WEC2022年シーズン 第4戦 モンツァ6時間 決勝:TOYOTA GAZOO Racing、波乱のサバイバル戦で2台のGR010 HYBRIDが表彰台を獲得
[22/07/11]
Toyota City, Japan, Jul 11, 2022 - (JCN Newswire) - 7月10日(日)イタリアのモンツァ・サーキットで2022年シーズンFIA世界耐久選手権(WEC)第4戦モンツァ6時間の決勝レースが行われ、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)の2台のGR010 HYBRIDは、8号車が首位と僅差の2位、7号車が3位に入り、ダブルで表彰台を獲得しました。
記念すべき100周年を迎えた「スピードの殿堂」と呼ばれる伝統のモンツァ・サーキットで行われた今大会は、アクシデントが多発する波乱のレースとなりました。ハイパーカークラスでは新たなマニュファクチャラーを迎え、激しいバトルを展開。TGRの2台のGR010 HYBRIDは最後まで首位を争いましたが、惜しくも勝利には届きませんでした。
ル・マン24時間での勝利も記憶に新しい、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、レース序盤にテクニカルトラブルに見舞われながらも追い上げ、最後は平川が、優勝したアルピーヌ36号車に僅か2.762秒まで迫りましたが、惜しくも逆転には至らず、2位でフィニッシュしました。
昨年のモンツァを制した小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車はレース中盤、首位での走行時にアルピーヌとの接触でタイムを失い、2周遅れの3位でチェッカー。アクシデントが多発し、ライバル勢がトラブルなどで戦列を去るサバイバルレースとなる中、最後まで着実に走り抜いたTGRの2台は、ダブルで表彰台を獲得しました。
今シーズン初めて4つのマニュファクチャラーが競い合うこととなった今大会でしたが、TGRはマニュファクチャラーズポイントランキングでアルピーヌに15ポイント差の首位、ドライバーズポイントでは8号車が首位のアルピーヌ36号車に10ポイント差の2位、7号車が30ポイント差の3位につけており、残り2戦で逆転のタイトル獲得に挑みます。
2台のGR010 HYBRIDは、序盤からチームメイト同士での接近戦を繰り広げました。クリーンなスタートが切られた後、2番手スタートの8号車ブエミは、後方のアルピーヌからのプレッシャーを抑えて2位をキープ、4番手スタートの7号車ロペスは、アルピーヌを僅差で追う形となりました。
スタートして30分の間に2回のフルコースイエローが出され、ハイパーカークラスの車両はこの間に全車給油のためにピットイン。TGRは的確な戦略により、7号車が3位へとポジションを上げ、2台のGR010 HYBRIDは2-3位体制となりましたが、首位を逃げるグリッケンハウスとの差は大きく広がっていました。
スタートから1時間、ブエミの8号車が電気系のトラブルに見舞われペースダウン。4位へとポジションを落としました。8号車は次のピットストップでシステムの再起動を行い、30秒ほどのタイムロスにより5位でレースに復帰。その後、ブエミはペースを取り戻し、前を行くプジョー94号車をかわして4位へと浮上しました。2時間が経過する頃、この日3度目のフルコースイエローが出され、各車ピットイン。7号車はコンウェイへとドライバー交代し、アルピーヌとの2位争いを展開。8号車はハートレーがステアリングを握りました。
スタートから2時間半経過時に発生したGTクラス車両のアクシデントによりセーフティカーが導入され、レースは大きく動きました。ハイパーカークラスの全車がピットへ向かい、ここで迅速なピット作業に助けられたコンウェイの駆る7号車がグリッケンハウスをかわし首位に立ちました。レースの折り返しとなる3時間経過時点でセーフティカーが退去し本格的なレースが再開。2位を走行していたグリッケンハウスが、フルコースイエロー中の速度超過によりドライブスルーペナルティを受けたため、8号車のハートレーがこれをかわし2位へ。ハートレーはその後もアルピーヌからの猛追を受けますが、次のピットストップまで2位のポジションを守りました。
TGRの2台とアルピーヌ、これら3台のハイパーカーはそれぞれ数秒という僅差のままレースは最後の2時間に突入。タイヤ交換のタイミングが異なるため、ピットストップごとに順位が入れ替わる展開となりました。
残り1時間が近づいた時、首位は小林のドライブする7号車、これに平川の8号車が続き、3位のアルピーヌを抑えてTGRの1-2体制となっていましたが、タイヤ交換タイミングの違いで、新しいタイヤを装着したアルピーヌが平川の8号車を激しく攻め、平川も素晴らしいドライビングでこれをしのぎ続けましたが、153周目に惜しくもかわされ3位に後退。その翌周、首位を逃げる小林の7号車と、2位で追うアルピーヌの2台がコースストレート上で接触するというアクシデントが発生しました。
7号車は右リアタイヤのパンクと車体右後部にダメージを負い、小林はスローダウンしながらも修復のためピットへと戻ってきました。フルコースイエローが出されたため、7号車は1周のタイムロスで済み、3位でコースへと復帰。残り1時間でレースが再開されると、7号車をかわして2位へポジションを上げた平川の8号車は猛烈な追い上げを開始しました。
平川は素晴らしいドライビングで周回遅れの車両をかわしながら首位のアルピーヌとの差を詰めていき、最後までプレッシャーをかけ続けましたが、約3秒及ばず2位でチェッカー。小林の7号車は接触により90秒間のピットストップというペナルティを科され、2周遅れながら3位フィニッシュを果たしました。
シーズン後半戦に入ったWECも、モンツァ大会を終えて残り2戦。次戦は2019年以来の開催となる富士6時間レース、チームはこれまで8回開催された富士ラウンドで7勝を挙げています。9月11日(日)に決勝が行われるホームレースの富士、熱狂的なファンの皆様が見守る前で、更なる勝利を目指します。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
https://toyotagazooracing.com/jp/wec/release/2022/rd04-race/
概要:トヨタ自動車株式会社
詳細は http://toyota.jp/ をご覧ください。
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記念すべき100周年を迎えた「スピードの殿堂」と呼ばれる伝統のモンツァ・サーキットで行われた今大会は、アクシデントが多発する波乱のレースとなりました。ハイパーカークラスでは新たなマニュファクチャラーを迎え、激しいバトルを展開。TGRの2台のGR010 HYBRIDは最後まで首位を争いましたが、惜しくも勝利には届きませんでした。
ル・マン24時間での勝利も記憶に新しい、セバスチャン・ブエミ、ブレンドン・ハートレー、平川亮のGR010 HYBRID 8号車は、レース序盤にテクニカルトラブルに見舞われながらも追い上げ、最後は平川が、優勝したアルピーヌ36号車に僅か2.762秒まで迫りましたが、惜しくも逆転には至らず、2位でフィニッシュしました。
昨年のモンツァを制した小林可夢偉、マイク・コンウェイ、ホセ・マリア・ロペスの7号車はレース中盤、首位での走行時にアルピーヌとの接触でタイムを失い、2周遅れの3位でチェッカー。アクシデントが多発し、ライバル勢がトラブルなどで戦列を去るサバイバルレースとなる中、最後まで着実に走り抜いたTGRの2台は、ダブルで表彰台を獲得しました。
今シーズン初めて4つのマニュファクチャラーが競い合うこととなった今大会でしたが、TGRはマニュファクチャラーズポイントランキングでアルピーヌに15ポイント差の首位、ドライバーズポイントでは8号車が首位のアルピーヌ36号車に10ポイント差の2位、7号車が30ポイント差の3位につけており、残り2戦で逆転のタイトル獲得に挑みます。
2台のGR010 HYBRIDは、序盤からチームメイト同士での接近戦を繰り広げました。クリーンなスタートが切られた後、2番手スタートの8号車ブエミは、後方のアルピーヌからのプレッシャーを抑えて2位をキープ、4番手スタートの7号車ロペスは、アルピーヌを僅差で追う形となりました。
スタートして30分の間に2回のフルコースイエローが出され、ハイパーカークラスの車両はこの間に全車給油のためにピットイン。TGRは的確な戦略により、7号車が3位へとポジションを上げ、2台のGR010 HYBRIDは2-3位体制となりましたが、首位を逃げるグリッケンハウスとの差は大きく広がっていました。
スタートから1時間、ブエミの8号車が電気系のトラブルに見舞われペースダウン。4位へとポジションを落としました。8号車は次のピットストップでシステムの再起動を行い、30秒ほどのタイムロスにより5位でレースに復帰。その後、ブエミはペースを取り戻し、前を行くプジョー94号車をかわして4位へと浮上しました。2時間が経過する頃、この日3度目のフルコースイエローが出され、各車ピットイン。7号車はコンウェイへとドライバー交代し、アルピーヌとの2位争いを展開。8号車はハートレーがステアリングを握りました。
スタートから2時間半経過時に発生したGTクラス車両のアクシデントによりセーフティカーが導入され、レースは大きく動きました。ハイパーカークラスの全車がピットへ向かい、ここで迅速なピット作業に助けられたコンウェイの駆る7号車がグリッケンハウスをかわし首位に立ちました。レースの折り返しとなる3時間経過時点でセーフティカーが退去し本格的なレースが再開。2位を走行していたグリッケンハウスが、フルコースイエロー中の速度超過によりドライブスルーペナルティを受けたため、8号車のハートレーがこれをかわし2位へ。ハートレーはその後もアルピーヌからの猛追を受けますが、次のピットストップまで2位のポジションを守りました。
TGRの2台とアルピーヌ、これら3台のハイパーカーはそれぞれ数秒という僅差のままレースは最後の2時間に突入。タイヤ交換のタイミングが異なるため、ピットストップごとに順位が入れ替わる展開となりました。
残り1時間が近づいた時、首位は小林のドライブする7号車、これに平川の8号車が続き、3位のアルピーヌを抑えてTGRの1-2体制となっていましたが、タイヤ交換タイミングの違いで、新しいタイヤを装着したアルピーヌが平川の8号車を激しく攻め、平川も素晴らしいドライビングでこれをしのぎ続けましたが、153周目に惜しくもかわされ3位に後退。その翌周、首位を逃げる小林の7号車と、2位で追うアルピーヌの2台がコースストレート上で接触するというアクシデントが発生しました。
7号車は右リアタイヤのパンクと車体右後部にダメージを負い、小林はスローダウンしながらも修復のためピットへと戻ってきました。フルコースイエローが出されたため、7号車は1周のタイムロスで済み、3位でコースへと復帰。残り1時間でレースが再開されると、7号車をかわして2位へポジションを上げた平川の8号車は猛烈な追い上げを開始しました。
平川は素晴らしいドライビングで周回遅れの車両をかわしながら首位のアルピーヌとの差を詰めていき、最後までプレッシャーをかけ続けましたが、約3秒及ばず2位でチェッカー。小林の7号車は接触により90秒間のピットストップというペナルティを科され、2周遅れながら3位フィニッシュを果たしました。
シーズン後半戦に入ったWECも、モンツァ大会を終えて残り2戦。次戦は2019年以来の開催となる富士6時間レース、チームはこれまで8回開催された富士ラウンドで7勝を挙げています。9月11日(日)に決勝が行われるホームレースの富士、熱狂的なファンの皆様が見守る前で、更なる勝利を目指します。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
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