非接触3次元デジタイザの新モデル販売開始(青色LED採用で測定性能大幅アップ)
[11/01/18]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2011/1/18
丸紅情報システムズ株式会社
非接触3次元デジタイザの新モデル販売開始
青色LED採用で測定性能大幅アップ
丸紅情報システムズ株式会社(略称:エムシス/MSYS、本社:渋谷区渋谷3-12-18 社長 小川 和夫)は、形状測定機メーカーの独ジーオーエム社(GOM mbH 本社:ドイツ・ニーダーザクセン州、社長 コンスタンチン ガラヌリス / Konstantin Galanulis、1990年設立)製ハイエンド非接触光学式3次元測定機「エイトス(ATOS)」シリーズの新モデル「エイトス トリプル スキャン(ATOS Triple Scan)」を2011年2月1日に発売します。
「エイトス」シリーズは、測定物に触れることなくその表面寸法を測定し、形状の3次元データを作成するシステムです。「エイトス トリプル スキャン」は、測定を邪魔する反射が起こりにくい青色LEDを測定補助光の光源に活用した「ブルーライトテクノロジ」を搭載し、測定環境に測定結果が影響されにくくなりました。従来は測定が難しいとされていた、光を反射する光沢面、もしくは光を吸収する黒色の表面をもつ測定物も、より容易に測定することが可能です。また、1回の撮影で3回の測定処理を行う「トリプルスキャン」技術も新たに搭載し、CCDカメラの画素数を大幅に上回る形状の読み取り性能を達成しました。一度に測定する範囲も拡大し、測定時間の大幅な短縮を実現しています。測定を自動化するソフトウェアが付属し測定業務の簡便化を図れるようになりました。
複雑な形状を持つ自動車のエンジンブロックシリンダーの例では、従来製品では15分程度かかっていた形状の読み取りが、エイトストリプルスキャンでは約7分で行うことが可能など、測定時間が50%削減となります。(当社比)
ハイエンド非接触光学式3次元測定機「エイトス トリプル スキャン」の販売価格は2200万円(税抜き:予定)から。自動車、家電等の製造業を中心に販売開始から1年間で15億円の販売を目標にしています。ジーオーエム社は、1995年にハイエンド非接触光学式3次元測定機「エイトス(ATOS)」シリーズを発売し、これまで世界累計3000台以上を販売しています。
・ブルーライトテクノロジによる新しい測定補助光
測定対象物に照射する縞模様の測定補助光の光源に反射が起こりにくい青色LEDを採用。液晶ディスプレイを利用したプロジェクション機構により高速に縞模様を投影します。あわせて縞模様のパターンを改良し、従来の縦縞に横縞も加えて、形状を読み取る性能を向上させました。
・新測定方式のトリプルスキャン技術
2眼カメラの同時撮影のアルゴリズム(*1)に、左右の各カメラが独立撮影した画像もそれぞれ解析するアルゴリズムを加え、3回の測定処理を統合する「トリプルスキャン」方式を開発しました。1度に測定する範囲が立体的に広がり、全体的な測定にかかる時間を大幅に短縮することが可能になりました。
(測定イメージ図):従来製品は、2台のCCDカメラ両方同時に撮影している「1」の黄色ライン部分のみを解析に使用していました。トリプルスキャン方式は、どちらか片方のCCDカメラが撮影した「2」もしくは「3」の赤色ライン部分も解析を行います。
・光沢面の測定を改善
光学式(レーザタイプを含む)測定機は、反射が邪魔をする光沢面のデジタイズを苦手としていました。そのため、金属面を測定するときは反射を防ぐパウダーをかけることが必要でした。これは測定室を必要とし、測定後の清掃もふくめ非常に手間がかかっていました。エイトス トリプル スキャンは青色LEDとトリプルスキャン技術により、これを大幅に改善しました。プレスパネル程度であれば、パウダーは必要とせず簡単に測定ができます。これにより、準備と測定時間を大幅に削減し精度も向上します。
・マーカシールのいらない複数撮影データの統合
複数の測定ショット(撮影)を合成するために必要だったマーカシールを貼る必要性も少なくなりました。システムが自動的に合成位置を認識するため、形状的に特徴のない平面的な測定物をのぞき、マーカを貼る必要がありません。必要ならば測定物を固定する治具周りにマーカを貼り、大きな測定物を測定することが可能です。
・センサー(カメラ)の剛性強化による測定準備の簡素化
エイトス トリプルスキャンは内部剛性が向上し、カメラを設置しケーブルとPCに接続したら、すぐに測定が開始できます。従来、カメラ設置時に必要となっていたキャリブレーション設定を行う準備時間をなくし、測定時間の節減に大きく貢献します。
・光学式測定機ATOSについて
「エイトス(ATOS)」シリーズを活用することで、従来の点測定しかできなかった3次元の形状測定が、面を対象にして測定することが可能となります。測定した正確な3Dモデルからいつでも任意点の座標が抽出でき、測定レポートの自動作成も可能となります。完全な3次元形状をデジタル化して残すことにより、現物に代わるアーカイブとして形状を保存することも可能です。また測定された3Dモデルから設計図面のない製品の3次元CADデータを作成することができ、すでに生産していない機械や設備の修復に利用した事例もあります。また金型などのように手修正を加えたものや、製造後に変形が起きる製品を既存の3次元CADデータと比較フィードバックすることで、正確なCADモデルを提供できる設計環境実現します。エイトスはコンパクトなため、動かすことが困難な測定物の場所にエイトスを移動し測定を実施することも容易に行えます。
製品開発を行うさまざまな企業において3次元データを有効活用することで、製品の3次元データ作成にかかる工数削減、および製品の検査や評価にかかる時間短縮を可能にし、業務改善に役立てることができます。
(*1) 複数種類の光学測定アルゴリズム:「エイトス(ATOS)」シリーズは、高度なCCD画像処理技術をベースに、システム本体のプロジェクターから縞模様(フリンジパターン)を、測定物へ照射し、表面のコントラストの状態をデジタル化する「空間コード化法」と、照射されたパターンをスライドさせる「フェーズシフト法」、および左右2つのデジタルカメラで撮影する三角測量(*2)の原理「ステレオ法」を組み合わせた測定原理等の組み合わせにより、立体物を高速かつ高精度に3次元データ化する。
(*2)三角測量:基準点と各点を結んで測量区域を三角形で示し、三角形の内角・辺長を用いて位置、高さを求める。
製品紹介サイト:http://www.marubeni-sys.com/de/gom/
【ジーオーエム社について】
ジーオーエム社(GOM mbH)は、1990年に独ブラウンシュバイクに本社を置く、光学式3次元測定とデジタイジングのリーディングカンパニーです。光学を用いた3次元座標測定技術、物質の変形解析、品質管理にフォーカスしたテクノロジーであらゆる産業の商品開発と品質保証に役立つソリューションを提供しています。
ジーオーエム社ホームページ:http://www.gom.com/
【丸紅情報システムズについて】
丸紅情報システムズは、最先端ITを駆使した付加価値の高いソリューションやサービスを、お客様視点で提供するソリューションプロバイダです。製造・流通・サービス・小売・金融業を中心とする様々な業界の知見と高度な提案力、コンサルティングからシステム設計・構築、運用・保守サービスまでをワンストップで提供する総合力、そして、グローバルな視点からお客様の差別化に貢献する最先端技術が私たちの強みです。エンタープライズソリューション、製造ソリューション、プラットフォーム&ネットワーク、データセンターを軸とするビジネスサービスの4つの事業展開でお客様のビジネスを支援します。
<製品に関するお問い合わせ>
丸紅情報システムズ株式会社
製造ソリューション事業本部 計測製造ソリューション部
電話:03-5778-8571
〒150-0002東京都渋谷区渋谷3-12-18 渋谷南東急ビル
URL: http://www.marubeni-sys.com/
*文中の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。
*ニュースリリース記載の情報は発表日現在の情報です。記載の情報は予告なく変更される可能性がございます。
丸紅情報システムズ株式会社
非接触3次元デジタイザの新モデル販売開始
青色LED採用で測定性能大幅アップ
丸紅情報システムズ株式会社(略称:エムシス/MSYS、本社:渋谷区渋谷3-12-18 社長 小川 和夫)は、形状測定機メーカーの独ジーオーエム社(GOM mbH 本社:ドイツ・ニーダーザクセン州、社長 コンスタンチン ガラヌリス / Konstantin Galanulis、1990年設立)製ハイエンド非接触光学式3次元測定機「エイトス(ATOS)」シリーズの新モデル「エイトス トリプル スキャン(ATOS Triple Scan)」を2011年2月1日に発売します。
「エイトス」シリーズは、測定物に触れることなくその表面寸法を測定し、形状の3次元データを作成するシステムです。「エイトス トリプル スキャン」は、測定を邪魔する反射が起こりにくい青色LEDを測定補助光の光源に活用した「ブルーライトテクノロジ」を搭載し、測定環境に測定結果が影響されにくくなりました。従来は測定が難しいとされていた、光を反射する光沢面、もしくは光を吸収する黒色の表面をもつ測定物も、より容易に測定することが可能です。また、1回の撮影で3回の測定処理を行う「トリプルスキャン」技術も新たに搭載し、CCDカメラの画素数を大幅に上回る形状の読み取り性能を達成しました。一度に測定する範囲も拡大し、測定時間の大幅な短縮を実現しています。測定を自動化するソフトウェアが付属し測定業務の簡便化を図れるようになりました。
複雑な形状を持つ自動車のエンジンブロックシリンダーの例では、従来製品では15分程度かかっていた形状の読み取りが、エイトストリプルスキャンでは約7分で行うことが可能など、測定時間が50%削減となります。(当社比)
ハイエンド非接触光学式3次元測定機「エイトス トリプル スキャン」の販売価格は2200万円(税抜き:予定)から。自動車、家電等の製造業を中心に販売開始から1年間で15億円の販売を目標にしています。ジーオーエム社は、1995年にハイエンド非接触光学式3次元測定機「エイトス(ATOS)」シリーズを発売し、これまで世界累計3000台以上を販売しています。
・ブルーライトテクノロジによる新しい測定補助光
測定対象物に照射する縞模様の測定補助光の光源に反射が起こりにくい青色LEDを採用。液晶ディスプレイを利用したプロジェクション機構により高速に縞模様を投影します。あわせて縞模様のパターンを改良し、従来の縦縞に横縞も加えて、形状を読み取る性能を向上させました。
・新測定方式のトリプルスキャン技術
2眼カメラの同時撮影のアルゴリズム(*1)に、左右の各カメラが独立撮影した画像もそれぞれ解析するアルゴリズムを加え、3回の測定処理を統合する「トリプルスキャン」方式を開発しました。1度に測定する範囲が立体的に広がり、全体的な測定にかかる時間を大幅に短縮することが可能になりました。
(測定イメージ図):従来製品は、2台のCCDカメラ両方同時に撮影している「1」の黄色ライン部分のみを解析に使用していました。トリプルスキャン方式は、どちらか片方のCCDカメラが撮影した「2」もしくは「3」の赤色ライン部分も解析を行います。
・光沢面の測定を改善
光学式(レーザタイプを含む)測定機は、反射が邪魔をする光沢面のデジタイズを苦手としていました。そのため、金属面を測定するときは反射を防ぐパウダーをかけることが必要でした。これは測定室を必要とし、測定後の清掃もふくめ非常に手間がかかっていました。エイトス トリプル スキャンは青色LEDとトリプルスキャン技術により、これを大幅に改善しました。プレスパネル程度であれば、パウダーは必要とせず簡単に測定ができます。これにより、準備と測定時間を大幅に削減し精度も向上します。
・マーカシールのいらない複数撮影データの統合
複数の測定ショット(撮影)を合成するために必要だったマーカシールを貼る必要性も少なくなりました。システムが自動的に合成位置を認識するため、形状的に特徴のない平面的な測定物をのぞき、マーカを貼る必要がありません。必要ならば測定物を固定する治具周りにマーカを貼り、大きな測定物を測定することが可能です。
・センサー(カメラ)の剛性強化による測定準備の簡素化
エイトス トリプルスキャンは内部剛性が向上し、カメラを設置しケーブルとPCに接続したら、すぐに測定が開始できます。従来、カメラ設置時に必要となっていたキャリブレーション設定を行う準備時間をなくし、測定時間の節減に大きく貢献します。
・光学式測定機ATOSについて
「エイトス(ATOS)」シリーズを活用することで、従来の点測定しかできなかった3次元の形状測定が、面を対象にして測定することが可能となります。測定した正確な3Dモデルからいつでも任意点の座標が抽出でき、測定レポートの自動作成も可能となります。完全な3次元形状をデジタル化して残すことにより、現物に代わるアーカイブとして形状を保存することも可能です。また測定された3Dモデルから設計図面のない製品の3次元CADデータを作成することができ、すでに生産していない機械や設備の修復に利用した事例もあります。また金型などのように手修正を加えたものや、製造後に変形が起きる製品を既存の3次元CADデータと比較フィードバックすることで、正確なCADモデルを提供できる設計環境実現します。エイトスはコンパクトなため、動かすことが困難な測定物の場所にエイトスを移動し測定を実施することも容易に行えます。
製品開発を行うさまざまな企業において3次元データを有効活用することで、製品の3次元データ作成にかかる工数削減、および製品の検査や評価にかかる時間短縮を可能にし、業務改善に役立てることができます。
(*1) 複数種類の光学測定アルゴリズム:「エイトス(ATOS)」シリーズは、高度なCCD画像処理技術をベースに、システム本体のプロジェクターから縞模様(フリンジパターン)を、測定物へ照射し、表面のコントラストの状態をデジタル化する「空間コード化法」と、照射されたパターンをスライドさせる「フェーズシフト法」、および左右2つのデジタルカメラで撮影する三角測量(*2)の原理「ステレオ法」を組み合わせた測定原理等の組み合わせにより、立体物を高速かつ高精度に3次元データ化する。
(*2)三角測量:基準点と各点を結んで測量区域を三角形で示し、三角形の内角・辺長を用いて位置、高さを求める。
製品紹介サイト:http://www.marubeni-sys.com/de/gom/
【ジーオーエム社について】
ジーオーエム社(GOM mbH)は、1990年に独ブラウンシュバイクに本社を置く、光学式3次元測定とデジタイジングのリーディングカンパニーです。光学を用いた3次元座標測定技術、物質の変形解析、品質管理にフォーカスしたテクノロジーであらゆる産業の商品開発と品質保証に役立つソリューションを提供しています。
ジーオーエム社ホームページ:http://www.gom.com/
【丸紅情報システムズについて】
丸紅情報システムズは、最先端ITを駆使した付加価値の高いソリューションやサービスを、お客様視点で提供するソリューションプロバイダです。製造・流通・サービス・小売・金融業を中心とする様々な業界の知見と高度な提案力、コンサルティングからシステム設計・構築、運用・保守サービスまでをワンストップで提供する総合力、そして、グローバルな視点からお客様の差別化に貢献する最先端技術が私たちの強みです。エンタープライズソリューション、製造ソリューション、プラットフォーム&ネットワーク、データセンターを軸とするビジネスサービスの4つの事業展開でお客様のビジネスを支援します。
<製品に関するお問い合わせ>
丸紅情報システムズ株式会社
製造ソリューション事業本部 計測製造ソリューション部
電話:03-5778-8571
〒150-0002東京都渋谷区渋谷3-12-18 渋谷南東急ビル
URL: http://www.marubeni-sys.com/
*文中の製品名および会社名は、各社の商標または登録商標です。
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