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リビア：ミスラタから船で重傷者を搬送 国境なき医師団
[11/04/18]
提供元：共同通信PRワイヤー
提供元：共同通信PRワイヤー
2011年4月18日
国境なき医師団（MSF)
リビア：国境なき医師団がミスラタから重傷者を船で搬送
2011年4月16日までに、国境なき医師団 (MSF) は激しい戦闘が続くリビア北西部のミスラタから、64人の負傷者を含む99人を船に乗せてチュニジア南東部のザルジスに避難させた。到着後、患者らはチュニジアの保健当局と赤新月社の連携により、医療施設の充実しているスファックスへと救急搬送された。MSFは5日に同様の船で、ミスラタから71人の患者をチュニジアのスファックスへ搬送したばかりである。
患者の避難に関するすべての行程はMSFが統括し、中立普遍の活動方針のもと、いずれの対立勢力の政治的影響も受けることなく実施された。
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リビアの首都トリポリから東に200kmほど離れたミスラタでは、激戦で孤立した医療施設に負傷者が溢れている。
船内で救急医療にあたった、MSFのモルテン・ロストルップ医師は語る。
「ミスラタの医療施設は患者でごった返しており、現地では必死の努力が続いています。負傷者や慢性疾患を患った患者を治療するための医薬品も、医療従事者も不足しています。最近発生した激しい爆撃で、さらに新しい負傷者が増え、病院はまだ治療途中にある患者を退院させなくてはならない事態に陥っています。病院に来る途中で命を落とす危険もあることから、医療を受けられずにいる負傷者も多くいます」
今回の救急搬送では、MSFの医師7人、看護師6人、心理士１人と、ボランティアのチュニジア人医療従事者9人の計23人が乗船して患者の治療にあたった。搬送された64人の患者のうち、特に10人は容態が深刻であった。報告によると、3人の患者は人工呼吸器を装着しており、そのほかにも酸素吸入を受けている患者が3人乗船していた。また、1人の患者は深刻な貧血症状に苦しんでおり、輸血が必要な状態だった。
MSFはミスラタで、港の近くにある避難民キャンプの状況も調査している。ここには、リビアに移民した多くの人びとが身を寄せており、自国への帰還を待っている。
ロストルップ医師は続ける。
「MSFは、これらの人びとが適切な住居や食料もなく、非常に厳しい環境の中での生活を余儀なくされている現状を目撃しています。人びとは、自国への帰還を切望しています」
MSFは、リビア国内での人道援助団体による援助活動を尊重し、負傷者が安全に治療を受ける権利を保障するよう、再度、対立勢力の双方に強く要求する。
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MSFのチームはリビア第二の都市ベンガジで、2011年2月25日から現地の医療施設を支援している。3月15日には、戦闘による深刻な情勢不安の影響を受け一時退避を余儀なくされたが、24日には再びベンガジへ戻り、26日には計7人のスタッフがベンガジで活動を再開した。MSFは4月4日までに計44トンの医療物資をベンガジへ運搬しており、今後もさらなる援助物資を現地へ届ける予定である。北西部のミスラタでは、現地のリビア保健委員会を通じて、3月21日に300人の負傷者を治療できる外科手術キットを2組提供しているほか、これまでに合計6トンの医療物資を寄贈している。またMSFは、4月5日までに、ミスラタから71人の患者を船に乗せ、チュニジア南東部の都市、スファックスに避難させた。 チュニジアとリビアとの国境地帯にあるラスジェディールと、国境から7キロの地点に位置しているチョウチャ避難民キャンプでは、MSFの医師や心理療法士らが、リビアから逃れてくる人びとへ援助を提供している。
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国境なき医師団（MSF)
リビア：国境なき医師団がミスラタから重傷者を船で搬送
2011年4月16日までに、国境なき医師団 (MSF) は激しい戦闘が続くリビア北西部のミスラタから、64人の負傷者を含む99人を船に乗せてチュニジア南東部のザルジスに避難させた。到着後、患者らはチュニジアの保健当局と赤新月社の連携により、医療施設の充実しているスファックスへと救急搬送された。MSFは5日に同様の船で、ミスラタから71人の患者をチュニジアのスファックスへ搬送したばかりである。
患者の避難に関するすべての行程はMSFが統括し、中立普遍の活動方針のもと、いずれの対立勢力の政治的影響も受けることなく実施された。
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リビアの首都トリポリから東に200kmほど離れたミスラタでは、激戦で孤立した医療施設に負傷者が溢れている。
船内で救急医療にあたった、MSFのモルテン・ロストルップ医師は語る。
「ミスラタの医療施設は患者でごった返しており、現地では必死の努力が続いています。負傷者や慢性疾患を患った患者を治療するための医薬品も、医療従事者も不足しています。最近発生した激しい爆撃で、さらに新しい負傷者が増え、病院はまだ治療途中にある患者を退院させなくてはならない事態に陥っています。病院に来る途中で命を落とす危険もあることから、医療を受けられずにいる負傷者も多くいます」
今回の救急搬送では、MSFの医師7人、看護師6人、心理士１人と、ボランティアのチュニジア人医療従事者9人の計23人が乗船して患者の治療にあたった。搬送された64人の患者のうち、特に10人は容態が深刻であった。報告によると、3人の患者は人工呼吸器を装着しており、そのほかにも酸素吸入を受けている患者が3人乗船していた。また、1人の患者は深刻な貧血症状に苦しんでおり、輸血が必要な状態だった。
MSFはミスラタで、港の近くにある避難民キャンプの状況も調査している。ここには、リビアに移民した多くの人びとが身を寄せており、自国への帰還を待っている。
ロストルップ医師は続ける。
「MSFは、これらの人びとが適切な住居や食料もなく、非常に厳しい環境の中での生活を余儀なくされている現状を目撃しています。人びとは、自国への帰還を切望しています」
MSFは、リビア国内での人道援助団体による援助活動を尊重し、負傷者が安全に治療を受ける権利を保障するよう、再度、対立勢力の双方に強く要求する。
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MSFのチームはリビア第二の都市ベンガジで、2011年2月25日から現地の医療施設を支援している。3月15日には、戦闘による深刻な情勢不安の影響を受け一時退避を余儀なくされたが、24日には再びベンガジへ戻り、26日には計7人のスタッフがベンガジで活動を再開した。MSFは4月4日までに計44トンの医療物資をベンガジへ運搬しており、今後もさらなる援助物資を現地へ届ける予定である。北西部のミスラタでは、現地のリビア保健委員会を通じて、3月21日に300人の負傷者を治療できる外科手術キットを2組提供しているほか、これまでに合計6トンの医療物資を寄贈している。またMSFは、4月5日までに、ミスラタから71人の患者を船に乗せ、チュニジア南東部の都市、スファックスに避難させた。 チュニジアとリビアとの国境地帯にあるラスジェディールと、国境から7キロの地点に位置しているチョウチャ避難民キャンプでは、MSFの医師や心理療法士らが、リビアから逃れてくる人びとへ援助を提供している。
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