富士通とARTC、未来の工場を見据えたスマート製造ソリューションの共同開発に向けてMOUを締結
[17/11/02]
TOKYO, Nov 2, 2017 - (JCN Newswire) - 富士通株式会社(以下、富士通)とシンガポールの再製造技術開発センター(Advanced Remanufacturing and Technology Centre、以下、ARTC)は、本日、製造業におけるデジタルトランスフォーメーションの加速化を目指し、ARTCが推進する今後の製造工場のあり方を具現化するプロジェクト「Factory of the Future」の推進に向けた戦略的提携をすることで合意しました。本提携により、製造業のあらゆる企業が、今後期待されるスマート製造ソリューションを最大限に活用できるよう支援します。
ARTCは、先端製造分野と再製造分野における技術面での橋渡しを行うため、シンガポール科学技術庁(Agency for Science, Technology and Research、以下、A*STAR)と南洋理工大学(Nanyang Technological University、以下、NTU)、および50社以上の民間企業による産官学連携組織です。製造業が直面している様々な課題への対応と、より高度な製造技術をベースとするエコシステムの実現に向け、富士通とARTCは今後3年間の提携の中で、それぞれが持つ専門知識、および最先端施設を活用していきます。本提携を通じて、富士通とARTCは、中小企業も含め、製造業のサプライチェーンに関わる様々な企業のデジタルトランスフォーメーションと、生産性と効率性の向上、セキュリティリスク最小化、および安全な労働環境づくりを統合的に実現するソリューションを共同で開発していきます。
富士通とARTCは、AIとロボティクス、ヘッドマウントディスプレイを活用したAR技術、サイバーセキュリティ、ウェアラブル技術、製造分野における人とロボットの協働などの領域において、関連技術の共同開発に取り組んでいきます。また、富士通は日本でのこれまでの経験を踏まえ、製品開発向け統合設計環境をグローバルに提供します。
本提携の主な対象領域
- インダストリアルIoT分野における標準アーキテクチャーの研究
製造業における生産性と効率性の向上に向け、インダストリアルIoT分野の主な課題である、オープン環境でのデバイスと装置間の相互運用性と異なる実行環境下で活用可能な標準アーキテクチャーの確立に向けて共同で取り組みます。また、センサー、ネットワーク、データシステム、セキュリティ、そしてアプリケーションといった全ての要素を対象とした標準アーキテクチャーを共同研究します。
- 富士通の製品開発向け統合設計環境の提供
富士通とARTCは、ARTCに加盟するパートナー企業の専門家とも協力し、製造工程と設計プロセスの連携を支援する富士通の製品開発向け統合設計環境の活用による多国籍企業や中小企業を含む製造企業のデジタル化に取り組んでいきます。
- 製造業向けウェアラブル技術の開発
製造現場における労働環境の安全性強化を図るため、作業員のバイタル情報や、活動状況、位置情報を把握するためのウェアラブル技術を開発します。
- スマート工場におけるサイバーセキュリティ対策
製造工程におけるデータの損失や稼働リスクの最小化を視野に、スマート工場のサイバーセキュリティ対策で求められる要件を提案し、その要件に基づいたベストプラクティスを特定します。さらに、推奨すべき最適なソリューションと導入プロセスを検討していきます。
- ヘッドマウントディスプレイを活用した製造業向けARアプリケーションの開発
製造現場での情報連携の強化による生産性向上に向け、ヘッドマウントディスプレイとAR技術を活用したアプリケーションを開発します。これにより、アクセスが困難なエリアや大規模な工場で働く作業員の遠隔支援を強化します。
- 製造業におけるAIの活用促進
製造の効率性向上やコスト削減の実現に向けた深層学習や機械学習などのAI技術の活用方法を、試作試験やPoC(Proof of Concept)を通じて検討します。
- 人とロボットによる協働の実現に向けた研究
「Factory of the Future」において、人とロボットの協働を実現するには、ロボットのプログラミングとシミュレーションのための新たなツールが必要となるため、そのようなツールの実証環境を構築し、有効性の検証を行います。
- 製造工程での異常検知や予防保全を可能にする機械学習ソリューションの開発
製造業の様々な現場における、機械学習を活用した異常検知や予防保全を可能とするソリューションを開発します。
富士通シンガポール プレジデント Wong Heng Chewのコメント
現在、世界の製造業者にとってエキサイティングな時代です。製造業者は、技術とイノベーションが成功の鍵を握ることを理解していますが、急速に展開するデジタル化の流れに遅れをとらないようにすることは困難と考えているかもしれません。富士通は、デジタル変革を現実のものとするための洞察と関連性のあるソリューションを提供することにより、シンガポールが目指す製造分野の高度化の促進を支援することを目指します。富士通はARTCとの提携を通じて、あらゆる規模の企業がデータ主導型のイノベーションを活用し、それぞれの業務プロセスの中に統合していくことを期待しています。企業の最適なソリューションの検討を支援し、生産性やコスト効率の観点で、業界全体がレベルアップすることを期待しています。それによって初めて、「Factory of the Future」の開発と、デジタルエンジニアリングが持つ全ての潜在的な可能性が実現するものと考えています。
ARTC CEO Dr. David Lowのコメント
デジタル化と破壊的技術の進展が加速し、製造の在り方を根本的に変えようとしています。そのため、バリューチェーンに含まれる企業が、競争力を保ち続けるためにデジタル化を推進することは必要不可欠です。ARTCは、企業による試行錯誤やテクノロジーの迅速な適用を可能にするため、産業界主導によるオープンなプラットフォームを提供します。国内の企業がさらなるイノベーションの創出し、生産性の向上と収益の拡大を実現することを主眼に置き、私たちは富士通との提携を通じて製造業界を支援していきます。
ARTCについて
A*STARのARTCは、Advanced Research Centres (略称:AxRCs)のネットワークに含まれるアジアで最初の高度製造開発センターです。サプライチェーン上の強固なパートナーシップと、様々な研究機関、および学術機関による支援に基づいて形成されたプラットフォームです。A*STARとNTUの世界有数の専門家に支えられ、製造分野の生産性向上に繋がるソリューションの創出と導入を行い、全てのステークホルダーへの利益貢献を実現します。www.a-star.edu.sg/artc
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/11/2-1.html
概要:富士通株式会社
詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。
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ARTCは、先端製造分野と再製造分野における技術面での橋渡しを行うため、シンガポール科学技術庁(Agency for Science, Technology and Research、以下、A*STAR)と南洋理工大学(Nanyang Technological University、以下、NTU)、および50社以上の民間企業による産官学連携組織です。製造業が直面している様々な課題への対応と、より高度な製造技術をベースとするエコシステムの実現に向け、富士通とARTCは今後3年間の提携の中で、それぞれが持つ専門知識、および最先端施設を活用していきます。本提携を通じて、富士通とARTCは、中小企業も含め、製造業のサプライチェーンに関わる様々な企業のデジタルトランスフォーメーションと、生産性と効率性の向上、セキュリティリスク最小化、および安全な労働環境づくりを統合的に実現するソリューションを共同で開発していきます。
富士通とARTCは、AIとロボティクス、ヘッドマウントディスプレイを活用したAR技術、サイバーセキュリティ、ウェアラブル技術、製造分野における人とロボットの協働などの領域において、関連技術の共同開発に取り組んでいきます。また、富士通は日本でのこれまでの経験を踏まえ、製品開発向け統合設計環境をグローバルに提供します。
本提携の主な対象領域
- インダストリアルIoT分野における標準アーキテクチャーの研究
製造業における生産性と効率性の向上に向け、インダストリアルIoT分野の主な課題である、オープン環境でのデバイスと装置間の相互運用性と異なる実行環境下で活用可能な標準アーキテクチャーの確立に向けて共同で取り組みます。また、センサー、ネットワーク、データシステム、セキュリティ、そしてアプリケーションといった全ての要素を対象とした標準アーキテクチャーを共同研究します。
- 富士通の製品開発向け統合設計環境の提供
富士通とARTCは、ARTCに加盟するパートナー企業の専門家とも協力し、製造工程と設計プロセスの連携を支援する富士通の製品開発向け統合設計環境の活用による多国籍企業や中小企業を含む製造企業のデジタル化に取り組んでいきます。
- 製造業向けウェアラブル技術の開発
製造現場における労働環境の安全性強化を図るため、作業員のバイタル情報や、活動状況、位置情報を把握するためのウェアラブル技術を開発します。
- スマート工場におけるサイバーセキュリティ対策
製造工程におけるデータの損失や稼働リスクの最小化を視野に、スマート工場のサイバーセキュリティ対策で求められる要件を提案し、その要件に基づいたベストプラクティスを特定します。さらに、推奨すべき最適なソリューションと導入プロセスを検討していきます。
- ヘッドマウントディスプレイを活用した製造業向けARアプリケーションの開発
製造現場での情報連携の強化による生産性向上に向け、ヘッドマウントディスプレイとAR技術を活用したアプリケーションを開発します。これにより、アクセスが困難なエリアや大規模な工場で働く作業員の遠隔支援を強化します。
- 製造業におけるAIの活用促進
製造の効率性向上やコスト削減の実現に向けた深層学習や機械学習などのAI技術の活用方法を、試作試験やPoC(Proof of Concept)を通じて検討します。
- 人とロボットによる協働の実現に向けた研究
「Factory of the Future」において、人とロボットの協働を実現するには、ロボットのプログラミングとシミュレーションのための新たなツールが必要となるため、そのようなツールの実証環境を構築し、有効性の検証を行います。
- 製造工程での異常検知や予防保全を可能にする機械学習ソリューションの開発
製造業の様々な現場における、機械学習を活用した異常検知や予防保全を可能とするソリューションを開発します。
富士通シンガポール プレジデント Wong Heng Chewのコメント
現在、世界の製造業者にとってエキサイティングな時代です。製造業者は、技術とイノベーションが成功の鍵を握ることを理解していますが、急速に展開するデジタル化の流れに遅れをとらないようにすることは困難と考えているかもしれません。富士通は、デジタル変革を現実のものとするための洞察と関連性のあるソリューションを提供することにより、シンガポールが目指す製造分野の高度化の促進を支援することを目指します。富士通はARTCとの提携を通じて、あらゆる規模の企業がデータ主導型のイノベーションを活用し、それぞれの業務プロセスの中に統合していくことを期待しています。企業の最適なソリューションの検討を支援し、生産性やコスト効率の観点で、業界全体がレベルアップすることを期待しています。それによって初めて、「Factory of the Future」の開発と、デジタルエンジニアリングが持つ全ての潜在的な可能性が実現するものと考えています。
ARTC CEO Dr. David Lowのコメント
デジタル化と破壊的技術の進展が加速し、製造の在り方を根本的に変えようとしています。そのため、バリューチェーンに含まれる企業が、競争力を保ち続けるためにデジタル化を推進することは必要不可欠です。ARTCは、企業による試行錯誤やテクノロジーの迅速な適用を可能にするため、産業界主導によるオープンなプラットフォームを提供します。国内の企業がさらなるイノベーションの創出し、生産性の向上と収益の拡大を実現することを主眼に置き、私たちは富士通との提携を通じて製造業界を支援していきます。
ARTCについて
A*STARのARTCは、Advanced Research Centres (略称:AxRCs)のネットワークに含まれるアジアで最初の高度製造開発センターです。サプライチェーン上の強固なパートナーシップと、様々な研究機関、および学術機関による支援に基づいて形成されたプラットフォームです。A*STARとNTUの世界有数の専門家に支えられ、製造分野の生産性向上に繋がるソリューションの創出と導入を行い、全てのステークホルダーへの利益貢献を実現します。www.a-star.edu.sg/artc
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/11/2-1.html
概要:富士通株式会社
詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。
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