17日の香港市場概況:ハンセン0.8%安と反落、カジノ株が急落
[16/10/17]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
週明け17日の香港市場は値下がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比195.77ポイント(0.84%)安の23037.54ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が60.32ポイント(0.63%)安の9541.08ポイントとそろって反落した。売買代金は535億8700万香港ドル(14日は602億6200万香港ドル)に縮小している。
米金利上昇を懸念。年内利上げ観測の強まりを受けて、先週末の米10年債利回りが約9カ月ぶりの高水準に急上昇したことが嫌気された。香港は通貨が米ドルにペッグされているだけに、域内金利の上昇も警戒されている。人民元相場の下落も逆風。中国人民銀行(中央銀行)が朝方、人民元レートの対米ドル基準値を約6年1カ月ぶりの元安水準に設定するなか、上海外国為替市場で元安の動きが加速している。
ハンセン指数の構成銘柄では、マカオのカジノ株が急落。銀河娯楽集団(ギャラクシー・エンターテインメント:27/HK)が4.2%安、金沙中国(サンズ・チャイナ:1928/HK)が3.3%安で引けた。カジノ施設を運営する「クラウン・リゾーツ」の従業員18人を中国当局が賭博犯罪容疑で身柄拘束した??と報じられたことがネガティブ。この報道を受けて大手ブローカーのクレディ・スイスは、マカオのカジノ企業に対し、短期的にマイナスの影響が出る可能性を懸念するリポートを発表した。域内の住宅ローン金利上昇が不安視され、香港系の不動産株も売られる。
H株金融セクターもさえない。中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が1.4%安、華泰証券(HTSC:6886/HK)が1.3%安、中国農業銀行(1288/HK)が1.2%安と値を下げた。
【亜州IR】
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