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２０11年3月10日

ポリプラスチックス株式会社

当社PPS樹脂「フォートロン」価格改定についてのお知らせ

ポリプラスチックス株式会社 (社長:後藤 昇、本社:東京都港区) は、このたびポリフェニレンサルファイド樹脂（PPS樹脂、商標「フォートロン(R)」）の価格について、4月１日出荷分より値上げ致します。

当社はエンジニアリングプラスチックスのリーディングカンパニーとして、これまでも製品の安定供給、品質向上に傾注し、合理化にも努めてまいりました。しかしながら原油・石炭価格の暴騰に伴うユーティリティコストの上昇と、ナフサ、ベンゼン価格高騰に伴うPPS主・副原料のコスト上昇により、弊社PPS樹脂製品にも重大な影響を与えており、これらのコスト上昇分は、当社のみの企業努力では吸収できない状況となっています。
このような事情から、今回PPS樹脂の価格改定を下記の通り実施致します。
なお今後の原燃料の価格推移によっては、さらなる改定の可能性があります。
当社としても、お客さまのニーズに応え、さらなるコストダウンに努め、これまで以上に安定して、高品質、高性能の製品供給に努めて参りたいと存じます。

記

◆対象製品：ポリフェニレンサルファイド(PPS)樹脂： 商標「フォートロン(R)」全グレード

◆価格改定額：Ａ．ニートレジン／国内：（現行価格）＋80円/kg、海外：（現行価格）＋US＄1.00/kg。

Ｂ．コンパウンド／国内：（現行価格）＋40円/kg、海外：（現行価格）＋US¢50/kg
　
◆価格改定実施時期：2011年4月1日出荷分より

以上

【参考】
＜ポリフェニレンサルファイド（PPS）樹脂「フォートロン(R)」＞
PPSは他の熱可塑性樹脂に比べて、耐熱に優れ、薬品・水に強く、剛性が高く、寸法安定性が良いという特長があります。フォートロンは、一般的な架橋型PPSでは なく、リニア型PPSであることが特長です。リニア型は、靭性が強く、これまでもろいと言われていたPPSの欠点を大幅に改善しました。従来の網目構造、 すなわち3次元的であった分子構造を直線的な構造骨格に変えて、分子がフレキシブルに動きやすくなるようにすることで、ポリマーそのものの靱性を向上させることができました。最近では電子・電機部品としてだけではなく、自動車のエンジン周りやセンサー周りに多く使用されています。