18日の香港市場概況:ハンセン1.6%高と反発、中国不動産セクターに買い
[16/10/18]
提供元:株式会社フィスコ
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注目トピックス 外国株
18日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比356.85ポイント(1.55%)高の23394.39ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が179.12ポイント(1.88%)高の9720.20ポイントとそろって反発した。売買代金は599億200万香港ドル(17日は535億8700万香港ドル)。
元安進行の警戒感がひとまず薄らぐ。中国人民銀行(中央銀行)が朝方、人民元の対米ドル基準値を元高方向に設定したことで買い安心感が広がった。米10年債の利回り上昇一服も、金融政策で米国に追随する香港の追い風になっている。後場途中に9月の金融統計が公表され、新規融資の伸びが予想を上回ったこともプラス。指数は一段高で引けた。
ハンセン指数の構成銘柄では、本土系不動産株の上げが目立つ。中国海外発展(688/HK)が4.9%高、華潤置地(1109/HK)が3.4%高で引けた。中国海外発展が昼ごろに、7-9月期の営業利益が倍増したと報告。セクター全体の支援材料となった。前日に急落したマカオ・カジノ株も急反発する。香港系の不動産株も軒並み上昇。時価総額上位の金融株も値を上げた。
インフラ関連セクターも急伸。鉄道建設の中国鉄建(1186/HK)が5.3%高、同業の中国中鉄(390/HK)が4.5%高、交通インフラの中国交通建設(1800/HK)が4.0%高と買い進まれている。インフラ投資の期待が改めて強まった。現地メディアは18日、国慶節連休後に国家発展改革委員会は約2000億人民元の投資プロジェクトを許可したと報じている。
中国自動車セクターも物色される。長城汽車(2333/HK)が6.4%高、華晨中国汽車HD(ブリリアンス・チャイナ:1114/HK)が5.4%高、比亜迪(BYD:1211/HK)が4.1%高と上昇した。科学技術部は近く、新エネルギー車の開発支援に向けた方針を発表すると報じられている。
本土マーケットも反発。主要指標の上海総合指数は、前日比1.40%高の3083.88ポイントで取引を終えた。売り先行後に上昇する展開。元安の警戒感が和らいだことや、前日に急落したB株相場がプラス圏で推移したことが好感された(上海B株は2.6%高、深センB株は1.2%高で終了)。
【亜州IR】
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