富士通、5G向け超高密度分散アンテナシステムの検証実験を開始
[17/11/07]
TOKYO, Nov 7, 2017 - (JCN Newswire) - 富士通株式会社(本社:東京都港区、代表取締役社長:田中達也、以下、富士通)および株式会社富士通研究所(本社: 神奈川県川崎市、代表取締役社長:佐々木繁、以下、富士通研究所)は、ネットワーク事業の中核拠点である富士通新川崎テクノロジースクエア(神奈川県川崎市)において第5世代移動通信方式(以下、5G)の実験サイトを常設し、株式会社NTTドコモ(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:吉澤和弘、以下、NTTドコモ)と共同で、5G向けの大容量化技術である超高密度分散アンテナ (注1)の検証実験を11月7日より開始しました。
今回の実験では、開発した超高密度分散アンテナの実験システムを用い、その技術検証に加えて、分散アンテナを用いた高精細動画の同時高速伝送の実験を行います。また、本実験システム上でアプリケーション動作の評価を行い、スタジアムでのライブ映像配信など、様々なユースケースへの5G技術の有効性を検証していきます。
富士通と富士通研究所は、今後もNTTドコモと共同で実験を進め、2020年以降の5Gの実用化に向けて取り組んでいきます。
背景
VR(仮想現実)/AR(拡張現実)の活用や、自動運転をはじめとするモノの自動化など、新たなアプリケーションにより高度化していく社会を支える技術として、移動通信のさらなる発展が期待されています。2020年以降の実用化に向けて世界中で研究開発が進められている新しい移動通信方式である5Gは、急増する移動通信のトラフィックに対応するため、現在主流の4Gと比べ1,000倍以上の大容量化や、10Gbpsを超えるデータ通信速度の実現、IoTの普及に伴うデバイス数の増加や低遅延通信への対応を目指しています。
富士通と富士通研究所はNTTドコモと共同で、移動通信システムの大容量化に貢献する技術として超高密度分散アンテナの検証実験に継続的に取り組んでおり、これまでも屋外で分散アンテナを複数カ所に分散配置した際の通信速度を評価する実験などを行ってきました。
富士通と富士通研究所は、この度、5G技術の実用化を目指して超高密度分散アンテナの実験システムを新たに開発し、NTTドコモと共同で、実際に高精細動画を端末装置に同時高速伝送する実験を2017年11月7日より開始します。
実験システム
富士通は、総務省から「第5世代移動通信システム実現に向けた研究開発」の委託を受け、超高密度分散アンテナの実験システムを2017年10月に開発しました。
本実験システムは、富士通新川崎テクノロジースクエア内を移動するディスプレイを搭載した2台の端末装置と、16カ所に設置した分散アンテナ、分散アンテナを制御する集約ベースバンド処理装置(注2)、分散アンテナと集約ベースバンド処理装置を接続する光ファイバーなどで構成されています。最大32本の分散アンテナを集約ベースバンド処理装置から集中制御し、富士通研究所独自の技術である分散アンテナ間での高精度キャリブレーション技術(注3)を活用することで、分散アンテナ同士の電波干渉を防ぐことができます。これにより、5Gでは世界初となる分散アンテナを活用した移動端末への最大32ストリームの大容量データ伝送を同時かつ高速に行うことができるなど、5G技術の実用化に向けた技術検証の実施が可能です。
また、本実験システムは動画などのIPデータ伝送に対応しているため、スタジアムでのライブ映像配信などを想定し、様々な企業が有するアプリケーションの検証を本実験システム上で実施することができます。
実験内容
ネットワーク事業の中核拠点である富士通新川崎テクノロジースクエアのロビーにおいて、実験システムを活用した超高密度分散アンテナの実験サイトを常設しました。ロビー内に配置した分散アンテナと別棟に設置した集約ベースバンド処理装置を光ファイバーで接続し、複数の分散アンテナから複数の端末装置に対して、最大32ストリームでの大容量データの同時高速伝送を行うことが可能です。実験当初は、ロビー内を移動するディスプレイを搭載した2台の端末装置に対して、それぞれ異なる大容量の高精細動画を同時に伝送する実験を行います。
今回の実験は、2017年11月9日(木曜日)から10日(金曜日)まで日本科学未来館(東京都江東区)で開催される「ドコモR&Dオープンハウス」(注4)のイベントにて、新川崎テクノロジースクエアから実験の様子を中継で放映します。
今後
富士通と富士通研究所は、今後もNTTドコモとの共同実験を進め、5G技術の確立に取り組んでいきます。また、本実験サイトをオープンな実験環境として、スタジアムでのライブ映像配信、商業施設やイベント会場におけるリアルタイム情報配信サービスなど、5Gの技術要素を活用した様々なユースケースを実現するアプリケーションの検証実験を行い、2020年以降の5G実用化に向けて取り組んでいきます。
本実験には、総務省からの委託を受けて実施した「第5世代移動通信システム実現に向けた研究開発」の成果の一部が含まれています。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/11/7.html
概要:富士通株式会社
詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。
Copyright 2017 JCN Newswire. All rights reserved. www.jcnnewswire.com
今回の実験では、開発した超高密度分散アンテナの実験システムを用い、その技術検証に加えて、分散アンテナを用いた高精細動画の同時高速伝送の実験を行います。また、本実験システム上でアプリケーション動作の評価を行い、スタジアムでのライブ映像配信など、様々なユースケースへの5G技術の有効性を検証していきます。
富士通と富士通研究所は、今後もNTTドコモと共同で実験を進め、2020年以降の5Gの実用化に向けて取り組んでいきます。
背景
VR(仮想現実)/AR(拡張現実)の活用や、自動運転をはじめとするモノの自動化など、新たなアプリケーションにより高度化していく社会を支える技術として、移動通信のさらなる発展が期待されています。2020年以降の実用化に向けて世界中で研究開発が進められている新しい移動通信方式である5Gは、急増する移動通信のトラフィックに対応するため、現在主流の4Gと比べ1,000倍以上の大容量化や、10Gbpsを超えるデータ通信速度の実現、IoTの普及に伴うデバイス数の増加や低遅延通信への対応を目指しています。
富士通と富士通研究所はNTTドコモと共同で、移動通信システムの大容量化に貢献する技術として超高密度分散アンテナの検証実験に継続的に取り組んでおり、これまでも屋外で分散アンテナを複数カ所に分散配置した際の通信速度を評価する実験などを行ってきました。
富士通と富士通研究所は、この度、5G技術の実用化を目指して超高密度分散アンテナの実験システムを新たに開発し、NTTドコモと共同で、実際に高精細動画を端末装置に同時高速伝送する実験を2017年11月7日より開始します。
実験システム
富士通は、総務省から「第5世代移動通信システム実現に向けた研究開発」の委託を受け、超高密度分散アンテナの実験システムを2017年10月に開発しました。
本実験システムは、富士通新川崎テクノロジースクエア内を移動するディスプレイを搭載した2台の端末装置と、16カ所に設置した分散アンテナ、分散アンテナを制御する集約ベースバンド処理装置(注2)、分散アンテナと集約ベースバンド処理装置を接続する光ファイバーなどで構成されています。最大32本の分散アンテナを集約ベースバンド処理装置から集中制御し、富士通研究所独自の技術である分散アンテナ間での高精度キャリブレーション技術(注3)を活用することで、分散アンテナ同士の電波干渉を防ぐことができます。これにより、5Gでは世界初となる分散アンテナを活用した移動端末への最大32ストリームの大容量データ伝送を同時かつ高速に行うことができるなど、5G技術の実用化に向けた技術検証の実施が可能です。
また、本実験システムは動画などのIPデータ伝送に対応しているため、スタジアムでのライブ映像配信などを想定し、様々な企業が有するアプリケーションの検証を本実験システム上で実施することができます。
実験内容
ネットワーク事業の中核拠点である富士通新川崎テクノロジースクエアのロビーにおいて、実験システムを活用した超高密度分散アンテナの実験サイトを常設しました。ロビー内に配置した分散アンテナと別棟に設置した集約ベースバンド処理装置を光ファイバーで接続し、複数の分散アンテナから複数の端末装置に対して、最大32ストリームでの大容量データの同時高速伝送を行うことが可能です。実験当初は、ロビー内を移動するディスプレイを搭載した2台の端末装置に対して、それぞれ異なる大容量の高精細動画を同時に伝送する実験を行います。
今回の実験は、2017年11月9日(木曜日)から10日(金曜日)まで日本科学未来館(東京都江東区)で開催される「ドコモR&Dオープンハウス」(注4)のイベントにて、新川崎テクノロジースクエアから実験の様子を中継で放映します。
今後
富士通と富士通研究所は、今後もNTTドコモとの共同実験を進め、5G技術の確立に取り組んでいきます。また、本実験サイトをオープンな実験環境として、スタジアムでのライブ映像配信、商業施設やイベント会場におけるリアルタイム情報配信サービスなど、5Gの技術要素を活用した様々なユースケースを実現するアプリケーションの検証実験を行い、2020年以降の5G実用化に向けて取り組んでいきます。
本実験には、総務省からの委託を受けて実施した「第5世代移動通信システム実現に向けた研究開発」の成果の一部が含まれています。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2017/11/7.html
概要:富士通株式会社
詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。
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