WRC 第13戦 ラリー・スペイン プレビュー:グラベルとターマック。二種類の路面を走行するミックスサーフェス・ラリーにタイトルをかけて挑む
[19/10/18]
Toyota City, Japan, Oct 18, 2019 - (JCN Newswire) - TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、10月24日(木)から27日(日)にかけて開催されるFIA世界ラリー選手権(WRC)第13戦ラリー・スペインに、オィット・タナック/マルティン・ヤルヴェオヤ組(ヤリスWRC #8号車)、ヤリ-マティ・ラトバラ/ミーカ・アンティラ組(#10号車)、クリス・ミーク/セブ・マーシャル組(#5号車)の、3台のヤリスWRCで参戦。ドライバーおよびコ・ドライバー選手権の制覇と、マニュファクチャラー選手権での首位浮上を目標に戦います。
2019年のWRCはいよいよシーズン終盤戦に突入し、タイトル争いは大詰めを迎えます。ドライバーおよびコ・ドライバー選手権では、タナック/ヤルヴェオヤ組が、ライバルに28ポイントのリードを築いて首位に立っており、ラリー・スペインの結果次第では最終戦ラリー・オーストラリアを待つことなく初タイトルが決定します。一方、マニュファクチャラー選手権に関しては、1位のチームと8ポイント差の2位につけており、逆転の可能性を残しています。
ラリー・スペインは、初日のデイ1はグラベル(未舗装路)ラリーとして、デイ2とデイ3はターマック(舗装路)ラリーとして行なわれる、シーズン唯一の「ミックスサーフェス・ラリー」です。デイ1の走行を終えたラリーカーは、その後サービスでクルマをグラベル仕様からターマック仕様へと変更。タイヤ、ホイール、サスペンション、駆動系など多くのパーツを交換して、2日間のターマックステージに臨みます。
ラリーの中心となるサービスパークは、今年もスペイン北東部カタルニア地方のサロウに置かれます。サロウは、コスタ・ドラダ(黄金海岸)と呼ばれる地中海沿岸エリアにあるリゾートタウンで、有名なテーマパーク「ポートアベンチュラ」の広大な駐車場内にサービスパークが設けられます。競技初日のデイ1はサロウの西側エリアで3本のグラベルステージを各2回走行。SS3/SS6「ラ・ファタレーヤ-ヴィラルバ」は全長38.85kmと長く、今大会最長のステージで、途中でターマックのセクションも含みます。デイ2はターマックステージのみで構成され、サロウの北東エリアで3本のステージを各2回走行。1日の最後にはサロウの海岸沿いで2.24kmのショートステージが行なわれます。最終日のデイ3はサロウの北東エリアで2本のターマックステージを各2回走行。最終ステージとなるSS17は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。3日間で17本のSSを走り、その合計距離は325.56km。リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は1,288.85kmとなります。
トミ・マキネン(チーム代表)
ここまで順調に進んでいますが、ドライバーズ/コ・ドライバーズとマニュファクチャラーズの全タイトルを獲得するためには、攻めの姿勢を続けスペインとオーストラリアで最高の結果を得なければなりません。スペインに向けては、グラベルとアスファルトの両路面でプレイベントテストを行ない、準備は予定通りに進んでいます。ミックスサーフェス・ラリーであるが故に正解を求めるのは簡単ではありませんが、我々のクルマはきっとどちらの路面でも高いパフォーマンスを発揮してくれるはずです。とはいえ、現時点で何かが保証されているわけではなく、ドライバーに最強のクルマを提供するために、全員が一生懸命働いています。
オィット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
ラリー・スペインを楽しみにしています。いつものようにベストを尽くして戦うつもりですが、賢く戦う必要もあります。初日のグラベルステージは出走順が1番のため、きっと苦労するでしょう。また、この時期スペインでは雨が降りやすいことを昨年体験したので、天気にも影響されると思います。それでも、グラベルとターマックの両路面で高いパフォーマンスを発揮できると信じています。昨年の速さを今年も再現することができれば、きっと我々が望む結果を得られるはずです。
ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
グラベルとターマックが組み合わさったスペインのステージは、昔から私のお気に入りです。グラベルの路面はとてもスムーズながら非常に滑りやすく、ターマックのステージは本当にスムーズかつ高速で、選手権の中でベストだと思います。先週、スペインのターマック路面でテストをしました。とても良い感覚で運転でき、モチベーションが高まっています。マニュファクチャラー選手権を再び制するという目標に向けて、チームのために最高の結果を目指して戦うことを楽しみにしています。
クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
スペインはWRC年間カレンダーの中で好きなイベントのひとつです。ミックスサーフェス・ラリーへの挑戦はいつも楽しく、2017年に出場した大会では優勝することができました。ここまでターマックではヤリスWRCにとても良いフィーリングを感じてきたので、特にターマックステージでの走行が楽しみです。一方、グラベルのステージでは何人かのドライバーが理想的な出走順で走行するため、彼らは非常に手強い存在となるでしょう。現在、マニュファクチャラーズタイトル争いは接戦状態にあるので、持てる力をフルに発揮して戦い、自分の役割を果たさなければなりません。
2018年のラリー・スペイン
タナックは、土曜日午前中のSS9まで総合1位につけていました。残念ながらSS10でパンクを喫し総合9位に順位を下げましたが、最終的には総合6位まで挽回しフィニッシュ。パワーステージではベストタイムを記録しました。ラトバラは土曜日のデイ3が終了した時点でラリーをリードしていましたが、日曜日のターマックステージでガードレールに当たりホイールを破損。総合7位のエサペッカ・ラッピに続く、総合8位でラリーを終えました。
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、“ALL FOR WIN”を合い言葉に2019年シーズンを戦い抜きます。トリプルタイトル獲得を目指し、チーム一丸となって大きな目標にチャレンジします。皆さま、今シーズンも応援を宜しくお願い致します。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/30063308.html
概要:トヨタ自動車株式会社
詳細は http://toyota.jp/ をご覧ください。
Copyright 2019 JCN Newswire. All rights reserved. www.jcnnewswire.com
2019年のWRCはいよいよシーズン終盤戦に突入し、タイトル争いは大詰めを迎えます。ドライバーおよびコ・ドライバー選手権では、タナック/ヤルヴェオヤ組が、ライバルに28ポイントのリードを築いて首位に立っており、ラリー・スペインの結果次第では最終戦ラリー・オーストラリアを待つことなく初タイトルが決定します。一方、マニュファクチャラー選手権に関しては、1位のチームと8ポイント差の2位につけており、逆転の可能性を残しています。
ラリー・スペインは、初日のデイ1はグラベル(未舗装路)ラリーとして、デイ2とデイ3はターマック(舗装路)ラリーとして行なわれる、シーズン唯一の「ミックスサーフェス・ラリー」です。デイ1の走行を終えたラリーカーは、その後サービスでクルマをグラベル仕様からターマック仕様へと変更。タイヤ、ホイール、サスペンション、駆動系など多くのパーツを交換して、2日間のターマックステージに臨みます。
ラリーの中心となるサービスパークは、今年もスペイン北東部カタルニア地方のサロウに置かれます。サロウは、コスタ・ドラダ(黄金海岸)と呼ばれる地中海沿岸エリアにあるリゾートタウンで、有名なテーマパーク「ポートアベンチュラ」の広大な駐車場内にサービスパークが設けられます。競技初日のデイ1はサロウの西側エリアで3本のグラベルステージを各2回走行。SS3/SS6「ラ・ファタレーヤ-ヴィラルバ」は全長38.85kmと長く、今大会最長のステージで、途中でターマックのセクションも含みます。デイ2はターマックステージのみで構成され、サロウの北東エリアで3本のステージを各2回走行。1日の最後にはサロウの海岸沿いで2.24kmのショートステージが行なわれます。最終日のデイ3はサロウの北東エリアで2本のターマックステージを各2回走行。最終ステージとなるSS17は、トップ5タイムを記録した選手に対しボーナスの選手権ポイントが与えられる「パワーステージ」に指定されています。3日間で17本のSSを走り、その合計距離は325.56km。リエゾン(移動区間)を含めた総走行距離は1,288.85kmとなります。
トミ・マキネン(チーム代表)
ここまで順調に進んでいますが、ドライバーズ/コ・ドライバーズとマニュファクチャラーズの全タイトルを獲得するためには、攻めの姿勢を続けスペインとオーストラリアで最高の結果を得なければなりません。スペインに向けては、グラベルとアスファルトの両路面でプレイベントテストを行ない、準備は予定通りに進んでいます。ミックスサーフェス・ラリーであるが故に正解を求めるのは簡単ではありませんが、我々のクルマはきっとどちらの路面でも高いパフォーマンスを発揮してくれるはずです。とはいえ、現時点で何かが保証されているわけではなく、ドライバーに最強のクルマを提供するために、全員が一生懸命働いています。
オィット・タナック(ヤリスWRC #8号車)
ラリー・スペインを楽しみにしています。いつものようにベストを尽くして戦うつもりですが、賢く戦う必要もあります。初日のグラベルステージは出走順が1番のため、きっと苦労するでしょう。また、この時期スペインでは雨が降りやすいことを昨年体験したので、天気にも影響されると思います。それでも、グラベルとターマックの両路面で高いパフォーマンスを発揮できると信じています。昨年の速さを今年も再現することができれば、きっと我々が望む結果を得られるはずです。
ヤリ-マティ・ラトバラ(ヤリスWRC #10号車)
グラベルとターマックが組み合わさったスペインのステージは、昔から私のお気に入りです。グラベルの路面はとてもスムーズながら非常に滑りやすく、ターマックのステージは本当にスムーズかつ高速で、選手権の中でベストだと思います。先週、スペインのターマック路面でテストをしました。とても良い感覚で運転でき、モチベーションが高まっています。マニュファクチャラー選手権を再び制するという目標に向けて、チームのために最高の結果を目指して戦うことを楽しみにしています。
クリス・ミーク(ヤリスWRC #5号車)
スペインはWRC年間カレンダーの中で好きなイベントのひとつです。ミックスサーフェス・ラリーへの挑戦はいつも楽しく、2017年に出場した大会では優勝することができました。ここまでターマックではヤリスWRCにとても良いフィーリングを感じてきたので、特にターマックステージでの走行が楽しみです。一方、グラベルのステージでは何人かのドライバーが理想的な出走順で走行するため、彼らは非常に手強い存在となるでしょう。現在、マニュファクチャラーズタイトル争いは接戦状態にあるので、持てる力をフルに発揮して戦い、自分の役割を果たさなければなりません。
2018年のラリー・スペイン
タナックは、土曜日午前中のSS9まで総合1位につけていました。残念ながらSS10でパンクを喫し総合9位に順位を下げましたが、最終的には総合6位まで挽回しフィニッシュ。パワーステージではベストタイムを記録しました。ラトバラは土曜日のデイ3が終了した時点でラリーをリードしていましたが、日曜日のターマックステージでガードレールに当たりホイールを破損。総合7位のエサペッカ・ラッピに続く、総合8位でラリーを終えました。
TOYOTA GAZOO Racing World Rally Teamは、“ALL FOR WIN”を合い言葉に2019年シーズンを戦い抜きます。トリプルタイトル獲得を目指し、チーム一丸となって大きな目標にチャレンジします。皆さま、今シーズンも応援を宜しくお願い致します。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
https://global.toyota/jp/newsroom/toyota/30063308.html
概要:トヨタ自動車株式会社
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