【プレスリリース】コートジボワール:リベリア国境に多数の避難民
[11/03/07]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2010年3月7日
国境なき医師団
コートジボワール:リベリア国境に多数の避難民
―MSFは紛争当事者に医療援助の許可を要求
大統領選挙の結果をめぐり混乱が続くコートジボワールでは、暴力から逃れて多数の人びとが避難を続けている。国境なき医師団(MSF)は避難民が集まる同国西部およびリベリアとの国境沿いの状況悪化を憂慮している。医療従事者も避難民となっているため、コートジボワール国内の医療状況はさらに悪化しつつある。現地で活動を続けるMSFの医療チームは対応を強化すると同時に、紛争に関わる全ての当事者に対して、人道援助団体による患者への治療許可を求めている。
MSFの緊急対応コーディネーター、メゴ・テルジアンは語る。
「患者が医療施設へのアクセスを確保することは極めて重大です。中立で公平な人道援助を行うために、MSFの医療チームによる患者への治療が許可されるべきです」
コートジボワール西部では、治安悪化の影響で医療従事者が次々に脱出している。2011年3月3日にはこの地域の住民も避難を開始したため、同国西部の町ドゥエクエの北部で基礎医療を提供していたMSFの移動診療チームは、治安上の問題により活動の中断を余儀なくされた。
リベリアとの国境沿いの状況も憂慮されている。この地域にあるトゥーレプルには現在立ち入ることが出来ず、避難民たちはまた別の場所へと避難することを余儀なくされた。2月4週目には、以前MSFが医療器具を設置したダナネの病院で、負傷者10人を治療した。この地域では電力の供給が停止しており、飲料水の入手困難が問題となっている。
MSFは2010年12月末からコートジボワール西部で活動を行っている。リベリアとの国境に近い、ギグロおよび避難民1万2000人が集まるドゥエクエのキャンプでも、医療ケアを提供している。2011年2月からはドゥエクエの病院でも活動しており、これまでに負傷者63人の手当てを行い、現在も診療を実施している。
MSFはまた、コートジボワールの南部にある同国で最大の都市、アビジャンでの治安悪化も確認しており、現地の医療施設も支援している。
コートジボワールの西部に位置する隣国リベリア北東部のニンバ郡では、すでに7万人以上がコートジボワールからの難民として登録された。MSFは、同地にある1万5000人を収容可能なバーン難民キャンプで、移動診療の実施や診療所の運営を行っており、現地の医療施設も支援している。しかし現在、周辺の車道は降雨の影響で通行ができず、難民たちの移動は遅れている。
MSFのリベリアにおけるコーディネーター、エルガ・リッターは語る。
「医療施設は医療スタッフや薬を必要としています。また難民たちは、緊急に避難所と飲料水を必要としています」
リッターは続ける。
「2月24日ごろから、コートジボワールからリベリアへの2度目となる難民の到着を目撃しています。人びとは怯えており、家に戻ることは口にしません。MSFはまた、コートジボワールに留まっている人びとの状況を心配しています。難民が到着した全ての地域で援助が提供され、また、多くの難民の到着によって現地の人びとの生活に影響がおよんでいる場合、彼らも援助を受けられるようにすることが重要です」
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MSFのコートジボワールでの活動:
MSFは1991年にコートジボワールで初めて活動を開始した。2007年までに、アビジャンの刑務所、ブアケの病院、西部のダナネ、マン、バンゴロ、ズアン・ウニアンの病院で基礎医療・二次医療・小児および産科ケアを提供してきた。緊急事態の際には、負傷者の外科治療や栄養失調の治療、HIV/エイズ治療や結核治療を提供してきた。MSFは国内の情勢が安定した2007年9月にこれらの活動を終了した。
MSFのリベリアでの活動:
MSFはリベリアで1990年から活動を行っている。2010年6月、MSFは病院を拠点にした医療プログラムを現地当局に移管した。首都モンロビアでは活動を継続し、現地保健省の支援および、性的暴力の被害者の医療ニーズに対応する社会福祉当局の支援を行っている。
国境なき医師団
コートジボワール:リベリア国境に多数の避難民
―MSFは紛争当事者に医療援助の許可を要求
大統領選挙の結果をめぐり混乱が続くコートジボワールでは、暴力から逃れて多数の人びとが避難を続けている。国境なき医師団(MSF)は避難民が集まる同国西部およびリベリアとの国境沿いの状況悪化を憂慮している。医療従事者も避難民となっているため、コートジボワール国内の医療状況はさらに悪化しつつある。現地で活動を続けるMSFの医療チームは対応を強化すると同時に、紛争に関わる全ての当事者に対して、人道援助団体による患者への治療許可を求めている。
MSFの緊急対応コーディネーター、メゴ・テルジアンは語る。
「患者が医療施設へのアクセスを確保することは極めて重大です。中立で公平な人道援助を行うために、MSFの医療チームによる患者への治療が許可されるべきです」
コートジボワール西部では、治安悪化の影響で医療従事者が次々に脱出している。2011年3月3日にはこの地域の住民も避難を開始したため、同国西部の町ドゥエクエの北部で基礎医療を提供していたMSFの移動診療チームは、治安上の問題により活動の中断を余儀なくされた。
リベリアとの国境沿いの状況も憂慮されている。この地域にあるトゥーレプルには現在立ち入ることが出来ず、避難民たちはまた別の場所へと避難することを余儀なくされた。2月4週目には、以前MSFが医療器具を設置したダナネの病院で、負傷者10人を治療した。この地域では電力の供給が停止しており、飲料水の入手困難が問題となっている。
MSFは2010年12月末からコートジボワール西部で活動を行っている。リベリアとの国境に近い、ギグロおよび避難民1万2000人が集まるドゥエクエのキャンプでも、医療ケアを提供している。2011年2月からはドゥエクエの病院でも活動しており、これまでに負傷者63人の手当てを行い、現在も診療を実施している。
MSFはまた、コートジボワールの南部にある同国で最大の都市、アビジャンでの治安悪化も確認しており、現地の医療施設も支援している。
コートジボワールの西部に位置する隣国リベリア北東部のニンバ郡では、すでに7万人以上がコートジボワールからの難民として登録された。MSFは、同地にある1万5000人を収容可能なバーン難民キャンプで、移動診療の実施や診療所の運営を行っており、現地の医療施設も支援している。しかし現在、周辺の車道は降雨の影響で通行ができず、難民たちの移動は遅れている。
MSFのリベリアにおけるコーディネーター、エルガ・リッターは語る。
「医療施設は医療スタッフや薬を必要としています。また難民たちは、緊急に避難所と飲料水を必要としています」
リッターは続ける。
「2月24日ごろから、コートジボワールからリベリアへの2度目となる難民の到着を目撃しています。人びとは怯えており、家に戻ることは口にしません。MSFはまた、コートジボワールに留まっている人びとの状況を心配しています。難民が到着した全ての地域で援助が提供され、また、多くの難民の到着によって現地の人びとの生活に影響がおよんでいる場合、彼らも援助を受けられるようにすることが重要です」
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MSFのコートジボワールでの活動:
MSFは1991年にコートジボワールで初めて活動を開始した。2007年までに、アビジャンの刑務所、ブアケの病院、西部のダナネ、マン、バンゴロ、ズアン・ウニアンの病院で基礎医療・二次医療・小児および産科ケアを提供してきた。緊急事態の際には、負傷者の外科治療や栄養失調の治療、HIV/エイズ治療や結核治療を提供してきた。MSFは国内の情勢が安定した2007年9月にこれらの活動を終了した。
MSFのリベリアでの活動:
MSFはリベリアで1990年から活動を行っている。2010年6月、MSFは病院を拠点にした医療プログラムを現地当局に移管した。首都モンロビアでは活動を継続し、現地保健省の支援および、性的暴力の被害者の医療ニーズに対応する社会福祉当局の支援を行っている。