【プレスリリース】コートジボワール:西部で多数の負傷者
[11/04/04]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2011年4月4日
国境なき医師団
コートジボワール:西部で多数の負傷者
−MSFは市民に対する暴力の停止を要求−
大統領選の結果をめぐる対立により戦闘が続くコートジボワールでは、同国西部の複数の地域で暴力が激化し、新たに多数の負傷者が出ている。国境なき医師団(MSF)は赤十字国際委員会(ICRC)と同様に西部地域で医療援助を提供する唯一の団体として、西部の複数の病院で戦闘による負傷者の治療を行っている。MSFは、市民に対する暴力を直ちに止めるよう要求している。
西部の町バンゴロで活動するMSFの外科チームは、3月28日から4月2日までの間に121人の負傷者の治療を行っている。これまでに、MSFが活動する西部の町マンにある病院では、救急治療が必要な患者45人が搬送され、ダナネの病院では29人の患者に緊急治療が行われた。4月1日には、このバンゴロ病院に外科治療が必要な負傷者20人が搬送された。。さらに、MSFは西部で移動診療や診療所を通じて、1日500人以上の患者の治療を行っている。
MSFの緊急対応コーディネーター、レンゾ・フリックルは語る。
「新たな負傷者の数は極めて憂慮すべきものであり、西部の地域で暴力が継続していることを示しています。地域間での対立が非常に高まっています」
戦闘による暴力や情勢不安によって、西部の複数の地域から数千人が避難を余儀なくされたほか、暴力の影響を受けた住民への医療ケアも脅かされている。一方で、西部の町ドゥエクエの国内避難民(IDP)キャンプには、1万5000人以上が留まっている。MSFの医療チームはドゥエクエのIDPキャンプにて、3月29日からこれまでに240人の負傷者を治療し、外科手術が必要な患者14人がバンゴロ病院に移送された。
フリックルは、ドゥエクエのIDPキャンプで暮らす人びとの状況を次のように話す。
「IDPキャンプで暮らす人びとは怯えており、食べ物などあらゆるものが不足しています。人びとは、食べ物を探すためにキャンプを出ることで命を落とすことを恐れています」
国内最大都市アビジャンでは、戦闘による暴力のため、住民は医療ケアを受けることが極めて困難になっている。同市内アボボ地区の南アボボ病院で活動するMSFのチームは、この病院にたどり着いた患者の治療を行っている。4月1日には、37人の負傷者がこの病院で治療を受け、そのうち30人が銃創を負っていた。4月2日、首都ヤムスクロ市でMSFが活動する病院には負傷者15人が搬送された。
コートジボワール国内の医療施設では医薬品はもはや提供されておらず、基礎的な医療物資も不足している。MSFは多数の負傷者が搬送された事態に備えて医療物資や医薬品をダナネ病院に提供し、治安情勢が許す限り国内の医療施設に向けた物資の供給を行っている。国内での医療ニーズは膨大であり、必要な医療を受けることが出来ない人びとの状況が懸念される。
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MSFは中立不偏の活動を行う独立した医療・人道援助団体である。コートジボワールでの活動は一般からの寄付金のみで運営することで、活動の独立性を維持している。
国境なき医師団
コートジボワール:西部で多数の負傷者
−MSFは市民に対する暴力の停止を要求−
大統領選の結果をめぐる対立により戦闘が続くコートジボワールでは、同国西部の複数の地域で暴力が激化し、新たに多数の負傷者が出ている。国境なき医師団(MSF)は赤十字国際委員会(ICRC)と同様に西部地域で医療援助を提供する唯一の団体として、西部の複数の病院で戦闘による負傷者の治療を行っている。MSFは、市民に対する暴力を直ちに止めるよう要求している。
西部の町バンゴロで活動するMSFの外科チームは、3月28日から4月2日までの間に121人の負傷者の治療を行っている。これまでに、MSFが活動する西部の町マンにある病院では、救急治療が必要な患者45人が搬送され、ダナネの病院では29人の患者に緊急治療が行われた。4月1日には、このバンゴロ病院に外科治療が必要な負傷者20人が搬送された。。さらに、MSFは西部で移動診療や診療所を通じて、1日500人以上の患者の治療を行っている。
MSFの緊急対応コーディネーター、レンゾ・フリックルは語る。
「新たな負傷者の数は極めて憂慮すべきものであり、西部の地域で暴力が継続していることを示しています。地域間での対立が非常に高まっています」
戦闘による暴力や情勢不安によって、西部の複数の地域から数千人が避難を余儀なくされたほか、暴力の影響を受けた住民への医療ケアも脅かされている。一方で、西部の町ドゥエクエの国内避難民(IDP)キャンプには、1万5000人以上が留まっている。MSFの医療チームはドゥエクエのIDPキャンプにて、3月29日からこれまでに240人の負傷者を治療し、外科手術が必要な患者14人がバンゴロ病院に移送された。
フリックルは、ドゥエクエのIDPキャンプで暮らす人びとの状況を次のように話す。
「IDPキャンプで暮らす人びとは怯えており、食べ物などあらゆるものが不足しています。人びとは、食べ物を探すためにキャンプを出ることで命を落とすことを恐れています」
国内最大都市アビジャンでは、戦闘による暴力のため、住民は医療ケアを受けることが極めて困難になっている。同市内アボボ地区の南アボボ病院で活動するMSFのチームは、この病院にたどり着いた患者の治療を行っている。4月1日には、37人の負傷者がこの病院で治療を受け、そのうち30人が銃創を負っていた。4月2日、首都ヤムスクロ市でMSFが活動する病院には負傷者15人が搬送された。
コートジボワール国内の医療施設では医薬品はもはや提供されておらず、基礎的な医療物資も不足している。MSFは多数の負傷者が搬送された事態に備えて医療物資や医薬品をダナネ病院に提供し、治安情勢が許す限り国内の医療施設に向けた物資の供給を行っている。国内での医療ニーズは膨大であり、必要な医療を受けることが出来ない人びとの状況が懸念される。
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MSFは中立不偏の活動を行う独立した医療・人道援助団体である。コートジボワールでの活動は一般からの寄付金のみで運営することで、活動の独立性を維持している。