済生会宇都宮病院とNEC、AIを活用した看護記録支援システムの実証を実施
[21/04/01]
TOKYO, Apr 1, 2021 - (JCN Newswire) - 社会福祉法人恩賜財団 済生会支部栃木県済生会宇都宮病院(所在地: 栃木県宇都宮市、院長:野間重孝、以下 済生会宇都宮病院)と日本電気株式会社(本社:東京都港区、代表取締役 執行役員社長 兼CEO:森田 隆之、以下 NEC)は、看護師の業務負荷軽減と安全・安心な医療環境に向けた取り組みとして、AIの活用により発話内容を分析・テキスト化して看護記録業務を支援する看護記録支援システムの実証を本年2月に実施しました。
看護師をはじめとする医療従事者の長時間労働や人手不足が深刻化し、医療従事者の働き方改革実現が喫緊の社会課題となっています。また、昨今、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、医療現場の感染症拡大を防止するため、人と人、人と医療機器の接触機会を減らし、密集・密接を避けながら医療提供体制を維持するための仕組みが求められています。
地域の中核病院である済生会宇都宮病院では、地域医療に貢献するための安全な診療を目指し、栃木県より救命救急センターを受託運営し、高度急性期医療を提供してきました。併せて、感染防止への配慮と医療従事者の業務効率化を両立するための環境整備に向けた検討を進めてきました。
済生会宇都宮病院とNECは、AIを活用することで発話内容を分析・テキスト化して場所を選ばず効率的に記録を残すことができる看護記録支援システムの実証を行いました。今回、病棟看護師及び専門・認定看護師32名を対象とした実証実験を通じて、AIを搭載した専用スマートフォンを用いて看護記録に関する看護師の発話内容を分析・テキスト化し、看護記録業務における支援機能としての利便性や安全性などの評価・検証を行いました。
本システムでは、医療に関する専門用語に対応した音声認識エンジンを搭載しているため、看護師の発話内容を高精度でテキストに変換することが可能です。さらに、発話内容に基づきテキスト化したデータを看護記録の形式に合わせて抽出できるため、看護師は抽出された情報に基づきナースステーションで簡単に看護記録を確認・整理することが可能となります。
これにより、看護師は患者に対するケアや治療経過などの情報を、発話を通じて場所を選ばず効率的に記録することが可能となり、多くの時間を要する看護記録業務を軽減して患者に対するより質の高い看護に注力することができます。さらに、入力デバイスへの接触機会を減らすことにより、感染症リスクの軽減も実現できます。
なお、今回の実証実験では、これまで看護師がすべて手入力していた看護記録業務における入力時間を約50%削減できることを確認しています。
今回の実証実験にあたり、声漏れによる情報漏洩を防ぐため看護師が周囲の状況を確認し、患者のプライバシーに配慮した上で本システムを利用しています。
済生会宇都宮病院は、今回の実証成果を踏まえ、イヤホンのように耳に装着し、発話音声以外の騒音を打ち消し処理して発話内容をクリアに伝達できるヒアラブルデバイスの導入も検討を進めるとともに、入院患者のみならず外来患者までを対象とした医療従事者の業務効率化と感染症対策の実現に向けて本システムの本格活用に取り組んでいきます。
NECは、AIをはじめとする先進ICTを活用した医療の情報インフラを支える取り組みを通じて、医療におけるデジタルトランスフォーメーションに貢献し、新たな社会価値の「共創」の実現に取り組んでいきます。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://jpn.nec.com/press/202104/20210401_02.html
概要:日本電気株式会社(NEC)
詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。
Copyright 2021 JCN Newswire. All rights reserved. www.jcnnewswire.com
看護師をはじめとする医療従事者の長時間労働や人手不足が深刻化し、医療従事者の働き方改革実現が喫緊の社会課題となっています。また、昨今、新型コロナウイルス感染症の影響が長期化する中、医療現場の感染症拡大を防止するため、人と人、人と医療機器の接触機会を減らし、密集・密接を避けながら医療提供体制を維持するための仕組みが求められています。
地域の中核病院である済生会宇都宮病院では、地域医療に貢献するための安全な診療を目指し、栃木県より救命救急センターを受託運営し、高度急性期医療を提供してきました。併せて、感染防止への配慮と医療従事者の業務効率化を両立するための環境整備に向けた検討を進めてきました。
済生会宇都宮病院とNECは、AIを活用することで発話内容を分析・テキスト化して場所を選ばず効率的に記録を残すことができる看護記録支援システムの実証を行いました。今回、病棟看護師及び専門・認定看護師32名を対象とした実証実験を通じて、AIを搭載した専用スマートフォンを用いて看護記録に関する看護師の発話内容を分析・テキスト化し、看護記録業務における支援機能としての利便性や安全性などの評価・検証を行いました。
本システムでは、医療に関する専門用語に対応した音声認識エンジンを搭載しているため、看護師の発話内容を高精度でテキストに変換することが可能です。さらに、発話内容に基づきテキスト化したデータを看護記録の形式に合わせて抽出できるため、看護師は抽出された情報に基づきナースステーションで簡単に看護記録を確認・整理することが可能となります。
これにより、看護師は患者に対するケアや治療経過などの情報を、発話を通じて場所を選ばず効率的に記録することが可能となり、多くの時間を要する看護記録業務を軽減して患者に対するより質の高い看護に注力することができます。さらに、入力デバイスへの接触機会を減らすことにより、感染症リスクの軽減も実現できます。
なお、今回の実証実験では、これまで看護師がすべて手入力していた看護記録業務における入力時間を約50%削減できることを確認しています。
今回の実証実験にあたり、声漏れによる情報漏洩を防ぐため看護師が周囲の状況を確認し、患者のプライバシーに配慮した上で本システムを利用しています。
済生会宇都宮病院は、今回の実証成果を踏まえ、イヤホンのように耳に装着し、発話音声以外の騒音を打ち消し処理して発話内容をクリアに伝達できるヒアラブルデバイスの導入も検討を進めるとともに、入院患者のみならず外来患者までを対象とした医療従事者の業務効率化と感染症対策の実現に向けて本システムの本格活用に取り組んでいきます。
NECは、AIをはじめとする先進ICTを活用した医療の情報インフラを支える取り組みを通じて、医療におけるデジタルトランスフォーメーションに貢献し、新たな社会価値の「共創」の実現に取り組んでいきます。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://jpn.nec.com/press/202104/20210401_02.html
概要:日本電気株式会社(NEC)
詳細は www.nec.co.jp をご覧ください。
Copyright 2021 JCN Newswire. All rights reserved. www.jcnnewswire.com