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三菱重工、グループ表彰制度「Best Innovation」で地球環境負荷低減に貢献する活動を表彰

TOKYO, Feb 24, 2022 - (JCN Newswire) - 三菱重工業は、グループ表彰制度「Best Innovation」を通じてグループ員の環境貢献意識向上やさらなるイノベーションの促進を図るため、地球環境の保全や保護、環境負荷低減に貢献する事業活動ならびに成長戦略に関係するカーボンニュートラル社会の実現に貢献する製品・技術・サービスなど計17件を2021年の表彰案件として表彰しました。

当社グループでは、「長い歴史の中で培われた技術に最先端の知見を取り入れ、変化する社会課題の解決に挑み、人々の豊かな暮らしを実現する」ことをミッションとしており、今後も事業を通じてサステナブルな社会の実現や社会課題の解決(注)を目指します。

受賞案件全17件の内、環境負荷低減に貢献する事業並びに当社の成長領域に関係する10件は以下の通り。 (カッコ内は担当部門)。

<地球環境の保全や保護、環境負荷低減に貢献した事業活動>

CO2回収技術拡販と新吸収液「KS-21(TM)」商用化
〔三菱重工エンジニアリング株式会社〕
「排ガスからのCO2回収技術」商用ベースの導入実績でシェア世界1位を獲得(三菱重工エンジニアリング調べ)。バイオマス発電所・LNG(液化天然ガス)液化プラント・セメント工場・ごみ焼却プラントなど、多種多様な排出源からのCO2回収ニーズの高まりを受け、各国から基本設計・パイロット実証・ライセンス供給などを受注した。2021年8月には関西電力株式会社と共同開発した新型アミン吸収液「KS-21(TM)」の商用化が完了し、ノルウェーのモングスタッドCO2回収技術センターにて第三者機関による信頼性の高いアミンエミッション計測結果を取得した。

二段圧縮冷凍サイクルを採用した高効率新冷媒ヒートポンプ「Q-ton Circulation」
〔三菱重工サーマルシステムズ株式会社〕
従来の循環加温ヒートポンプは、地球温暖化係数(GWP)の高い冷媒が使用されている製品が多く、環境負荷の観点では改善の余地があった。三菱重工サーマルシステムズが開発した高効率新冷媒ヒートポンプ「Q-ton Circulation」は、低GWP冷媒「R454C」を日本で初めて採用し環境負荷を低減。さらに、独自開発した高効率大容量の3Dスクロール圧縮機を搭載した二段圧縮冷凍サイクルを採用することで、外気温度−20〜43度の広範囲における75度出湯と高いエネルギー消費効率を実現し、ランニングコストとCO2排出量を大幅に削減した。

震災時緊急電源ガスタービンのリユースによる発電設備更新と環境負荷低減
〔エナジートランジション&パワー事業本部 GTCC事業部〕
廃止となった東日本大震災時の緊急設置電源ガスタービン(M701Fガスタービン2台)をリユースし、別の発電設備へ転用することで、発電熱効率の向上による燃料消費量やCO2排出量の削減など、可能な限りの設備流用計画による環境負荷低減を実現した。

ごみ焼却施設改良(燃焼制御+排ガス再循環)によるCO2削減
〔三菱重工環境・化学エンジニアリング株式会社〕
ごみ焼却施設基幹的設備の改良工事において、循環型社会形成推進交付金の交付要件であるCO2削減率と併せ、これまで20〜25年程度とされてきた施設の寿命を10〜15年以上延ばすなどの提案を既納の各地方公共団体に積極的に展開し、複数の受注を獲得。CO2削減については、お客様に三菱重工環境・化学エンジニアリングの固有技術でもある新燃焼制御システム、排ガス再循環システム、触媒バグフィルター、低温触媒などを提案し、ボイラー効率と発電出力の向上、CO2排出量低減による環境負荷低減に貢献した。

<成長領域「エナジートランジション」「モビリティ等の新領域」に資する製品・技術・サービス>

最新制御により低コストで性能・操作性を向上させた中型電動フォークリフト「EDiA XL」
〔Mitsubishi Logisnext Europe Oy〕
新たに発売した中型電動フォークリフト「EDiA XL」は、登坂時や加速時に一時的に駆動力を上げる「オートブースト」、マスト下降時の振動逓減制御、滑りやすい路面での左右輪のトルク制御によるスリップ抑制など先進的な新機能を搭載しながらも価格を抑えている。エンジンフォークリフトの使用環境下にも対応した電動フォークリフトで、カーボンニュートラル社会の実現に向け、これからますます電動フォークリフトの需要増加が見込まれる中、市場ニーズに応えられる製品である。

地下水を熱源とし通年での熱収支ゼロを実現するサステナブル空調システム技術
〔三菱重工サーマルシステムズ株式会社〕
高効率なインバータターボ冷凍機の技術を応用し、年間を通じて温度が安定している帯水層の地下水を熱源として利用し、さらなる効率を追求した700kw規模の帯水層蓄熱システムを開発。本システムは、地中深くの帯水層に蓄えられた地下水を蓄熱熱源として夏冬で利用するシステムで、冷房時には温熱、暖房時には冷熱を地中深くの帯水層に蓄熱することにより、冷房・暖房時の利用温度差を小さくし年間を通じて大幅な省エネルギーを実現し、ヒートアイランドの防止にも貢献できる。暖房時の冷排熱を次シーズンの冷房に利用し、冷房時の温排熱を次シーズンの暖房に利用という熱の有効利用が可能である点が画期的であり、そのうえ一般的な空調システムに必要な一定量の給水を不要とできる環境優位性がある。

世界最高水準の発電効率を支える蒸気タービン高性能化技術
〔エナジートランジション&パワー事業本部 GTCC事業部〕
温室効果ガス排出量低減に貢献する高性能蒸気タービン技術を開発。その技術は高性能翼列、低損失サイド排気構造、クリアランス予測・制御技術、新型シール、低損失高面圧軸受から成り、それらの技術を実証設備複合サイクル発電所(第二T地点)蒸気タービンに適用し実機検証を完了した。この技術は翼列と排気室の一体解析、多段三次元流動解析といった最先端技術を用いて高性能化をはかったものであり、第二T地点では従来タービンから3%の性能向上を達成し、M501JACガスタービンとともに世界最高水準の発電効率64%を達成した。また、この技術はガスタービン・コンバインドサイクル(GTCC)機のほか、火力機アフターサービスロータ換装工事、中小型機(産業用自家発電タービン、バイオマス発電タービン、地熱タービン)、原子力機に適用可能という特長を有する。

海外における都市軌道交通の運行事業へ初参画「ドバイメトロ/トラム」
〔三菱重工エンジニアリング株式会社〕
フランス国有鉄道グループのケオリス社(KEOLIS SA)および三菱商事株式会社とコンソーシアムを組み、アラブ首長国連邦(UAE)のドバイ首長国にある全自動無人運転鉄道システム「ドバイメトロ」の運行・保守および路面電車「ドバイトラム」の運行に関する事業権を取得し、同国道路交通局との間で契約を締結した。海外における都市軌道交通の運行へ参画するのは三菱重工グループとしては初めてとなり、これまでに前例のない交通事業の新機軸となる出資配当型のストック型ビジネスである。

IT活用によるフォークリフト故障診断の質向上・作業効率化 「L-SAS」
〔三菱ロジスネクスト株式会社〕
誰が行っても均一なサービス品質を提供できるフォークリフト・トラブルシューティングシステム「L-SAS」を開発。多種多様な機器の増加によりサービスマンが習得しなくてはならない知識は増える一方であり、また故障診断技術を習得するのにも長い年月が必要となっているが、ITを活用することで技術の平準化とダウンタイムの短縮を実現できる。

AIによる災害発生確率予測を活用した現地工事の安全推進
〔エナジードメイン安全環境室 安全環境管理グループ〕
「AI」を活用することで現地での災害発生確率を予測し、適切な対策を講じることで、災害を未然に防止する「災害発生予測システム」を開発。災害が発生してから対策を取る対症療法でなく、定常時の各種安全指標から現地ごとの災害発生確率を推定し、現地に展開することで災害の発生を抑制することに貢献した。 なお、AIは学習し続けるため、災害発生モデルは日々進化しており、予測精度は開発当初に比べ向上している。

「Best Innovation」は、当社グループの独創的な新製品・サービス、新技術、新事業、環境に配慮した活動などを対象とした表彰制度で、2003年から毎年実施しています。

三菱重工グループは、今後もさらなる技術革新を進め、卓越した製品・技術を世界に提供することで、サステナブルな社会の実現と中長期的な企業価値の向上の両立を目指していきます。

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.mhi.com/jp/news/22022402.html

三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 モビリティの電化・知能化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。詳しくは: 三菱重工グループのウェブサイト: www.mhi.com/jp


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