植物由来成分を50重量%以上含むバイオベースプラスチックを開発
[11/09/20]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2011/09/20
富士ゼロックス株式会社
植物由来成分を50重量%以上含むバイオベースプラスチックを開発
CO2排出量を約41%削減(当社比)、「バイオマスプラ50マーク」の認証を取得
富士フイルムグループの富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区赤坂9-7-3、社長:山本 忠人、資本金200億円)は、植物(飼料用とうもろこし)由来成分を50重量%以上含むバイオベースプラスチック*1を開発いたしました。このプラスチックは、2007年に導入したバイオマスプラスチックに比べ、材料としての比較でCO2排出量を約41%削減しております(当社比)。また、この部品は、日本バイオプラスチック協会「バイオマスプラ50マーク*2」の認証を取得いたしました。
当社は2007年に植物由来成分を30重量%以上含むバイオマスプラスチックを材料とする部品を商品に導入しており、今後新たに開発した50重量%以上含むバイオベースプラスチックに順次入れ替えます。
現行材料は、植物由来成分であるポリ乳酸と石油系材料とのアロイ(複合)樹脂ですが、新たに開発したバイオベースプラスチックは、ベースとなるプラスチック成分をポリ乳酸のみとしました。
また、一般的に、植物由来成分(ポリ乳酸)が増加すると、難燃性、柔軟性が悪化し、水分等による分解も起こりやすくなりますが、新しい材料は、複数の添加剤を組み合わせることで、難燃性を現行材料より向上させ*3、かつ分解を抑制しています。さらに現行材料同様の強度も確保しているので、機構部品(可動部に使われている部品)で使用できます。
このバイオベースプラスチックは、2007年に、富士フイルム株式会社の技術協力を得て開発したものを、石油系材料の不使用をコンセプトに共同で進化させたものです。材料の開発初期から、同社と植物由来材料に関する知見を共有し、材料設計、難燃性や物性評価、成形加工技術に関する検討を進めてまいりました。また、量産化においてはユニチカ株式会社の協力を得て、開発いたしました。今後も各社協力のもと、環境に配慮した材料の開発を進めてまいります。
*1: バイオベースプラスチックは、植物(飼料用のとうもろこし)を原料にして作られたプラスチックで、枯渇資源とされる石油から精製されるプラスチックを使う割合をできるだけ少なくすることによって、CO2の排出量を減らすことを目的とした、環境に配慮したプラスチック。
*2: 日本バイオプラスチック協会(JBPA) (会長:大八木 成男、帝人株式会社代表取締役社長)が、定める基準に適合する製品を「バイオマスプラ」として認証する制度。「バイオマスプラ50マーク」の認証は、プラスチック全体の重量に対する植物由来成分比率が50重量%以上のプラスチック部品に与えられる。
*3: プラスチックの難燃性はアメリカのUNDERWRITERS LABORATORIES INC.が制定するUL94のカテゴリーで規定されている。現行材料はV-2というグレード、今回開発した材料はV-1という一つ上のグレードの難燃性能を獲得している。
富士ゼロックス株式会社
植物由来成分を50重量%以上含むバイオベースプラスチックを開発
CO2排出量を約41%削減(当社比)、「バイオマスプラ50マーク」の認証を取得
富士フイルムグループの富士ゼロックス株式会社(本社:東京都港区赤坂9-7-3、社長:山本 忠人、資本金200億円)は、植物(飼料用とうもろこし)由来成分を50重量%以上含むバイオベースプラスチック*1を開発いたしました。このプラスチックは、2007年に導入したバイオマスプラスチックに比べ、材料としての比較でCO2排出量を約41%削減しております(当社比)。また、この部品は、日本バイオプラスチック協会「バイオマスプラ50マーク*2」の認証を取得いたしました。
当社は2007年に植物由来成分を30重量%以上含むバイオマスプラスチックを材料とする部品を商品に導入しており、今後新たに開発した50重量%以上含むバイオベースプラスチックに順次入れ替えます。
現行材料は、植物由来成分であるポリ乳酸と石油系材料とのアロイ(複合)樹脂ですが、新たに開発したバイオベースプラスチックは、ベースとなるプラスチック成分をポリ乳酸のみとしました。
また、一般的に、植物由来成分(ポリ乳酸)が増加すると、難燃性、柔軟性が悪化し、水分等による分解も起こりやすくなりますが、新しい材料は、複数の添加剤を組み合わせることで、難燃性を現行材料より向上させ*3、かつ分解を抑制しています。さらに現行材料同様の強度も確保しているので、機構部品(可動部に使われている部品)で使用できます。
このバイオベースプラスチックは、2007年に、富士フイルム株式会社の技術協力を得て開発したものを、石油系材料の不使用をコンセプトに共同で進化させたものです。材料の開発初期から、同社と植物由来材料に関する知見を共有し、材料設計、難燃性や物性評価、成形加工技術に関する検討を進めてまいりました。また、量産化においてはユニチカ株式会社の協力を得て、開発いたしました。今後も各社協力のもと、環境に配慮した材料の開発を進めてまいります。
*1: バイオベースプラスチックは、植物(飼料用のとうもろこし)を原料にして作られたプラスチックで、枯渇資源とされる石油から精製されるプラスチックを使う割合をできるだけ少なくすることによって、CO2の排出量を減らすことを目的とした、環境に配慮したプラスチック。
*2: 日本バイオプラスチック協会(JBPA) (会長:大八木 成男、帝人株式会社代表取締役社長)が、定める基準に適合する製品を「バイオマスプラ」として認証する制度。「バイオマスプラ50マーク」の認証は、プラスチック全体の重量に対する植物由来成分比率が50重量%以上のプラスチック部品に与えられる。
*3: プラスチックの難燃性はアメリカのUNDERWRITERS LABORATORIES INC.が制定するUL94のカテゴリーで規定されている。現行材料はV-2というグレード、今回開発した材料はV-1という一つ上のグレードの難燃性能を獲得している。