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震災による就活の不安要素 上位に「活動スケジュールが立たない」「採用数減」

2011/4/20

株式会社ディスコ


  震災による就活の不安要素
      上位に「活動スケジュールが立たない」「採用数減」 
〜『日経就職ナビ2012 学生モニター調査』(2011年4月)結果より〜


 就職情報会社・株式会社ディスコ(本社:東京都文京区、代表取締役社長:夏井丈俊)は、2012年3月卒業予定の大学生(現大学4年生、理系は修士2年生を含む)モニター2,000人を対象に4月1日〜10日、インターネットで就職に関する意識調査を行いました。(回答数1,123人)
 東北地方太平洋沖地震後の就職活動への不安や戸惑いについて学生に聞いたところ、就職活動に対し不安や戸惑いを「強く感じる」「やや感じる」と答えた学生の合計は8割強にのぼりました。これを地域別に見ると、東北地方の学生の9割が不安や戸惑いを感じており、「強く感じる」割合が65.4%ととりわけ高いこともわかりました。(別紙図表1参照)
不安や戸惑いの内容を重ねて聞いたところ、「活動スケジュールが立たない」が73.5%と最も高く、次いで「企業の採用数が減りそう」(69.3%)、「採用を中止する企業が出そう」(54.6%)など、就職環境の悪化を懸念する声も多くあげられました。(別紙図表2参照)

1.4月1日現在の学生モニター内定状況
 4月1日現在の学生モニター内定率は12.8%と、前年同期調査より4.7ポイント低下しました。ここ数年、新卒マーケットは氷河期並みの厳しさが続いていたものの、震災前に実施していた企業調査の結果を見る限り、前年並みの採用計画を立てていた企業が大半で、選考スケジュールを見直す動きにも目立ったものはありませんでした。震災後、特に大手企業が選考開始時期を5月または6月以降へとずらす動きが広がったことで、早期に内定を得る学生が例年に比べ減少したものとみられます。
 内定取得学生のうち、就職先を決定し活動を終了した人は16.0%と、前年同期調査(25.2%)より9.2ポイント減少。多くの学生が、選考開始時期を後ろ倒しにした大手企業の“選考待ち”の状態にあるようです。ただし、企業が採用予定数を減らすといった動きは今のところ目立たないものの、今後方針変更を余儀なくされる企業が出てくる可能性はあり、先行きは不透明といえそうです。(別紙図表3参照)

2.4月1日現在の活動状況 
 4月1日現在、一人あたりの平均エントリー社数は84.4社と、前年よりも2.8社増えました。しかし前回(3月1日現在)からの伸びは6.5社と、前年同期間と比べて2.2社少なく、震災の影響でエントリーがやや停滞したことがうかがえます。ただし今後のエントリー予定社数は10.1社と、前年の9.0社を上回っています。
 エントリーシート提出社数は、先月調査までは前年同期を上回っていましたが、ここにきて前年をやや下回りました。選考試験受験社数も、特に「面接試験」が前年同期より1.2社少なく、ペースは落ちています。ただ、選考中および受験予定の企業(持ち駒)数が前年の8.1社から9.6社に増えているように、多くの学生にとって就職活動の山場はまだ先にあるといえそうです。4月、5月の動きが注目されます。(別紙図表4参照)


《『日経就職ナビ2012 学生モニター調査』(2011年4月)概要》
発  行: 株式会社ディスコ
対  象: 2012年3月卒業予定の全国の大学4年生(理系は大学院修士課程2年生を含む)
調査方法・期間: インターネット調査法、2011年4月1日〜4月10日
サンプリング: 株式会社ディスコ「日経就職ナビ2012 学生モニター」2,000人
回 答 数: 1,123人(文系男子409人、文系女子303人、理系男子295人、理系女子116人)
*日経就職ナビは、株式会社日経HRと株式会社ディスコが共同で管理・運営しています。
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