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三菱重工、革新軽水炉「SRZ-1200」プラントのコンセプトを確立

TOKYO, Sep 29, 2022 - (JCN Newswire) - 三菱重工業は、PWR4電力(注)と共同で将来にわたる日本のエネルギー安定供給に向けて、従来の加圧水型軽水炉からさらなる安全性などを備えた革新軽水炉「SRZ-1200」のプラントのコンセプトを確立し、今後、基本設計を進めていきます。

「SRZ-1200」は革新軽水炉のうち120 万kW 級の発電炉であり、「安全系設備の強化」、「地震、津波など自然災害への耐性およびテロや不測事態へのセキュリティーの強化」などといった安全性、信頼性向上について、福島第一原子力発電所事故の教訓を反映した新しい規制基準を踏まえ開発中です。

新たな安全メカニズムとして、プラントの状態に応じて自動作動する設備(パッシブ設備)である高性能蓄圧タンクや世界最新技術の溶融炉心対策であるコアキャッチャ(溶融デブリを格納容器内で確実に保持・冷却する設備)を設置します。 さらに、万一の重大事故時に放出される放射能量を低減し、影響を発電所敷地内に留めるためのシステムの設計にも取り組みます。また、「再生可能エネルギーなど他電源の電力量変化に柔軟に対応可能な運用性向上」や「水素製造への適応化」も検討していきます。

当社は、これまで24基の加圧水型軽水炉の国内建設および保守に携わってきましたが、カーボンニュートラル社会の実現に向けて、既設プラントの再稼働と安全安定運転に貢献するとともに、SRZ-1200の早期市場投入を目指しており、名称のSRZにはそれぞれ以下の意味を込めています。

S:Supreme Safety(超安全)、Sustainability(持続可能性)
R:Resilient(しなやかで強靭な)light water Reactor(軽水炉)
Z:Zero Carbon(CO2排出ゼロ)で社会に貢献する究極型(Z)
(1200 は電気出力120 万kW 級を表しています。)

三菱重工グループは、福島第一原子力発電所事故を踏まえ、メーカとして既設プラントの再稼働、再稼働後の安全安定運転の実現を通じて継続的な安全性向上に努めていくとともに、世界最高水準の安全性を実現する革新軽水炉で社会に貢献していきます。

本リリースの詳細は下記をご参照ください。
https://www.mhi.com/jp/news/220929.html

三菱重工グループについて

三菱重工グループは、エンジニアリングとものづくりのグローバルリーダーとして、 1884年の創立以来、 社会課題に真摯に向き合い、人々の暮らしを支えてきました。長い歴史の中で培われた高い技術力に最先端の知見を取り入れ、カーボンニュートラル社会の実現 に向けたエナジートランジション、 社会インフラのスマート化、サイバー・セキュリティ分野 の発展に取り組み、 人々の豊かな暮らしを実現します。 www.mhi.com/jp


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