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アリックスパートナーズ、自動車業界が今年最もディスラプションに直面する業界と考察

自動車業界の最大の課題はサプライチェーンの混乱。原材料・部品価格高騰への懸念も広がる米中間の緊張の高まりを受け、約7割の企業が成長戦略の見直しを検討55%の経営幹部が、自社の人材確保を危惧。高度スキル人材の不足が顕著AIなどの先進技術、積極導入が新たな収益創出の源に東京, 2025年3月17日 - (JCN Newswire) -?グローバル・コンサルティング・ファームのアリックスパートナーズ(本社:米国ニューヨーク、日本:東京都千代田区、代表:植地卓郎、以下、当社)は、自動車業界が2025年に最も「ディスラプション(市場やビジネスモデルを変える破壊的な経営環境の変化)」に直面する産業であるとの調査結果を公表しました。サプライチェーンの混乱や米中間の緊張の再燃に加え、AIの導入などが要因として挙げられます。当社は今年1月、世界の3,200名の経営幹部らを対象に、ディスラプションが組織に与える影響を考察した「アリックスパートナーズ・ディスラプション・インデックス2025年版」(以下、本調査)を発表しています。今回、この中でOEMやサプライヤー、ディーラー、サービス・プロバイダーなど自動車業界の経営幹部320名の回答を分析し、その結果、同業界のディスラプション指数は、前年と比べ4.7ポイント上昇の76.7となりました。これは、過去2年の本調査の改善傾向から反転する結果で、対象の10業界中、ヘルスケア、テクノロジーや金融業界を抑え、業界別で最も高い指数を記録しました。サプライチェーンの混乱、経営者の最大の懸念にディスラプション指数が最も増加したのは、アフターマーケット、シェアードモビリティ・フリートの分野で、サプライヤー、ディーラー、OEMでも堅調に推移しました。調査結果によると、OEMとサプライヤーにとっての最大の懸念はサプライチェーンで、経営幹部の3分の1は原材料や部品の価格高騰にも危機感を持っていました。背景には、関税や保護主義、サプライヤーの供給力などがあり、不透明な現状への懸念が広がっています。アリックスパートナーズの自動車・製造プラクティスの米州リーダーであるダン・ハーシュ(Dan Hearsch)は、次のように述べています。「サプライチェーンの動きをリアルタイムで可視化できないことは依然として大きな問題であり、経営幹部が優先順位をつけながら事業に取り組む上での障害となっています。だからこそ、企業は、自社の現状と目の前の選択肢について、これまで以上に深く徹底的に理解することが不可欠です」。中国市場戦略見直しも検討、M&Aの活発化も不安定な市場環境が続く中、巨大市場である中国での戦略見直しの動きも顕著です。経営幹部の多くは、中国への投資を計画する一方、その7割近くが「他の地域への投資を拡大している」と回答しています。さらに、同じく約7割が「ディスラプションを推進力として活用し、変革が伴うM&Aを積極的に進める」との見方を示しました。これは、テクノロジー業界に次いで2番目に高い割合でした。また、関税の決定や潜在的な報復措置が不透明な状況において、中国市場に関しては、地政学的緊張と市場構造の変化が調査結果から明らかになっています。経営幹部の3分の2以上が「米中の緊張に伴い成長戦略を調整する見通し」と回答する一方、投資の拡大や、中国市場からの撤退に伴うコストなどへの懸念は多くみられませんでした。人材確保戦略に大きな懸念、スキルのギャップも課題自動車業界では、エンジニアなどの高度な専門職の不足が深刻化していることも明るみになりました。半数以上の経営幹部が「自社の人材確保戦略に懸念を抱いている」と回答しており、この割合は、他の業界に比べ圧倒的に高いのが特徴です。アリックスパートナーズの自動車・製造プラクティスのパートナーであるスティーブン・タプリー(Stephen Tapley)は、次のように述べています。「自動車業界の経営幹部が、自社の人材管理能力や企業文化を高く評価したうえで、労働力に対する懸念を率直に認めているのは、注目すべき点です。ただ、スキル・ギャップが生じていることは顕著であり、特にテクノロジー業界との融合が進む中で、その隙間を業界内部で埋められていないのが現状です。」AIの積極導入、新たな収益貢献に期待また、注目すべき結果として、経営幹部の大多数が、人工知能(AI)とソフトウェア・デファインド機能の導入について、単なるコスト削減の手段ではなく、新たな収益の機会として捉えている点にあります。同様に、自動運転や運転支援技術も、ディスラプションの要因の筆頭と見なされる一方で、成長のけん引役としての期待も大きいことがわかっています。ただし、活用に関しては、法規制やコンプライアンスへの懸念も根強く、「過度なAI依存は、従業員の批判的思考や問題解決能力を損なう可能性がある」との指摘もあります。本プレスリリースと「ディスラプション・インデックス 2025年版」レポート全文(英語)はリンクよりご覧いただけます。【ディスラプション・インデックス調査概要】対象: 10業界11カ国3,200 名の売上高1億ドル超の企業経営幹部(50%はCレベル、50%は10億ドル以上の企業に勤務、年齢25〜65歳) ※自動車業界については、OEMやサプライヤー、ディーラー、サービス・プロバイダーなどの経営幹部320名業界: 航空宇宙・防衛、自動車、消費財、エネルギー発電、金融サービス、ヘルスケア&ライフサイエンス、 メディア&エンターテインメント、小売、テクノロジー、通信・ケーブル対象国: 米国667名、カナダ333名、イギリス211名、フランス209名、ドイツ194名、イタリア193名、スイス193名、中国667名、日本333名、サウジアラビア100名、アラブ首長国連邦100名調査期間: 2024年8月14日〜9月30日、米国大統領選挙後2024年11月12日〜12月2日に、本調査と同じ属性の500名に補足調査調査方法:オンラインおよび電話によるインタビュー※本内容は2025年1月31日に米国で発表された内容の抄訳版です。アリックスパートナーズについて1981年設立。ニューヨークに本社を構える結果重視型のグローバルコンサルティング会社。企業再生案件や緊急性が高く複雑な課題の解決支援を強みとしている。民間企業に加え、法律事務所、投資銀行、プライベートエクイティなど多岐にわたるクライアントを持つ。世界27都市に事務所を展開。日本オフィスの設立は2005年。日本語ウェブサイトは https://www.alixpartners.com/jp/


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