.2%安、広発証券(1776/HK)が1.7%安、海通証券(6837/HK)が1.6%安で引けた。インフラ関連株も売られる。セメントの中国建材(3323/HK)が2.9%安、ゼネコンの中国鉄建(1186/HK)が2.5%安、建機の中国龍工HD(3339/HK)が1.7%安と値を下げた。
【亜州IR】
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