富士通など、AIで外国人旅行者の潜在ニーズを探り、最適なプランをレコメンドする実証実験を開始
[19/01/16]
TOKYO, Jan 16, 2019 - (JCN Newswire) - 富士通株式会社(注1)(以下、富士通)、株式会社富士通研究所(注2)(以下、富士通研究所)およびEXest株式会社(注3)(以下、EXest)は、日本を訪れる外国人旅行者向けに、AIにより旅行者の潜在的なニーズを捉えてツアーなどのアクティビティプランを提案し、その有効性を検証する実証実験を、2019年1月30日から3月31日まで行います。
今回の実証実験では、通訳案内士(注4)が考案したアクティビティプランと外国人旅行者をマッチングするEXestのプラットフォーム「WOW U(ワオ ユー)」において、富士通研究所が開発した個人の属性と好みをマッチングさせ適切なアイテムをレコメンドするAI技術(注5)を活用し、年齢層や旅の目的などの入力情報から、外国人旅行者それぞれに適した豊富なプランを提案することで、日本全国の様々な観光地に誘致するとともに、利用者の満足度を検証します。
今後、EXestは、実証結果をフィードバックし、富士通、富士通研究所とともに、今回活用したAI技術の精度を高め、より最適なアクティビティプランのレコメンドサービスの提供を目指します。
背景
昨今、外国人旅行者は3,000万人を超え、観光や食などのニーズが多様化し、充実したプランニングが求められています。政府は、2020年までに訪日客数を4,000万人まで増やすビジョンを掲げており、迎え入れるためのインフラや人材、コンテンツ、サービスの整備が急務となっています。そのような中、外国人旅行者は、東京、大阪、京都などの都市へ集中しており、より日本全国に幅広く旅行者を誘致するためには、地方の歴史や文化の魅力を発信して認知を広げていくことが必要です。
EXestが運営する「WOW U」では、外国人旅行者に対し、通訳案内士によるガイドを受けながら、日本全国の様々なアクティビティを楽しめるプランを紹介しています。現状は、日本を訪れる目的や行先が明確に定まっていない外国人旅行者からおすすめのアクティビティや観光地について問い合わせを受けた際、EXestの専用スタッフがこれまでの経験やノウハウをもとに、旅行者のニーズにあわせてプランを選び出すといった属人的な対応となっており、提案にかかる時間とコストが課題となっていました。2017年にEXestが富士通アクセラレータプログラム(注6)第5期に採択されたことをきっかけとして、富士通のAI技術を用いて課題を解決する方法を両社で模索してきました。今回、サイト運営の負荷をかけずに、よりサービス利用者のニーズに適したアクティビティプランの提案を実現するため、富士通と富士通研究所とともにAIを活用した実証実験を行い、AIの導入効果や性能を検証します。
実証実験の概要
1. 実験期間
2019年1月30日(水曜日)から2019年3月31日(日曜日)
2. 実施サイト
外国人旅行者向けマッチングプラットフォーム「WOW U」:http://wow-u.jp
3. 実証内容
本実証実験では、EXest社が運営する外国人旅行者と通訳案内士のマッチングプラットフォーム「WOW U」において、利用者が入力した年齢層や旅の目的などの属性データをもとに、富士通研究所が開発した利用者の属性と好みをマッチングさせ適切なアイテムをレコメンドするAI技術を用いて、利用者の好みを推論し、最適なアクティビティプランを提案します。
多様化が進む外国人旅行者のニーズに対して、きめ細かく豊富なアクティビティプランが提案できたかサービス利用者の満足度調査やサイトの利用ログを分析する、また、アクティビティプランの成約率や成約までに要した時間を分析し従来と比較するなど、3社の知見を活かした効果検証を行います。
実証実験における3社の役割分担は次のとおりです。
EXest社:「WOW U」のPV数や滞在時間、購入率の向上について評価します。
富士通研究所: 本実証実験に先立ち、外国人へのインタビューとアンケート結果から、外国人旅行者の属性と好みの関係を表す数理モデルを作成し、このモデルを用いてサービス利用者とアクティビティプランをマッチングするAI技術を構築しました。また、作成した数理モデルの妥当性を検証するために、AI技術により推定された利用者の好みと実際の利用者のニーズとの一致度を分析するための仕組み(図2)を「WOW U」に実装しました。
富士通: 富士通研究所が構築したAI技術を基に、最適なアクティビティプランをレコメンドするAPI(注7)を開発し、「WOW U」へ提供します。
今後の展開
EXestは、AIによるアクティビティプランのレコメンドだけではなく、日本への旅行全体のプランニングを含め、プラン内容の充実を図り、満足度の高いサービスを目指します。
富士通と富士通研究所は、本実証実験で得た結果を通して、今回開発したAI技術の精度を向上させ、今後、「Zinraiプラットフォームサービス」の機能のひとつとして、様々なシーンでの適用を検討していきます。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2019/01/16.html
概要:富士通株式会社
詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。
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今回の実証実験では、通訳案内士(注4)が考案したアクティビティプランと外国人旅行者をマッチングするEXestのプラットフォーム「WOW U(ワオ ユー)」において、富士通研究所が開発した個人の属性と好みをマッチングさせ適切なアイテムをレコメンドするAI技術(注5)を活用し、年齢層や旅の目的などの入力情報から、外国人旅行者それぞれに適した豊富なプランを提案することで、日本全国の様々な観光地に誘致するとともに、利用者の満足度を検証します。
今後、EXestは、実証結果をフィードバックし、富士通、富士通研究所とともに、今回活用したAI技術の精度を高め、より最適なアクティビティプランのレコメンドサービスの提供を目指します。
背景
昨今、外国人旅行者は3,000万人を超え、観光や食などのニーズが多様化し、充実したプランニングが求められています。政府は、2020年までに訪日客数を4,000万人まで増やすビジョンを掲げており、迎え入れるためのインフラや人材、コンテンツ、サービスの整備が急務となっています。そのような中、外国人旅行者は、東京、大阪、京都などの都市へ集中しており、より日本全国に幅広く旅行者を誘致するためには、地方の歴史や文化の魅力を発信して認知を広げていくことが必要です。
EXestが運営する「WOW U」では、外国人旅行者に対し、通訳案内士によるガイドを受けながら、日本全国の様々なアクティビティを楽しめるプランを紹介しています。現状は、日本を訪れる目的や行先が明確に定まっていない外国人旅行者からおすすめのアクティビティや観光地について問い合わせを受けた際、EXestの専用スタッフがこれまでの経験やノウハウをもとに、旅行者のニーズにあわせてプランを選び出すといった属人的な対応となっており、提案にかかる時間とコストが課題となっていました。2017年にEXestが富士通アクセラレータプログラム(注6)第5期に採択されたことをきっかけとして、富士通のAI技術を用いて課題を解決する方法を両社で模索してきました。今回、サイト運営の負荷をかけずに、よりサービス利用者のニーズに適したアクティビティプランの提案を実現するため、富士通と富士通研究所とともにAIを活用した実証実験を行い、AIの導入効果や性能を検証します。
実証実験の概要
1. 実験期間
2019年1月30日(水曜日)から2019年3月31日(日曜日)
2. 実施サイト
外国人旅行者向けマッチングプラットフォーム「WOW U」:http://wow-u.jp
3. 実証内容
本実証実験では、EXest社が運営する外国人旅行者と通訳案内士のマッチングプラットフォーム「WOW U」において、利用者が入力した年齢層や旅の目的などの属性データをもとに、富士通研究所が開発した利用者の属性と好みをマッチングさせ適切なアイテムをレコメンドするAI技術を用いて、利用者の好みを推論し、最適なアクティビティプランを提案します。
多様化が進む外国人旅行者のニーズに対して、きめ細かく豊富なアクティビティプランが提案できたかサービス利用者の満足度調査やサイトの利用ログを分析する、また、アクティビティプランの成約率や成約までに要した時間を分析し従来と比較するなど、3社の知見を活かした効果検証を行います。
実証実験における3社の役割分担は次のとおりです。
EXest社:「WOW U」のPV数や滞在時間、購入率の向上について評価します。
富士通研究所: 本実証実験に先立ち、外国人へのインタビューとアンケート結果から、外国人旅行者の属性と好みの関係を表す数理モデルを作成し、このモデルを用いてサービス利用者とアクティビティプランをマッチングするAI技術を構築しました。また、作成した数理モデルの妥当性を検証するために、AI技術により推定された利用者の好みと実際の利用者のニーズとの一致度を分析するための仕組み(図2)を「WOW U」に実装しました。
富士通: 富士通研究所が構築したAI技術を基に、最適なアクティビティプランをレコメンドするAPI(注7)を開発し、「WOW U」へ提供します。
今後の展開
EXestは、AIによるアクティビティプランのレコメンドだけではなく、日本への旅行全体のプランニングを含め、プラン内容の充実を図り、満足度の高いサービスを目指します。
富士通と富士通研究所は、本実証実験で得た結果を通して、今回開発したAI技術の精度を向上させ、今後、「Zinraiプラットフォームサービス」の機能のひとつとして、様々なシーンでの適用を検討していきます。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
http://pr.fujitsu.com/jp/news/2019/01/16.html
概要:富士通株式会社
詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。
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