技術コンサルティングのエステックが「技術開発センター」を新設
[18/09/25]
技術開発センター(ETDC)外観YOKOHAMA, Japan, Sep 25, 2018 - (JCN Newswire) - 株式会社エステック(本社:横浜市中区、資本金:2億5,000万円、代表取締役社長:筒井桂一郎、以下エステック)は、横浜市金沢区に実験設備と解析オフィス機能を備えた「技術開発センター」(略称ETDC:ESTECH Technology Development Center)を新設し、9月25日より稼働を開始します。
エステックは、1989年2月の設立以来、「実験ドリブンCAE(実験駆動型CAE)」を実践するユニークな会社として、振動・騒音・機構・応力・熱流体などの分野において、フィジカル実験とバーチャルシミュレーションを一元的に提供してまいりました。国内OEM(自動車メーカー)をはじめ、精密機器メーカー、産業機械メーカーを主な顧客として、本質的な課題解決を図る高度な技術支援サービスを提供しています。今般のETDC新設により、実験技術のさらなる高度化と実験能力の拡充を図り、複雑化・高度化する製造業のニーズにお応えしてまいります。
【背景】
エステックの主要顧客業種の一つである自動車産業は、「100年に一度」とも言われる大変革期を迎えており、電動化(EV車)、知能化(運転支援・自動運転)、軽量化(材料置換)等の技術開発競争激化に伴う開発投資が年々増加しています。そして、これらの技術を生かして開発される次世代車両の重要な競争軸の一つが、振動・騒音・乗り心地・官能等に代表される、「より快適な移動空間の実現」です。
この技術課題に対するソリューションとしては、(1)物理モデルに基づくバーチャルシミュレーション(CAEシミュレーションやMBDシステムシミュレーション)、(2)台上評価実験としてバーチャルテストドライブシステム(VTDS)等の活用が有効と考えられています。このような市場のニーズを背景に、アウトソースを活用した技術開発の加速とアウトソース先の選別が進んでいます。
30年近くにわたり国内OEMからの委託業務実績を有するエステックとしては、顧客が期待する高度な技術支援サービスを提供するためには、CAE技術自体の高度化のみならず、これを支援する実験技術の高度化が不可欠との考えから、今般のETDC新設に至りました。
【技術開発センター概要】
既設実験場(2009年9月開設)から徒歩5分の距離にある400坪の敷地に、振動・騒音実験場としてのポテンシャルを高めたRC造(一部SRC造)の堅牢な2階建ての新棟と、大型倉庫棟を総投資額約8億円にて建設しました。
新棟1Fは、5区画に分かれた振動・騒音実験エリアとなっています。全区画共に、高精度な振動計測が可能となる縁切り独立基礎を持つ大型埋め込み定盤を配置し、さらに吸音材による簡易無響室構造としています。このうち中央の3区画は、仕切り壁を作らず連通させることでフレキシブルな実験空間としています。両端の2区画の一方は、ピットを備えた油圧加振室とし、大入力での加振実験による乗り心地や操縦安定性領域での車体の微小変形試験、電子機器の耐震・部品の疲労試験への適用を見込んでいます。もう1区画は、EV車のパワートレーン振動・騒音試験の増加を見込み、専用モーターベンチを設置可能な大型定盤を導入し、高荷重床構造としました。
新棟2Fには、実験データ解析やCAEシミュレーション解析を行うための解析サーバーとオフィス機能を備え、最先端のCAE解析を推進できる環境を整えています。
実験能力の規模を加振実験可能な乗用車の台数で表すと、既設実験場では同時5台、ETDCでは同時7台の実験が可能となります。従前に比べ実験能力は2.4倍となり、独立系音振コンサルティング会社として、国内最大級の実験設備を保有することになります。
【今後の展開】
ETDCの活用により、エステックが高い競争力を持つ、フィジカル実験とバーチャルシミュレーションの一元提案受託型のコンサルティング能力が拡大します。主要顧客である自動車、精密機械、産業機械向けの技術コンサルティングビジネスを強化し、3年後に5億円の増収を目指します。
またETDCでは、実験解析エキスパートとCAE解析エキスパートが、同一拠点で相互の情報・知見を密に共有しながら技術課題解決に取り組むことが可能となるため、技術支援サービスの品質向上ならびに将来を担う人材の育成にも資するものと考えています。
顧客の求めるシミュレーション技術は、今後ますます高度化していくものと思われます。実験と解析の一元提供を最大の強みとするエステックは、今後も現象メカニズム分析に基づく独自CAE技術の開発を進め、顧客企業における効率的な試作レス開発の推進を支援してまいります。
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社エステック 業務統括部 青山誠司
TEL:045-661-1661
<エステック会社概要>
社名:株式会社エステック
代表者:代表取締役社長 筒井桂一郎
本社:横浜市中区山下町89-1
設立:1989年2月
資本金:2億5千万円
社員数:72名(2018年4月現在)
株主:株式会社電通国際情報サービス(100%)
URL: http://www.estech.co.jp/
事業概要:エステックはお客様の技術課題に対し、実験とコンピュータシミュレーション技術を連携・駆使し、本質を見抜いた上で解決する「技術コンサルティング会社」です。主に車両、機械、構造物の振動・騒音・挙動などの動的問題に対し、実験によるメカニズム分析とコンピュータシミュレーションによる予測技術を組み合わせた開発支援と技術ノウハウを提供しており、同分野において国内最先端の実績を誇っています。
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エステックは、1989年2月の設立以来、「実験ドリブンCAE(実験駆動型CAE)」を実践するユニークな会社として、振動・騒音・機構・応力・熱流体などの分野において、フィジカル実験とバーチャルシミュレーションを一元的に提供してまいりました。国内OEM(自動車メーカー)をはじめ、精密機器メーカー、産業機械メーカーを主な顧客として、本質的な課題解決を図る高度な技術支援サービスを提供しています。今般のETDC新設により、実験技術のさらなる高度化と実験能力の拡充を図り、複雑化・高度化する製造業のニーズにお応えしてまいります。
【背景】
エステックの主要顧客業種の一つである自動車産業は、「100年に一度」とも言われる大変革期を迎えており、電動化(EV車)、知能化(運転支援・自動運転)、軽量化(材料置換)等の技術開発競争激化に伴う開発投資が年々増加しています。そして、これらの技術を生かして開発される次世代車両の重要な競争軸の一つが、振動・騒音・乗り心地・官能等に代表される、「より快適な移動空間の実現」です。
この技術課題に対するソリューションとしては、(1)物理モデルに基づくバーチャルシミュレーション(CAEシミュレーションやMBDシステムシミュレーション)、(2)台上評価実験としてバーチャルテストドライブシステム(VTDS)等の活用が有効と考えられています。このような市場のニーズを背景に、アウトソースを活用した技術開発の加速とアウトソース先の選別が進んでいます。
30年近くにわたり国内OEMからの委託業務実績を有するエステックとしては、顧客が期待する高度な技術支援サービスを提供するためには、CAE技術自体の高度化のみならず、これを支援する実験技術の高度化が不可欠との考えから、今般のETDC新設に至りました。
【技術開発センター概要】
既設実験場(2009年9月開設)から徒歩5分の距離にある400坪の敷地に、振動・騒音実験場としてのポテンシャルを高めたRC造(一部SRC造)の堅牢な2階建ての新棟と、大型倉庫棟を総投資額約8億円にて建設しました。
新棟1Fは、5区画に分かれた振動・騒音実験エリアとなっています。全区画共に、高精度な振動計測が可能となる縁切り独立基礎を持つ大型埋め込み定盤を配置し、さらに吸音材による簡易無響室構造としています。このうち中央の3区画は、仕切り壁を作らず連通させることでフレキシブルな実験空間としています。両端の2区画の一方は、ピットを備えた油圧加振室とし、大入力での加振実験による乗り心地や操縦安定性領域での車体の微小変形試験、電子機器の耐震・部品の疲労試験への適用を見込んでいます。もう1区画は、EV車のパワートレーン振動・騒音試験の増加を見込み、専用モーターベンチを設置可能な大型定盤を導入し、高荷重床構造としました。
新棟2Fには、実験データ解析やCAEシミュレーション解析を行うための解析サーバーとオフィス機能を備え、最先端のCAE解析を推進できる環境を整えています。
実験能力の規模を加振実験可能な乗用車の台数で表すと、既設実験場では同時5台、ETDCでは同時7台の実験が可能となります。従前に比べ実験能力は2.4倍となり、独立系音振コンサルティング会社として、国内最大級の実験設備を保有することになります。
【今後の展開】
ETDCの活用により、エステックが高い競争力を持つ、フィジカル実験とバーチャルシミュレーションの一元提案受託型のコンサルティング能力が拡大します。主要顧客である自動車、精密機械、産業機械向けの技術コンサルティングビジネスを強化し、3年後に5億円の増収を目指します。
またETDCでは、実験解析エキスパートとCAE解析エキスパートが、同一拠点で相互の情報・知見を密に共有しながら技術課題解決に取り組むことが可能となるため、技術支援サービスの品質向上ならびに将来を担う人材の育成にも資するものと考えています。
顧客の求めるシミュレーション技術は、今後ますます高度化していくものと思われます。実験と解析の一元提供を最大の強みとするエステックは、今後も現象メカニズム分析に基づく独自CAE技術の開発を進め、顧客企業における効率的な試作レス開発の推進を支援してまいります。
<本件に関するお問い合わせ先>
株式会社エステック 業務統括部 青山誠司
TEL:045-661-1661
<エステック会社概要>
社名:株式会社エステック
代表者:代表取締役社長 筒井桂一郎
本社:横浜市中区山下町89-1
設立:1989年2月
資本金:2億5千万円
社員数:72名(2018年4月現在)
株主:株式会社電通国際情報サービス(100%)
URL: http://www.estech.co.jp/
事業概要:エステックはお客様の技術課題に対し、実験とコンピュータシミュレーション技術を連携・駆使し、本質を見抜いた上で解決する「技術コンサルティング会社」です。主に車両、機械、構造物の振動・騒音・挙動などの動的問題に対し、実験によるメカニズム分析とコンピュータシミュレーションによる予測技術を組み合わせた開発支援と技術ノウハウを提供しており、同分野において国内最先端の実績を誇っています。
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