2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権 第4戦 オートポリス:宮田莉朋が2位、坪井翔が3位表彰台獲得
[23/05/22]
Toyota City, Japan, May 22, 2023 - (JCN Newswire) - スーパーフォーミュラの第4戦が九州オートポリスで行われ、4番手スタートの宮田莉朋(VANTELIN TEAM TOM’S)が2位、ポールポジションからスタートした坪井翔(P.MU/CERUMO・INGING)が3位で表彰台を獲得。終盤坪井と3位を争った山下健太(KONDO RACING)が4位、平川亮(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が5位でフィニッシュしました。
5月20日(土)と21日(日)の両日、全日本スーパーフォーミュラ選手権の第4戦が大分県のオートポリスで行われました。
全7大会、9レースで競われている今季のスーパーフォーミュラは第4戦を迎えました。前戦鈴鹿では宮田が悲願の初優勝を飾り、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)勢が表彰台を独占する強さを見せました。坪井が第2戦、第3戦と2戦連続の2位表彰台、平川も第1戦、第3戦で3位表彰台を獲得しており、シリーズタイトル奪還 へ向け、TGR勢のますますの活躍に期待がかかりました。
第4戦の舞台となるオートポリスは阿蘇外輪山の山間に位置し、アップダウンの激しいテクニカルコース。昨年のオートポリス大会では平川が大逆転での勝利を飾っています。
今大会は、九州で行われる年に一度のスーパーフォーミュラということに加え、スーパーフォーミュラ・ライツも開幕。好天にも恵まれたこの週末、熱心なモータースポーツファンの皆様が集結し、熱い戦いを満喫しました。また、イベント広場では、今季よりお客さまのレース観戦がより楽しめるようなコンテンツとして充実度を増しているJRP、ホンダ、トヨタのイベントブースやチームのブースが注目を集めた他、モータースポーツを職業として体験できる子供向けアクティビティ「キッザニア」、キッズカートやくまモンステージといった盛りだくさんの内容で会場は大いに盛り上がりました。
予選
20日(土)は前日までの雨が止み、天候は回復。次第に晴れ間が広がり、気温23度、路面温度37度と急上昇する中、午後2時40分からノックアウト方式の予選が開始されました。
Q1は、前大会までのランキングを元に2グループに分けて各10分間実施。それぞれ上位6台がQ2へと進出します。
A組では、前戦の初優勝で勢いに乗る宮田が早々と1分26秒359という好タイムをマーク。その後他の車両もタイムを詰めて行きますが、宮田のタイムを上回ることはできず、宮田がこのセッションのトップとなりました。阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が4番手、平川が5番手、フル参戦初年度の小高一斗(KONDO RACING)が僅差で6番手に飛びこみ、Q2へと進出。一方で小林可夢偉(Kids com Team KCMG)は8番手、大嶋和也(docomo business ROOKIE)は9番手でQ1敗退となりました。
B組では、各車がセッション終盤にアタックに入りましたが、今大会急遽代役参戦となった大津弘樹(ホンダ)がスピンを喫してバリアにヒットしたことにより、残り1分を切ったところで赤旗中断。残り3分でセッションが再開され、各車一発アタックを仕切り直すこととなりました。温存していた新品タイヤをもう1セット投入した坪井がトップタイムをマーク。坪井にかわされたものの好タイムをマークした山下が2番手、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が3番手となりQ2へ進出。国本雄資(Kids com Team KCMG)は8番手、ジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TEAM TOM’S)は9番手で予選を終えました。
Q2は7分間で実施。スペースを確保しながらタイヤをいかに暖めるか、各車様々な作戦でアタックに入りました。まず宮田が1分26秒480でトップに立つと、坪井が1分26秒187でこれを更新。阪口が1分26秒474と1000分の6秒宮田のタイムを上回り、セルモ・インギングの2台がトップ2に。しかし、リアム・ローソン(ホンダ)がこの2台の間に飛びこみ、阪口は3番手に後退。セルモ・インギングの最前列独占は叶いませんでしたが、坪井は参戦5年目にして初のポールポジション獲得となりました。阪口も3番手となり、セルモ・インギングが予選トップ3に2台入るのは、2017年の富士大会以来となります。
僅差でかわされた宮田は4番手、山下が6番手。平川はアタックで僅かにミスがあり8番手。関口もタイムを伸ばせず10番手。小高は最後のアタックで、僅かに攻めすぎ痛恨のクラッシュ。この時点でチェッカーは振られており、全車アタックを終えていたことで他への影響はありませんでしたが、小高は12番手となりました。
決勝
21日(日)も好天に恵まれ、午後3時、気温23度、路面温度38度のコンディションで、41周で争われる決勝レースのスタートが切られました。
ポールポジションの坪井は首位をキープ。3番手スタートの阪口が好ダッシュを決めて、ポジションを上げ、セルモ・インギングの2台が1-2体制に。4番手スタートの宮田も好スタートでリアム・ローソン(ホンダ)に並びかけるも4位をキープ。その後、序盤戦は上位勢に大きな順位変動はありませんでしたが、首位の坪井が徐々に2位以下との差を広げていきました。
義務づけられているタイヤ交換が可能となる10周目を過ぎると、下位勢からピットインが始まりました。上位勢では3位を走行していたローソンが13周を終えたところで最初にピットへ。翌周には2位走行中の阪口がピットへと向かいましたが、惜しくもローソンの後方でコースへ復帰。さらに先にピットインしていた牧野任祐(ホンダ)から猛追を受けましたが、ポジションはキープ。その後は、ピットを終えた組での最上位のローソンと、ピットインせずに周回を重ねる首位の坪井がタイム差を睨みながらの、見えない敵との戦いが続くこととなりました。
25周を終えたところで首位の坪井がピットイン。ローソンのうしろでコースに復帰しましたが、ファステストラップを更新する速さで追い上げを開始。その差は1秒以内に縮まりました。
しかし、ピットインを追えた組で3位を争っていた阪口と大湯都史樹(ホンダ)が29周目に接触し、大湯はコース外のグラベルにストップ。車両排除のためにセーフティカーが導入されました。上位を争う好走を見せていた阪口はこの接触で車両にダメージを負い、レースを終えることとなってしまいました。
このセーフティカーが導入されたタイミングで、それまでピットに入っていなかった宮田、山下、平川、関口が一斉にピットイン。ローソン、坪井に続く位置で宮田と山下はコースへと復帰しました。
全車がピット義務を終え、ローソンが首位、坪井が2位、宮田が3位、山下が4位、平川が7位で、34周目にレースは再開。残り8周でのスプリントレースとなりました。再スタートで抜群のダッシュを見せた平川は1台をかわすと、36周目にも前車をかわし、山下に続く5位へと浮上。一方で2位の坪井はペースが上がらず、その後に宮田、山下、平川が僅差で連なる形となりました。
宮田は37周目から38周目にかけて、オーバーテイクシステムを駆使して坪井をパス。2位へとポジションを上げると、さらに首位のローソンを追いましたが、追い上げもそこまで。宮田は2位でフィニッシュ。坪井は山下らの猛追を凌ぎきって3位。山下がコンマ3秒及ばず4位、平川が5位。国本が10位でポイント獲得を果たしました。宮田は2戦連続、坪井は3戦連続の表彰台獲得で、ドライバーズランキングでは宮田が首位ローソンに4点差の2位、坪井は11点差の3位へと浮上しました。
VANTELIN TEAM TOM’S 37号車 ドライバー 宮田莉朋:
スタートは普通だったんですが、その後前に詰まってしまいました。僕なりのペースでレースは進めていきましたが、判断をミスしたところもあり、前に出ていれば自分のペースでもっといいレースができたかなと、ちょっと残念なところもあります。でもコース上での追い抜きが難しいオートポリスで、最後にあのワンチャンスを活かしてコース上でオーバーテイクができたのは良かったですし、鈴鹿に続いて力強いレースができ、ベストは尽くせたと思います。
P.MU/CERUMO・INGING 38号車 ドライバー 坪井翔:
悔しいですね。ポールからのスタートだったので優勝したかったんですが、ちょっとレースペースが足りなかったですし、またセーフティカーが入ったのが僕にとっては不運なタイミングでした。非常に残念ですが、3戦連続表彰台と考えれば、完走したレースは全部表彰台に乗れているので、こういうハイレベルなレースを毎回できてればきっとチャンスは来ると思っています。今回なぜ遅かったのかをしっかり見つめ直して、次戦こそ優勝してチームみんなで笑えるように頑張りたいと思います。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
https://toyotagazooracing.com/jp/superformula/release/2023/rd04-race/
概要:トヨタ自動車株式会社
詳細は http://toyota.jp/ をご覧ください。
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5月20日(土)と21日(日)の両日、全日本スーパーフォーミュラ選手権の第4戦が大分県のオートポリスで行われました。
全7大会、9レースで競われている今季のスーパーフォーミュラは第4戦を迎えました。前戦鈴鹿では宮田が悲願の初優勝を飾り、TOYOTA GAZOO Racing(TGR)勢が表彰台を独占する強さを見せました。坪井が第2戦、第3戦と2戦連続の2位表彰台、平川も第1戦、第3戦で3位表彰台を獲得しており、シリーズタイトル奪還 へ向け、TGR勢のますますの活躍に期待がかかりました。
第4戦の舞台となるオートポリスは阿蘇外輪山の山間に位置し、アップダウンの激しいテクニカルコース。昨年のオートポリス大会では平川が大逆転での勝利を飾っています。
今大会は、九州で行われる年に一度のスーパーフォーミュラということに加え、スーパーフォーミュラ・ライツも開幕。好天にも恵まれたこの週末、熱心なモータースポーツファンの皆様が集結し、熱い戦いを満喫しました。また、イベント広場では、今季よりお客さまのレース観戦がより楽しめるようなコンテンツとして充実度を増しているJRP、ホンダ、トヨタのイベントブースやチームのブースが注目を集めた他、モータースポーツを職業として体験できる子供向けアクティビティ「キッザニア」、キッズカートやくまモンステージといった盛りだくさんの内容で会場は大いに盛り上がりました。
予選
20日(土)は前日までの雨が止み、天候は回復。次第に晴れ間が広がり、気温23度、路面温度37度と急上昇する中、午後2時40分からノックアウト方式の予選が開始されました。
Q1は、前大会までのランキングを元に2グループに分けて各10分間実施。それぞれ上位6台がQ2へと進出します。
A組では、前戦の初優勝で勢いに乗る宮田が早々と1分26秒359という好タイムをマーク。その後他の車両もタイムを詰めて行きますが、宮田のタイムを上回ることはできず、宮田がこのセッションのトップとなりました。阪口晴南(P.MU/CERUMO・INGING)が4番手、平川が5番手、フル参戦初年度の小高一斗(KONDO RACING)が僅差で6番手に飛びこみ、Q2へと進出。一方で小林可夢偉(Kids com Team KCMG)は8番手、大嶋和也(docomo business ROOKIE)は9番手でQ1敗退となりました。
B組では、各車がセッション終盤にアタックに入りましたが、今大会急遽代役参戦となった大津弘樹(ホンダ)がスピンを喫してバリアにヒットしたことにより、残り1分を切ったところで赤旗中断。残り3分でセッションが再開され、各車一発アタックを仕切り直すこととなりました。温存していた新品タイヤをもう1セット投入した坪井がトップタイムをマーク。坪井にかわされたものの好タイムをマークした山下が2番手、関口雄飛(ITOCHU ENEX TEAM IMPUL)が3番手となりQ2へ進出。国本雄資(Kids com Team KCMG)は8番手、ジュリアーノ・アレジ(VANTELIN TEAM TOM’S)は9番手で予選を終えました。
Q2は7分間で実施。スペースを確保しながらタイヤをいかに暖めるか、各車様々な作戦でアタックに入りました。まず宮田が1分26秒480でトップに立つと、坪井が1分26秒187でこれを更新。阪口が1分26秒474と1000分の6秒宮田のタイムを上回り、セルモ・インギングの2台がトップ2に。しかし、リアム・ローソン(ホンダ)がこの2台の間に飛びこみ、阪口は3番手に後退。セルモ・インギングの最前列独占は叶いませんでしたが、坪井は参戦5年目にして初のポールポジション獲得となりました。阪口も3番手となり、セルモ・インギングが予選トップ3に2台入るのは、2017年の富士大会以来となります。
僅差でかわされた宮田は4番手、山下が6番手。平川はアタックで僅かにミスがあり8番手。関口もタイムを伸ばせず10番手。小高は最後のアタックで、僅かに攻めすぎ痛恨のクラッシュ。この時点でチェッカーは振られており、全車アタックを終えていたことで他への影響はありませんでしたが、小高は12番手となりました。
決勝
21日(日)も好天に恵まれ、午後3時、気温23度、路面温度38度のコンディションで、41周で争われる決勝レースのスタートが切られました。
ポールポジションの坪井は首位をキープ。3番手スタートの阪口が好ダッシュを決めて、ポジションを上げ、セルモ・インギングの2台が1-2体制に。4番手スタートの宮田も好スタートでリアム・ローソン(ホンダ)に並びかけるも4位をキープ。その後、序盤戦は上位勢に大きな順位変動はありませんでしたが、首位の坪井が徐々に2位以下との差を広げていきました。
義務づけられているタイヤ交換が可能となる10周目を過ぎると、下位勢からピットインが始まりました。上位勢では3位を走行していたローソンが13周を終えたところで最初にピットへ。翌周には2位走行中の阪口がピットへと向かいましたが、惜しくもローソンの後方でコースへ復帰。さらに先にピットインしていた牧野任祐(ホンダ)から猛追を受けましたが、ポジションはキープ。その後は、ピットを終えた組での最上位のローソンと、ピットインせずに周回を重ねる首位の坪井がタイム差を睨みながらの、見えない敵との戦いが続くこととなりました。
25周を終えたところで首位の坪井がピットイン。ローソンのうしろでコースに復帰しましたが、ファステストラップを更新する速さで追い上げを開始。その差は1秒以内に縮まりました。
しかし、ピットインを追えた組で3位を争っていた阪口と大湯都史樹(ホンダ)が29周目に接触し、大湯はコース外のグラベルにストップ。車両排除のためにセーフティカーが導入されました。上位を争う好走を見せていた阪口はこの接触で車両にダメージを負い、レースを終えることとなってしまいました。
このセーフティカーが導入されたタイミングで、それまでピットに入っていなかった宮田、山下、平川、関口が一斉にピットイン。ローソン、坪井に続く位置で宮田と山下はコースへと復帰しました。
全車がピット義務を終え、ローソンが首位、坪井が2位、宮田が3位、山下が4位、平川が7位で、34周目にレースは再開。残り8周でのスプリントレースとなりました。再スタートで抜群のダッシュを見せた平川は1台をかわすと、36周目にも前車をかわし、山下に続く5位へと浮上。一方で2位の坪井はペースが上がらず、その後に宮田、山下、平川が僅差で連なる形となりました。
宮田は37周目から38周目にかけて、オーバーテイクシステムを駆使して坪井をパス。2位へとポジションを上げると、さらに首位のローソンを追いましたが、追い上げもそこまで。宮田は2位でフィニッシュ。坪井は山下らの猛追を凌ぎきって3位。山下がコンマ3秒及ばず4位、平川が5位。国本が10位でポイント獲得を果たしました。宮田は2戦連続、坪井は3戦連続の表彰台獲得で、ドライバーズランキングでは宮田が首位ローソンに4点差の2位、坪井は11点差の3位へと浮上しました。
VANTELIN TEAM TOM’S 37号車 ドライバー 宮田莉朋:
スタートは普通だったんですが、その後前に詰まってしまいました。僕なりのペースでレースは進めていきましたが、判断をミスしたところもあり、前に出ていれば自分のペースでもっといいレースができたかなと、ちょっと残念なところもあります。でもコース上での追い抜きが難しいオートポリスで、最後にあのワンチャンスを活かしてコース上でオーバーテイクができたのは良かったですし、鈴鹿に続いて力強いレースができ、ベストは尽くせたと思います。
P.MU/CERUMO・INGING 38号車 ドライバー 坪井翔:
悔しいですね。ポールからのスタートだったので優勝したかったんですが、ちょっとレースペースが足りなかったですし、またセーフティカーが入ったのが僕にとっては不運なタイミングでした。非常に残念ですが、3戦連続表彰台と考えれば、完走したレースは全部表彰台に乗れているので、こういうハイレベルなレースを毎回できてればきっとチャンスは来ると思っています。今回なぜ遅かったのかをしっかり見つめ直して、次戦こそ優勝してチームみんなで笑えるように頑張りたいと思います。
本リリースの詳細は下記URLをご参照ください。
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概要:トヨタ自動車株式会社
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