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研究員が執筆に参加 『セラミド-基礎と応用-ここまできたセラミド研究最前線』発行

2011年10月4日

日本製粉株式会社

日本製粉(株)研究員が執筆に参加
『セラミド-基礎と応用-ここまできたセラミド研究最前線』発行

 日本製粉(株)(会長兼社長 澤田 浩)の研究員が共同執筆者として参加した『セラミド-基礎と応用-ここまできたセラミド研究最前線』が10月1日(土)に、(株)食品化学新聞社から発行されました。

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これまでにない「セラミド」のための専門書
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 『セラミド-基礎と応用-ここまできたセラミド研究最前線』はセラミドに焦点を絞り、その基礎から応用までを広くカバーしたものです。「セラミド研究会」編集のもと、それぞれの領域で最先端の優れた研究をする産官学の専門家が参加し、セラミドに関する最新の情報が満載されています。応用に関しては、食品、化粧品、医療のそれぞれの分野について記載されており、実用的なセラミド活用について知ることができます。セラミドに焦点を絞った著書は過去に例を見ないものであり、セラミド研究のいまを知るためにきわめて有用かつ便利な内容に仕上がっています。



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当社研究員がセラミドの食品への応用についてご紹介
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本書では、当社 中央研究所 機能性素材チームマネジャーの間 和彦(農学博士)が、食品へのセラミド応用のひとつとして「食品に用いられるセラミドとその構造」の項目を担当しております。本項目では、食品素材として用いられるセラミドの複雑な構造を解説し、原料植物種による違いや、含量測定法など食品に用いられるセラミドの特徴を紹介しています。当社では、セラミドについて産学共同で研究を進めており、共同研究者である帯広畜産大学・大西正男教授や木下幹朗准教授、京都大学・菅原達也准教授も本書を執筆されています。

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機能性素材研究の発展を願って
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当社は、かねてより機能性素材の研究を進めてまいりました。法人会員として参加する「セラミド研究会」にも人材を派遣し、その運営に携わり、様々な研究者と情報交換をしながら、セラミド研究の進展に努めております。当社が取り扱う高品質なニップンセラミドは、コメやトウモロコシといった穀物由来の原料で、粉末・液状の両タイプをそろえております。熱やpHに対する安定性が優れており、健康食品や飲料、化粧品など、さまざまなところでご活用いただいております。また、ニップンセラミドは食べることによって肌の水分蒸散量を抑え、角質水分量を増加させることが臨床実験で確認されています。当社のセラミド研究によって得た知識や情報をご紹介することで、機能性素材研究のさらなる発展につながることを願っております。



1. 『セラミド-基礎と応用-ここまできたセラミド研究最前線』概要
■編 集 : セラミド研究会(ホームページhttp://www.ceramide.gr.jp/) 
■発 行 : (株)食品化学新聞社
■体 裁 : B5判、280ページ
■定 価 : 2,800円(税別)
■特 長 : ●2008年に設立されたセラミド研究会の現在までの活動を集約
●セラミド研究・開発の第一線で活躍している研究者が、それぞれの得意専
      門分野で執筆
●高い専門性を失わず、なおかつわかりやすく記述
●セラミド関連の用語をピックアップし、その解説を付記
●基礎から、食品・化粧品・医療分野への応用まで幅広くカバー
■お申し込みは、(株)食品化学新聞社まで
<ホームページ>http://www.foodchemicalnews.co.jp/
<住所>東京都千代田区神田神保町3-2-8 昭文館ビル
<TEL>03-3238-9711(書籍販売部) <FAX>03-3238-7898

2. 『セラミド-基礎と応用-ここまできたセラミド研究最前線』タイトルと執筆者
■総論
 ●セラミド研究概説 (五十嵐 靖之)
■基礎編
 ●スフィンゴ脂質とセラミド概論 (平林 義雄)
 ●セラミドの化学と質量分析による構造解析 (大橋 陽子)
 ●セラミド分析法の進歩 (増川 克典)
 ●セラミドの代謝 (伊東 信)
 ●セラミド合成酵素概論 (水谷 有紀子、五十嵐 靖之)
 ●極長鎖脂肪酸伸長とセラミド合成 (大野 祐介、木原 章雄)
 ●セラミドの細胞内機能概論 (岡崎 俊朗)
 ●植物のセラミドと生理機能 (得字 圭彦、大西 正男)
 ●皮膚とセラミド (芋川 玄爾)
■応用編
<食品への応用>
●食品に用いられるセラミドとその構造 (間 和彦)
(日本製粉(株) 中央研究所 機能性素材チームマネジャー・農学博士)
●食品セラミドの保湿・美容作用 (向井 克之)
●食品セラミドの健康作用 (木下 幹朗)
●食品セラミドの消化吸収 (石川 准子)
●食品中のセラミド分析手法 (菅原 達也)
●グルコシルセラミドの発酵生産 (高桑 直也、小田 有二)
●セラミド資源としての海産物 (齋藤 洋昭)
●セラミド関連物質による植物への作用 (梅村 賢司)
 <化粧品への応用>
●セラミドの皮膚への効果と応用 (芋川 玄爾)
●セラミドと皮膚バリア機能 (内田 良一)
●光学活性セラミドの合成と機能特性 (石田 賢哉)
<医療分野への応用>
●スフィンゴシン1リン酸の機能セラミドとがん
(岡崎 俊朗、谷口 真、北谷 和之)
●セラミドと皮膚疾患 (秋山 真志)
●セラミド関連脂質とメタボリックシンドローム (光武 進、五十嵐 靖之)
●スフィンゴシン1-リン酸を中心としたスフィンゴ脂質分析と定量
(大川 龍之介、矢富 裕)
●スフィンゴリン脂質作用の生体イメージング (石井 優)
●膜マイクロドメインと病態 (岩渕 和久)

《ご参考資料》セラミドとは
■セラミドとは
セラミドは、スフィンゴ脂質(※)の一種です。スフィンゴイド塩基、脂肪酸、糖の結
合した複合脂質で、お肌の最外層である角質層(厚さ20ミクロン)の細胞間脂質でもあ
ります。セラミドにガラクトースやグルコースなどの糖が結合したタイプのものも
あり、植物由来のものではグルコースが結合したグルコセシルセラミドが比較的多く
見られます。角質層細胞間脂質の約半分がセラミドで、細胞と細胞の間を埋め、各層
の間に入って、層状の構造(ラメラ液晶構造)をつくります。
■セラミドの機能
セラミドは、水分を逃さずに保つ「保湿機能」と、外部からの刺激を守る「バリア
機能」を持っています。哺乳類では体内の水分を逃さないという生命維持のために非
常に重要な機能を持った成分です。一般にセラミドは、加齢やストレス、環境の変化
等の要因で減少するといわれており、乾燥肌等ではセラミドが著しく減少しているこ
とが報告されています。
■セラミドについては、当社ホームページでご紹介しています。
http://www.nippn.co.jp/prouser/ceramide/



(※)スフィンゴ脂質:スフィンゴシン塩基を含む脂質の総称。脳・神経系、皮膚に比較
的豊富に存在し、セラミドのほかABO式血液型の本体である糖脂
質もその一種。発見当初その機能が謎に包まれていたことから古
代エジプトの神話に由来し、ギリシャ神話では謎掛けの怪獣とし
て登場するスフィンクスに因んで名付けたといわれている。

                                      以上
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