三菱重工、水素ステーション向けの超高圧液体水素昇圧ポンプを開発
[21/04/06]
TOKYO, Apr 6, 2021 - (JCN Newswire) - 三菱重工業は、燃料電池自動車(FCV:Fuel Cell Vehicle)の燃料となる水素を補給する水素ステーション向けに、90MPa級の超高圧液体水素昇圧ポンプを開発しました。このほど、当社総合研究所長崎地区にある極低温試験設備において、液体水素(注1)を超高圧の90MPa(注2)まで昇圧することに成功したものです。FCVは水素と酸素の化学反応によって発電した電気エネルギーを使ってモーターを駆動させる仕組みで、その燃料となる水素を液体状態で昇圧することで、気体の水素を昇圧するのに比べてエネルギー消費量を抑えることができ、水素社会における環境負荷低減に貢献します。
この超高圧液体水素昇圧ポンプは往復動ポンプ構造であり、流量コントロールを容易にするため、引火性雰囲気でも自らが引火源とならない防爆仕様を備えたモーターによる駆動(インバーター制御)方式を採用しています。また、気化しやすい極低温流体である液体水素を取り扱うため、吸い込み部を真空断熱容器で没水するサブマージ型としています。さらに、これまで当社の実績では40MPa程度だった液体水素昇圧ポンプの圧力を90MPaまで高めたことで、より多くの水素燃料をFCVに充填することができます。
今回の開発は、液体燃料ロケット開発や舶用LNG技術開発で得た極低温技術をベースに開発・試験が行われました。三菱重工は極低温技術を活用した新たなソリューション提案を通じ、水素社会の実現に貢献していきます。
本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.mhi.com/jp/news/210406.html
概要:三菱重工業株式会社
詳細は www.mhi.co.jp をご覧ください。
Copyright 2021 JCN Newswire. All rights reserved. www.jcnnewswire.com
この超高圧液体水素昇圧ポンプは往復動ポンプ構造であり、流量コントロールを容易にするため、引火性雰囲気でも自らが引火源とならない防爆仕様を備えたモーターによる駆動(インバーター制御)方式を採用しています。また、気化しやすい極低温流体である液体水素を取り扱うため、吸い込み部を真空断熱容器で没水するサブマージ型としています。さらに、これまで当社の実績では40MPa程度だった液体水素昇圧ポンプの圧力を90MPaまで高めたことで、より多くの水素燃料をFCVに充填することができます。
今回の開発は、液体燃料ロケット開発や舶用LNG技術開発で得た極低温技術をベースに開発・試験が行われました。三菱重工は極低温技術を活用した新たなソリューション提案を通じ、水素社会の実現に貢献していきます。
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