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28日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比107.12ポイント（0.47％）高の22830.57ポイントと続伸し、本土企業株で構成されるH株指数が85.31ポイント（0.87％）高の9875.54ポイントと7日続伸した。売買代金は705億6700万香港ドルに増えている（25日は561億6800万香港ドル）。

内外株高が追い風。米景気の先行きが楽観されるなか、先週末のNYダウが連日で史上最高値を更新したことが好感された。中国本土の経済成長加速も支援材料。国家統計局が27日発表した10月の工業利益（一定規模以上の工業企業）は、前年同期比9.8％増で着地した。伸び率は、前月の7.7％を上回っている。

ハンセン指数の構成銘柄では、紙製サニタリー用品最大手の恒安国際集団（1044/HK）が4.0％高、石炭最大手の中国神華能源（1088/HK)と米菓・飲料メーカーの中国旺旺HD（151/HK）がそろって2.8％高、政府系港湾大手の招商局港口HD（旧社名・招商局国際：144/HK）が2.3％高と上げが目立った。

インフラ関連セクターも物色される。鉄道建設大手の中国中鉄（390/HK）が2.5％高、交通インフラ建設大手の中国交通建設（1800/HK）が2.0％高、建機大手の中聯重科(1157/HK)が5.5％高、鉄道車両最大手の中国中車（CRRC：1766/HK）が4.8％高と値を上げた。中車に関しては、海外展開の加速が支援材料。オーストラリア交通当局から地下鉄車両を大口受注したと報告されたほか、子会社を通じて欧州市場に本格参入する計画が明らかにされている。

本土系銀行セクターもしっかり。中国工商銀行(1398/HK)と中国農業銀行(1288/HK)がそろって1.9％高、中国建設銀行(939/HK)が1.2％高、中国銀行(3988/HK)が1.1％高と上昇している。

一方、証券関連セクターはさえない。取引所を運営する香港交易所(香港証券取引所：388/HK)が0.1％安、本土ブローカーの華泰証券(HTSC：6886/HK)が0.3％安、広発証券(1776/HK)が0.2％安で引けた。深センと香港の証券取引所は25日夜、両市場間の「相互乗り入れ」（両株式市場の相互取引）を12月5日にスタートさせると正式発表したばかり。寄り付きは好感する買いも散見されたものの、程なく売りに押された。すでに好材料は相場に織り込み済みとの見方もある。



【亜州IR】



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