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異なる字体の相互運用を可能にするIVS技術促進のための協議会を設立

2010年12月6日

株式会社モリサワ

クラウド時代の電子書籍、電子政府での最終異体字ソリューションに向けて

        異なる字体の相互運用を可能にする
        IVS技術促進のための協議会を設立

〜文字情報に確実な保全、相互運用が可能なIT環境の実現を目指して〜

アドビ システムズ 株式会社(本社:東京都品川区)、イースト株式会社(本社:東京都渋谷区)、株式会社ジャストシステム(本社:徳島県徳島市)、大日本スクリーン製造株式会社(本社:京都府京都市)、マイクロソフト株式会社(本社:東京都渋谷区、以下マイクロソフト)、株式会社モリサワ(本社:大阪府大阪市)の6社は共同で、IVS (Ideographic Variation Sequence) <注1>の技術を促進し、文字情報の保全、相互運用性の向上を実現するため、新しい協議会「IVS技術促進協議会」を本日12月6日に発足させ、活動を開始したことを発表します。

パソコンや各種デジタルデバイス、インターネット、オンラインサービスの普及に伴い、電子出版に見られるように情報の発信者である作者と受信者である読者との距離がこれまでになく近くなっています。しかし、文字には地域、用途によって様々な字体が存在し、現在の多くのコンピューターソフトウェアではこれらを取り扱う事が出来ず、同じ文字を作者と読者が共有する事を保証する事が出来ません。
例えば、住民基本台帳、戸籍には、一般に入力、表示が出来ない字体が多く含まれ、これらの文字はデジタルデータとして広く交換出来ないのが実際です。

「書き手と読み手が同一の文字を見ている」
IVS (Ideographic Variation Sequence)は、これまで困難であった文字入力から、メール・記録媒体による情報の伝送、受信、そして情報の表示・印刷において、常に同じ文字(字体)であることを保証できる仕組みです。また、これにより歴史的・文化的資産の電子書籍化や、電子政府システムを促進するために不可欠な人名、地名の正確な表記を、国際基準に則り、クラウドコンピューティング時代に欠くことのできない相互運用性を担保しながら実現することが可能となります。

IVS技術の実装はまだ緒に就いたばかりですが、IVS技術促進協議会は、オペレーティングシステムからアプリケーションまでのIVS技術を促進することで、字体を含む文字情報の保全を可能にし、相互運用性の向上を実現するための技術啓発、参加企業間での相互運用性検証、事例紹介、そして共同マーケティングまで幅広い活動を予定しています。また、電子政府などの公共システムのオープン化への環境づくりに対しても貢献していきます。

IVS技術促進協議会の概略
会長: 三上 喜貴 (長岡技術科学大学教授、ISO/IEC JTC1/SC2国際議長)
副会長: 村田 真 (国際大学GLOCOMフェロー)
     加治佐 俊一(マイクロソフト株式会社 業務執行役員 最高技術責任者)
理事:
 山本 太郎 (アドビ システムズ 株式会社)
 下川 和男 (イースト株式会社 代表取締役社長)
 福良 伴昭 (株式会社ジャストシステム 代表取締役社長)
 
 藤澤 恭平 (大日本スクリーン製造株式会社 常務執行役員
  メディアアンドプレシジョンテクノロジーカンパニー カンパニー社長)
 森澤 彰彦 (株式会社モリサワ 代表取締役社長)
 小林 龍生 (Unicode Consortium Director)

事務局長: 田丸 健三郎 (マイクロソフト株式会社 技術統括室 本部長)

エキスパート会員:
 安岡 孝一 (京都大学東アジア人文情報学研究センター准教授)
 師 茂樹 (花園大学准教授)

発起人企業・団体:
・アドビ システムズ 株式会社
・イースト株式会社
・株式会社ジャストシステム
・大日本スクリーン製造株式会社
・マイクロソフト株式会社
・株式会社モリサワ

活動概要
・IVS技術に関する情報交換、技術者交流
最新のUnicode(ユニコード)<注2>の仕様、特にその中で規定されているサロゲートエリア<注3>、IVSに関する技術情報の交換、そして技術者の交流を通してUnicodeの応用知識の習得を支援します。
・IVS技術に関する普及啓発
Unicodeは様々な言語、字体へのサポートを実現しています。本協議会は、あまり知られていない、これらUnicodeの仕組み、そして使用法など、幅広い情報の発信を行います。
・IVS技術に関する相互運用性の検証と技術の確立
異なる製品、サービス間においてIVSを含む文字情報が確実に交換できる、またその技術的課題を解決する為の検証と必要となる技術情報の提供を行います。

補足説明
Unicodeが一般的に広く利用されるようになり、文字情報の交換に対しては十分な対応が可能となりました。しかし、それに加えて、グリフ情報<注4>も保持したいという要求が存在しています。これは、ユーザー定義文字の問題、JIS X 0213<注5>で字体が変更された幾つかの文字が存在すること、またアプリケーション、オペレーティングシステム、そしてファイルフォーマットなど、それぞれが対応する文字の前提が異なるため、書き手の意図した文字と読み手が目にする文字が必ずしも同一ではないからです。そのため、書き手側と読み手側、時間を超えてその字体を含む情報を正しく保存できる手段と環境の確立が求められています。IVSはUnicodeが定める字形選択子(Variation Sequence)という仕組みを基に開発されたもので、Unicodeの各文字の後に字形選択子を付け加えるだけで、各文字が持ちうる一つまたはそれ以上のグリフのバリエーションを曖昧さなく指定することが可能となります。字形選択子自体もまた通常のUnicodeの文字であるため、利用環境がIVSに対応している場合には、グリフ指定の情報はプレーン テキストの情報として保存・交換可能となります。IVSを用いることで、Unicodeによるテキスト情報は、その文字情報だけでなく個別グリフの情報も含めて、従来以上に高い信頼性をもって伝達可能となるのです。

(注1)IVS
Unicode標準の中で規定されている様々な字体を使用可能にする技術です。
(注2)Unicode
世界で使用される様々な文字を異なるシステム間で相互運用可能にする為に規格化された文字コードです。
(注3)サロゲートエリア
Unicodeの文字符号化方式の中で規定されている文字コードエリアの一つです。
(注4)グリフ
一般にIT関連では、句読点、括弧などの図形記号を含む文字のイメージを指す。
(注5)JIS X 0213
日本工業規格の一つで平仮名、カタカナ、記号、漢字などの文字を情報・通信システム間で交換するための文字集合、符号化方式を定めたものです。
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