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太陽ASGグループ第9回「中堅企業経営者景況感意識調査」〜世界39カ国同時調査〜を発表

2011年1月25日

太陽ASGグループ(グラント・ソントン加盟事務所)

第9回「中堅企業経営者『景況感』意識調査」〜世界39カ国同時調査〜を発表
・チリ、インド、フィリピン、ブラジル等新興国が躍進する一方、ドイツ、カナダ以外のG7諸国は、39カ国平均を下回る低い景況感。
・中国は、成長にブレーキ。DI60から18ポイントマイナスのDI42へ。
・日本は、5年連続景況感最下位。悲観的である最大の要因は、「政治の先行き」。

 太陽ASGグループ(グラント・ソントン加盟事務所)は、2010年10月〜12月にかけて実施した非上場企業を中心とする中堅企業経営者の意識調査の結果を公表した(従業員数100人〜750人)。この調査は、グラント・ソントン加盟主要39カ国が実施する世界同時調査の一環である。


■2011年の景況感 各国動向:景況感が対前年比1ポイント減
 世界39カ国の景況感平均DIは前年24から1ポイント下がり23であった。地域別にみると、EU諸国は前年の7から15ポイント改善の22、日本を除くアジア太平洋地域は前年の64から14ポイント減の50であった。また、G7平均DIが11である一方、BRICs平均DIが54と、景気停滞の先進国と、躍進する新興国の様子が窺える。
 景況感が楽観的な国は、チリ95、インド93、フィリピン87、ブラジル79、ドイツ75、アルゼンチン70、カナダ66、シンガポール65、南アフリカ64、ヴェトナム62など。
 一方、39カ国平均DIを下回る国は、イタリア13、フランス10、英国 8、ギリシャ-44、アイルランド-45、スペイン-50、日本-71。
 前年より景況感が悪化した国は、オーストラリアがDI79から37(前年比-42ポイント)、ギリシャが-23から-44(同-21ポイント)、中国が60から42(同-18ポイント)、ヴェトナムが72から62(同-10ポイント)、英国が16から8(同-8ポイント)、香港が64から57ポイント(同-7ポイント)、アイルランドが-42から-45(同-3ポイント)となった。
 DIがマイナスの国は、ギリシャ、アイルランド、スペイン、日本。ギリシャの財政破綻、アイルランドの財政・金融危機、スペインの経済危機など、世界の金融市場と経済に影響を与えた国々が入っており、今後の日本の経済動向が注目される。


■2011年の景況感:日本動向
 日本の2011年の景況感は、昨年より1ポイント改善のDI-71であったが、5年連続39カ国中最下位。日本の中堅企業の経営者に「今後1年間の我が国の経済の見通し」について尋ねたところ「少し悲観的だ」「たいへん悲観的だ」の回答合計は75.4%となったが、その理由として「日本の政治の先行き」(77.9%)「内需縮小」(73.4%)「世界経済の影響」(46.8%)「販売価格の下落」(40.9%)「為替の変動」(37.0%)を挙げている(複数回答)。また、「貴社が今後経営資源を優先的に振り向けたい地域はどこですか?(複数回答)」と質問したところ、「日本」(85.4%)、「東アジア」(25.4%)、「東南アジア」(15.6%)、「南アジア」(5.9%)、「北米」(2.0%)、「欧州」(2.0%)の順となった。日本の中堅企業は、今後の経営資源の振り分け先として、85.4%が日本を選択しており、内需縮小の中でも依然として内需依存型の経済を反映した結果となった。但し日本以外に経営資源を優先的に振り向けたい地域として「東アジア」(25.4%)、「東南アジア」(15.6%)と回答している企業もあり、2011年は中堅企業においてもアジアを中心とした海外進出が進むことが予想される。

■今後1年の自社の見通しについて
 日本の中堅企業の今後1年の自社の見通しについて、売上高はDI-9から19へ28ポイント大幅改善。販売価格は、DI-46から-37と9ポイント増。輸出は、DI5から9に4ポイント増。雇用はDI6から8へ2ポイント増。収益性は、前年DI-23から-3へ20ポイント増。新築建物はDI4から8へ4ポイント増。設備投資は、DI12から22へ10ポイント増。研究開発費は、6から17と11ポイント増となった。売上高と収益性が大幅改善をはたし、デフレの影響がある中も、各企業は工夫をこらし経営の効率化を進め、企業の経営体質を改善させていることが窺える。2011年の日本の景況感は、DI-71という低い結果であるが、全ての項目で、改善の見通しという明るい結果となった。

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■中堅企業経営者の意識調査−概要
実施期間:日本:2010年10月25日〜12月2日、インターナショナル:10月上旬日〜11月下旬参加国数:39カ国

■太陽ASGグループ(グラント・ソントン加盟事務所)
所在地:東京都港区北青山1-2-3 青山ビル9F 代 表: 本田親彦(公認会計士)
グループ会社:太陽ASG有限責任監査法人、グラントソントン太陽ASG税理士法人、グラントソントン太陽ASG株式会社、株式会社太陽ASGアドバイザリーサービス
URL:www.gtjapan.com

■グラント・ソントン
グラント・ソントンは、グローバルな大手会計事務所グループです。オーナー企業および独立系企業を中心に監査、税務、その他会計コンサルティングサービスを提供しています。世界100カ国以上、500カ所以上の拠点、2,600名のパートナー、30,000人の従業員を擁します。各グラント・ソントンの拠点は、全世界で共通の高品質なサービスの提供にコミットしており、クライアントの全世界あらゆる場所におけるビジネスの展開をサポートします。
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