富士通、300万部品を0.2秒で処理する3次元CAD「iCAD SX V8L1」を販売開始
[20/11/16]
TOKYO, Nov 16, 2020 - (JCN Newswire) - 当社は、独自開発した世界最速3次元CADエンジンを搭載した、機械装置設計向け3次元CADソフトウェア「FUJITSU Manufacturing Industry Solution COLMINA 設計製造支援 iCAD SX」(以下、iCAD SX、アイキャド エスエックス)の最新バージョン「iCAD SX V8L1」を11月16日より販売開始します。
本製品では、メモリアクセス処理を改善したことで従来の高速処理性能を大幅に強化し、機械装置の設計検討や検証において300万部品にもおよぶ大規模な3次元データを扱うことができ、設計者が試行錯誤した結果を0.2秒で反映できる処理性能を実現しました。また、機械・電気・制御の設計者が動作や製造の情報を蓄積させて互いに活用できる設計機能と製造や保守サービスで3次元データを活用できる機能を新たに開発し、実装しています。
当社はこれにより、設計の上流から製造、保守サービスまで1つの3次元データでつなぎ、部門間の情報共有をデジタル環境で円滑に行えるようにすることで、ニューノーマル時代の製造業におけるリードタイム短縮に貢献します。
背景
製造業において、開発期間の短縮や製造工数の削減は長年の課題であり、設計部門には製品開発のスピードアップと品質向上、製造部門には加工や組立作業の効率化が求められています。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大により、ニューノーマルな働き方として、ものづくりの上流である設計のデジタル化を促進させ、デジタルデータを活用した設計から製造、サービスの連携が強く求められています。このような要件を実現するためには、装置、設備ライン、工場全体などの大規模データを扱うことができ、様々な設計情報を1つの3次元データへ蓄積しても超高速に処理できる3次元CADが必要となります。
「iCAD SX V8L1」の特長
1. 300万部品0.2秒の超高速レスポンスを実現
メモリアクセスの処理を改善することで、超大規模データの処理速度を向上し、3次元上で扱える部品数を従来比3倍に拡張しました。これにより、超大規模な半導体製造装置や設備ライン、工場全体の設計において、3次元データへ設計情報を蓄積してもレスポンスの低下を気にすることなくスムーズに3次元設計が可能です。
2. 3次元装置モデルの動作情報を蓄積、活用することで設計検討や検証を効率化
従来メモ書きや設計者の記憶に留めていた、3次元装置モデルの移動量や動きの順序、タイミングなどの動作情報を設計初期から3次元データへ直接入力が可能となり、周辺部品との位置関係を確認しながら動きや工程、サイクルタイムの検討を行えます。また、蓄積した3次元データをそのまま活用することで、制御設計での実機レスデバッグが可能です。これにより設計時での品質の作り込みを行うとともに、実機トラブル発生時の不具合原因の特定が短期間で行えます。
3. 製造情報の蓄積が可能な新機能により、3次元ものづくりを支援
設計の早い段階から確定する加工条件や組立指示などの製造情報を、決めたタイミングで蓄積し活用できる機能を追加しました。これにより、3次元装置モデルと加工情報を活用した部品のコスト計算や、部品間の表面粗さ(注1)やはめ合い公差(注2)の整合性を確認する3D検図(注3)が可能となります。製造や保守サービスでは、事前に組立や消耗部品の交換手順を3次元データで検討できるため、現場で試行錯誤する時間を削減しリードタイムの短縮が図れます。また、海外工場で機械の組立を行う場合は、3次元データの組立手順を確認しながら作業が行えるため、日本の技術者は海外へ渡航することなくリモートで作業指示を行えます。
当社は今後も、ものづくり事業ブランドCOLMINAのミッション「製造業のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)実現を支えるサービスを、グローバルにオープンに迅速に提供することを通じて、ものづくりにイノベーションをもたらす」の下、製造業のお客様のDXを支え、製造業全体の新しい価値創造および競争力強化を支援していきます。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://pr.fujitsu.com/jp/news/2020/11/16.html
概要: 富士通株式会社
詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。
Copyright 2020 JCN Newswire. All rights reserved. www.jcnnewswire.com
本製品では、メモリアクセス処理を改善したことで従来の高速処理性能を大幅に強化し、機械装置の設計検討や検証において300万部品にもおよぶ大規模な3次元データを扱うことができ、設計者が試行錯誤した結果を0.2秒で反映できる処理性能を実現しました。また、機械・電気・制御の設計者が動作や製造の情報を蓄積させて互いに活用できる設計機能と製造や保守サービスで3次元データを活用できる機能を新たに開発し、実装しています。
当社はこれにより、設計の上流から製造、保守サービスまで1つの3次元データでつなぎ、部門間の情報共有をデジタル環境で円滑に行えるようにすることで、ニューノーマル時代の製造業におけるリードタイム短縮に貢献します。
背景
製造業において、開発期間の短縮や製造工数の削減は長年の課題であり、設計部門には製品開発のスピードアップと品質向上、製造部門には加工や組立作業の効率化が求められています。さらに、新型コロナウイルスの感染拡大により、ニューノーマルな働き方として、ものづくりの上流である設計のデジタル化を促進させ、デジタルデータを活用した設計から製造、サービスの連携が強く求められています。このような要件を実現するためには、装置、設備ライン、工場全体などの大規模データを扱うことができ、様々な設計情報を1つの3次元データへ蓄積しても超高速に処理できる3次元CADが必要となります。
「iCAD SX V8L1」の特長
1. 300万部品0.2秒の超高速レスポンスを実現
メモリアクセスの処理を改善することで、超大規模データの処理速度を向上し、3次元上で扱える部品数を従来比3倍に拡張しました。これにより、超大規模な半導体製造装置や設備ライン、工場全体の設計において、3次元データへ設計情報を蓄積してもレスポンスの低下を気にすることなくスムーズに3次元設計が可能です。
2. 3次元装置モデルの動作情報を蓄積、活用することで設計検討や検証を効率化
従来メモ書きや設計者の記憶に留めていた、3次元装置モデルの移動量や動きの順序、タイミングなどの動作情報を設計初期から3次元データへ直接入力が可能となり、周辺部品との位置関係を確認しながら動きや工程、サイクルタイムの検討を行えます。また、蓄積した3次元データをそのまま活用することで、制御設計での実機レスデバッグが可能です。これにより設計時での品質の作り込みを行うとともに、実機トラブル発生時の不具合原因の特定が短期間で行えます。
3. 製造情報の蓄積が可能な新機能により、3次元ものづくりを支援
設計の早い段階から確定する加工条件や組立指示などの製造情報を、決めたタイミングで蓄積し活用できる機能を追加しました。これにより、3次元装置モデルと加工情報を活用した部品のコスト計算や、部品間の表面粗さ(注1)やはめ合い公差(注2)の整合性を確認する3D検図(注3)が可能となります。製造や保守サービスでは、事前に組立や消耗部品の交換手順を3次元データで検討できるため、現場で試行錯誤する時間を削減しリードタイムの短縮が図れます。また、海外工場で機械の組立を行う場合は、3次元データの組立手順を確認しながら作業が行えるため、日本の技術者は海外へ渡航することなくリモートで作業指示を行えます。
当社は今後も、ものづくり事業ブランドCOLMINAのミッション「製造業のデジタルトランスフォーメーション(以下、DX)実現を支えるサービスを、グローバルにオープンに迅速に提供することを通じて、ものづくりにイノベーションをもたらす」の下、製造業のお客様のDXを支え、製造業全体の新しい価値創造および競争力強化を支援していきます。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://pr.fujitsu.com/jp/news/2020/11/16.html
概要: 富士通株式会社
詳細は http://jp.fujitsu.com/ をご覧ください。
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