富士通、フランスのデジタル革新に5,000万ユーロ(約60億円)以上を投資
[17/03/09]
TOKYO, Mar 9, 2017 - (JCN Newswire) - 当社は、フランス政府との連携のもと、フランスのデジタル革新を支援するイノベーションプロジェクトを立ち上げ、新サービスの開発や新技術の獲得などに今後5年間で5,000万ユーロ(約60億円)以上の投資を行います。当社はこのプロジェクトを通じ、フランスのテクノロジーリーダー企業や研究機関、スタートアップとのパートナーシップを拡大し、フランスにおけるデジタルビジネスを強化、ビジネス規模およびプレゼンスの拡大を目指します。
背景
フランスは欧州第二位の経済規模を有し、Fortune Global 500にリストされる大手グローバル企業が最も多く存在しています。それらの企業の多くがデジタル革新を優先課題としているため、当社は「つながるサービス」をグローバルに展開していく上で、フランスを戦略的に重要な市場の一つと考えています。また、フランスには機械学習やディープラーニングなどのAI分野における強いエコシステムが存在しており、当社がデジタルビジネスを開発、展開する上での重要な拠点となると期待しています。
プロジェクトの内容
当社は2016年7月より、富士通のノウハウとフランスの技術とを組み合せ、フランスにおけるイノベーションを加速させるための協力についてフランス政府、フランス貿易投資庁との協議を進め、このたび、複数のフランスのテクノロジーリーダー企業や研究機関、スタートアップなどと連携したイノベーションプロジェクトを立ち上げます。本プロジェクトの推進にあたり、当社はフランスにおいて今後5年間で5,000万ユーロ(約60億円)以上の投資を行う予定です。また、この取り組みにより、フランスにおけるビジネス規模およびプレゼンスを拡大することを目指します。
1.センター・オブ・エクセレンス(以下、CoE)の設立
当社は、AI分野にフォーカスした専門集団であるCoEを本日から設立します。まずは、イノベーション分野で世界有数の研究・技術クラスターの一つであるパリ市サクレ地区のEcole Polytechnique(注1)内にあるDrahi X-Novation Center(注2)に設置し、その後、順次拡大していきます。
CoEでは、お客様のビジネスにイノベーションを起こす、主に機械学習やディープラーニング、自然言語処理分野の技術やサービスの開発を、富士通グループのAI関連研究部門や開発部門とも連携して行ないます。当社はCoEで開発した技術やサービスをデジタルビジネス・プラットフォーム「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc(以下、MetaArc)」上で提供するソリューションやサービスに展開し、フランスを始めとしたEMEIAやグローバルのお客様への提供を目指します。
また、CoEはIoTやデジタルマーケティング、セキュリティなど、当社のデジタルソリューションを主に流通や産業分野のテクノロジーリーダー企業であるお客様へ提供します。
当社は、CoEの活動を通じ、お客様の経営課題の解決に繋る、特に予兆分析(プレディクティブ・アナリティクス)などのデータ分析技術に注力し、フランス企業や社会のデジタル革新を支援していきます。
2.AI分野における共同研究の実施
当社は、フランスの研究機関であるフランス国立情報学自動制御研究所(以下、INRIA、注3)とのAI分野における共同研究を2017年度から開始する予定です。共同研究ではINRIAの科学と当社の技術を融合し、最先端の数学とコンピュータサイエンスに基づいて、新たな機械学習、特に既存の機械学習では課題の多いIoTデータの分析の研究を行います。当社は共同研究で得られた成果を当社のAI「Human Centric AI Zinrai」に迅速に適用し、お客様と社会に貢献していきます。
3.スタートアップとの連携強化
当社は従来から、フランスのスタートアップとの連携を積極的に進めてきました。過去5年間にはRunMyProcess(注4)とUShareSoft(注5)の2社を買収し、両社のサービスをMetaArc上に展開、フランスを含めたグローバルに提供しています。
また、2016年11月からScality(注6)との共同でコールドデータストレージに着目した大陸間データセンター連携の実証実験を実施しています。2017年度にはフランスの研究機関とも連携し、国際的なデータ共有を可能にする効率的なスケールアウト型オブジェクトストレージの実現を目指す予定です。
当社は、2016年11月にパートナーシップを締結したフランスの公的投資銀行(Bpifrance)とも連携し、引き続きフランスのスタートアップの発掘や連携強化を進めていきます。
4.デジタル人材育成への貢献
CoEを設置するDrahi X-Novation Centerに在籍するスタートアップに、実際の開発プロジェクトに参加する場を提供します。また、Ecole Polytechniqueの優秀な学生やインターンを受け入れ、実ビジネスに基づいた研究や実商談に関わる機会を提供し、フランスにおけるデジタル人材の育成に積極的に貢献していきます。
当社は今後もフランスの他のエンジニアリングスクールや研究型大学との連携を検討していきます。
フランス・日本のイノベーションの継続的発展に向けて
当社は、フランスと日本のビジネスやイノベーションの継続的な発展に向けて、両国で開催される関連イベントにも積極的に参加していく予定です。
また、2017年夏に開催予定の「富士通ワールドツアー2017」において、フランス政府を招き、本プロジェクトの進捗状況を説明するなど、フランス政府との継続的な連携を図っていきます。
ベルナール カズヌーヴ フランス首相のコメント
「ワールドクラスのICT企業である富士通のフランスに対する積極的な参画を喜ばしく思います。これはフランスの経済的魅力や研究活動の秀逸さ、スタートアップ支援政策であるフレンチテックによる活力の証明でもあります」
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/03/9-1.html
注釈
注1 Ecole Polytechnique:フランス独自の高等職業教育機関の一つであり、理工系のフランスの公立高等教育・研究機関。
注2 Drahi X-Novation Center:Ecole Polytechnique内に設置されているスタートアップが集うインキュベーションセンター。
注3 フランス国立情報学自動制御研究所:フランスのコンピュータサイエンスと応用数学を研究する国立の研究機関。
注4 RunMyProcess:当社が2013年に買収した、クラウドサービス事業者。
注5 UShareSoft:当社が2015年に買収した、マルチクラウド対応のソフトウェア開発を行うフランスのソフトウェア開発会社。
注6 Scality:ソフトウェア・ディファインド・ストレージの製品開発を行うスタートアップ。(本社:米国、開発拠点:フランス)
概要:富士通株式会社
詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。
Copyright 2017 JCN Newswire. All rights reserved. www.jcnnewswire.com
背景
フランスは欧州第二位の経済規模を有し、Fortune Global 500にリストされる大手グローバル企業が最も多く存在しています。それらの企業の多くがデジタル革新を優先課題としているため、当社は「つながるサービス」をグローバルに展開していく上で、フランスを戦略的に重要な市場の一つと考えています。また、フランスには機械学習やディープラーニングなどのAI分野における強いエコシステムが存在しており、当社がデジタルビジネスを開発、展開する上での重要な拠点となると期待しています。
プロジェクトの内容
当社は2016年7月より、富士通のノウハウとフランスの技術とを組み合せ、フランスにおけるイノベーションを加速させるための協力についてフランス政府、フランス貿易投資庁との協議を進め、このたび、複数のフランスのテクノロジーリーダー企業や研究機関、スタートアップなどと連携したイノベーションプロジェクトを立ち上げます。本プロジェクトの推進にあたり、当社はフランスにおいて今後5年間で5,000万ユーロ(約60億円)以上の投資を行う予定です。また、この取り組みにより、フランスにおけるビジネス規模およびプレゼンスを拡大することを目指します。
1.センター・オブ・エクセレンス(以下、CoE)の設立
当社は、AI分野にフォーカスした専門集団であるCoEを本日から設立します。まずは、イノベーション分野で世界有数の研究・技術クラスターの一つであるパリ市サクレ地区のEcole Polytechnique(注1)内にあるDrahi X-Novation Center(注2)に設置し、その後、順次拡大していきます。
CoEでは、お客様のビジネスにイノベーションを起こす、主に機械学習やディープラーニング、自然言語処理分野の技術やサービスの開発を、富士通グループのAI関連研究部門や開発部門とも連携して行ないます。当社はCoEで開発した技術やサービスをデジタルビジネス・プラットフォーム「FUJITSU Digital Business Platform MetaArc(以下、MetaArc)」上で提供するソリューションやサービスに展開し、フランスを始めとしたEMEIAやグローバルのお客様への提供を目指します。
また、CoEはIoTやデジタルマーケティング、セキュリティなど、当社のデジタルソリューションを主に流通や産業分野のテクノロジーリーダー企業であるお客様へ提供します。
当社は、CoEの活動を通じ、お客様の経営課題の解決に繋る、特に予兆分析(プレディクティブ・アナリティクス)などのデータ分析技術に注力し、フランス企業や社会のデジタル革新を支援していきます。
2.AI分野における共同研究の実施
当社は、フランスの研究機関であるフランス国立情報学自動制御研究所(以下、INRIA、注3)とのAI分野における共同研究を2017年度から開始する予定です。共同研究ではINRIAの科学と当社の技術を融合し、最先端の数学とコンピュータサイエンスに基づいて、新たな機械学習、特に既存の機械学習では課題の多いIoTデータの分析の研究を行います。当社は共同研究で得られた成果を当社のAI「Human Centric AI Zinrai」に迅速に適用し、お客様と社会に貢献していきます。
3.スタートアップとの連携強化
当社は従来から、フランスのスタートアップとの連携を積極的に進めてきました。過去5年間にはRunMyProcess(注4)とUShareSoft(注5)の2社を買収し、両社のサービスをMetaArc上に展開、フランスを含めたグローバルに提供しています。
また、2016年11月からScality(注6)との共同でコールドデータストレージに着目した大陸間データセンター連携の実証実験を実施しています。2017年度にはフランスの研究機関とも連携し、国際的なデータ共有を可能にする効率的なスケールアウト型オブジェクトストレージの実現を目指す予定です。
当社は、2016年11月にパートナーシップを締結したフランスの公的投資銀行(Bpifrance)とも連携し、引き続きフランスのスタートアップの発掘や連携強化を進めていきます。
4.デジタル人材育成への貢献
CoEを設置するDrahi X-Novation Centerに在籍するスタートアップに、実際の開発プロジェクトに参加する場を提供します。また、Ecole Polytechniqueの優秀な学生やインターンを受け入れ、実ビジネスに基づいた研究や実商談に関わる機会を提供し、フランスにおけるデジタル人材の育成に積極的に貢献していきます。
当社は今後もフランスの他のエンジニアリングスクールや研究型大学との連携を検討していきます。
フランス・日本のイノベーションの継続的発展に向けて
当社は、フランスと日本のビジネスやイノベーションの継続的な発展に向けて、両国で開催される関連イベントにも積極的に参加していく予定です。
また、2017年夏に開催予定の「富士通ワールドツアー2017」において、フランス政府を招き、本プロジェクトの進捗状況を説明するなど、フランス政府との継続的な連携を図っていきます。
ベルナール カズヌーヴ フランス首相のコメント
「ワールドクラスのICT企業である富士通のフランスに対する積極的な参画を喜ばしく思います。これはフランスの経済的魅力や研究活動の秀逸さ、スタートアップ支援政策であるフレンチテックによる活力の証明でもあります」
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/03/9-1.html
注釈
注1 Ecole Polytechnique:フランス独自の高等職業教育機関の一つであり、理工系のフランスの公立高等教育・研究機関。
注2 Drahi X-Novation Center:Ecole Polytechnique内に設置されているスタートアップが集うインキュベーションセンター。
注3 フランス国立情報学自動制御研究所:フランスのコンピュータサイエンスと応用数学を研究する国立の研究機関。
注4 RunMyProcess:当社が2013年に買収した、クラウドサービス事業者。
注5 UShareSoft:当社が2015年に買収した、マルチクラウド対応のソフトウェア開発を行うフランスのソフトウェア開発会社。
注6 Scality:ソフトウェア・ディファインド・ストレージの製品開発を行うスタートアップ。(本社:米国、開発拠点:フランス)
概要:富士通株式会社
詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。
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