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「グリーンリボンDAY」(10月16日:臓器移植法施行日)制定イベント・公開授業開催

2011年10月16日

社団法人日本臓器移植ネットワーク
アステラス製薬株式会社

10月は臓器移植普及推進月間

「グリーンリボンDAY」(10月16日:臓器移植法施行日)
制定イベント・公開授業開催

◆タレントの関根麻里さんがメッセンジャーとしてビデオメッセージで登場
◆現役教諭や学生親子が、臓器移植・臓器提供について意見交換も

2011年10月16日(日)13時〜(時事通信ホール)

 社団法人日本臓器移植ネットワーク(本部:東京都港区、理事長:野本亀久雄)は、アステラス製薬株式会社(本社:東京、社長:畑中 好彦)のサポートのもと、臓器移植の普及啓発を図るために毎年「グリーンリボンキャンペーン」を全国展開しています。1997年に臓器移植法(「臓器の移植に関する法律」)が施行された“10月16日”をこのほど新しく「グリーンリボンDAY」と制定し、報道関係者向けの「記念日制定セレモニーおよび公開授業」を10月16日(日)13時30分から時事通信ホールで開催しました。

 この「グリーンリボンDAY」は、より多くの方に臓器移植について認知促進を図り、大切な人と話をして意思を表示してもらいたいという願いを込めて制定されたものです。グリーンリボンは、世界的な移植医療のシンボルとなっており、その「グリーン」は成長と新しいいのちを意味するといわれ、“Gift of life”(いのちの贈りもの)によって結ばれた臓器提供者(ドナー)と移植が必要な患者さん(レシピエント)のいのちのつながりを表現しています。
 第1部の「グリーンリボンDAY」記念日制定セレモニーでは、日本記念日協会代表の加瀬清志さんから社団法人日本臓器移植ネットワークにグリーンリボンDAY」制定の証として認定状の授与が行われました。グリーンリボンキャンペーンのメッセンジャーであるタレントの関根麻里さんは、ビデオメッセージを通じて「私は、18歳になって運転免許を取った時から、意思表示カードを持っています。私の家族は普段からどんなことでも話をしていたので、カードを持つ前から移植について話し合っていました。話すことによって、私ってこんなに大切に思われているんだということが改めてわかりましたし、家族がお互いのことを思っているということにも気づきました。臓器移植について家族で話すのは難しいかなとも思いますが、改まって話すのではなく、日常会話の延長で話せたら、いいなと思います。たとえば、『新聞やニュースで見た』とか、『学校の授業で聞いた』とか、そういうことでいいと思います。何気ない一言やちょっとしたきっかけで話し合ってほしいです。今日のイベントに参加できなくて本当に残念ですが、今日はみなさんに臓器移植について話し合っておくことがとても大切だということを理解していただけると思います。是非、お家に帰ったら大切な人と話し合ってみてください。話すことで自分の意志や家族の想いがきっとわかりますよ」と自分の体験を踏まえて、参加者にメッセージを送りました。
 第2部では、臓器移植や命について大切な人と話すことの重要さや、難しいテーマをどういったきっかけで大切な人と話せばいいのかを提案するために、公開授業「話そうを探そう!スクール」と銘打ったトークイベントを開催しました。
 日ごろから命や臓器移植をテーマに授業を行なっているトキワ松学園中学高等学校の保健体育科教諭、佐藤毅先生を講師に、同学校の生徒さんや都内大学生、およびそれぞれの親御さんの総勢36名を生徒役に展開しました。
 最初に、社団法人日本臓器移植ネットワークから「臓器移植の基礎講座」として、世界の移植事情や4つの権利(臓器を提供する・しない・移植を受ける・受けない)、意思表示カードなどについて解説が行われました。「本人の意思と家族の意思決定が非常に大事です。これは皆さん一人一人が臓器を提供する権利、提供しない権利、それから、病気となって移植を受けることになった時に移植を受ける権利、受けない権利を平等に持っていらっしゃるからです。臓器移植について、自分で考えて決断してもいいんですが、一人一人の命というのは、家族にとっても、とても大切なものですので、家族とよく話し合っておくことが必要なんですね。できれば、確実に意思を表示しておいていただきたいと思います」と臓器移植について意思を持つことの重要性を強調しました。
 次に、現役の中学・高校の先生として生徒たちに、いのちや臓器移植、臓器提供について話をしているトキワ松学園中学高等学校の保健体育科教諭、佐藤毅先生による「命の授業」が行われました。佐藤先生は、教育現場で命について生徒たちと語り合うことについて、日ごろの実体験を踏まえながら「まず一年間、生について学び、そのあと、死について話をし始めます。そのとき、いろいろな角度から死について話をしていきます。その中で一番、臓器移植の話が、『生まれる』そして『死ぬ』というテーマに合っていると思います。いきなり『臓器移植とは何か』という話をするのではなくて、事前に脳の働きや日本と欧米の死生観の違いについて、知ってもらってから『臓器移植というのは何なのか』ということについて考えるようにしています。臓器移植の話をするときに一番私が心がけているのは、4つの権利について伝えるということです。生徒たちには、まず4つの権利について話をして、そこから、私の授業を聞いて、3ヶ月後に実際どう思ったかということについて話をしてもらっています。臓器移植の話だけではなくて、高齢者医療や福祉の問題、それから尊厳死や安楽死の問題についても考えます。死というのは誰にでも起こる問題ですので、自分や自分の親のこととして考えてもらいたいです。このことを通して、自分の命、人の命を考えられる生徒になってほしいと思っています」と語られました。
 実際にトキワ松学園で授業を受けたことのある卒業生からは「高校生の時に佐藤先生の授業を受けて、最初『人間は生まれた瞬間から悲しい言い方をすれば、死にむかっているんだよ』という話を聞いて、クラスのみんな『えっ』っていう感じでした。でもその中で臓器移植のことを学び、臓器移植の成り立ちや日本人の考え方と海外の考え方の違いを知り、今でも臓器移植がテレビや新聞に載っていると、目を向けて、家族と話し合ったりしています」と感想を述べていました。
 トークセッションでは、グリーンリボンキャンペーンのテーマでもある「話そう。大切な人と。」について、参加者全員で意見交換が行われました。短い時間の中でしたが、参加者から、命の大切さ、家族で話し合うことの大切さについて様々な意見が出されました。

なお、本日のイベントの模様は、近日、グリーンリボンキャンペーン・WEBサイトでご覧頂けます。

【「グリーンリボンDAY」(10月16日)制定イベント・公開授業概要】

【 日 時 】2011年10月16日(日)13:30〜14:45(受付開始12:30〜)
【 会 場 】時事通信ホール(中央区銀座)
【 内 容 】
<第一部>「グリーンリボンDAY」制定記者発表会(13:30〜13:35)
「グリーンリボンDAY」認定証授与式、挨拶、グリーンリボンキャンペーン・メッセンジャー関根麻里さんビデオメッセージ
●登壇者:・日本記念日協会 加瀬清志 代表
     ・(社)日本臓器移植ネットワーク 広報・普及啓発部部長 雁瀬美佐
<第二部>記念トークイベント 公開授業「話そうを探そう!スクール」(13:35〜14:45)
臓器移植基礎講座、公開授業、フォトセッション
●登壇者:
(先生役)・トキワ松学園中学校・高等学校 保健体育科教諭 佐藤毅先生
     ・恵泉女学園大学学長 日本生命倫理学会会長 木村利人先生(ビデオ出演)
     ・(社)日本臓器移植ネットワーク 広報・普及啓発部 部長 雁瀬美佐
(生徒役)・トキワ松学園中学校・高等学校の生徒とその親(4組8名)
         ・大学生とその親(14組28名)

<グリーンリボンとグリーンリボンキャンペーンについて>
グリーンリボンは、世界的な移植医療のシンボルです。グリーンは成長と新しいいのちを意味するといわれ、“Gift of life”(いのちの贈りもの)によって結ばれた臓器提供者(ドナー)と移植が必要な患者さん(レシピエント)のいのちのつながりを表現しています。
(社)日本臓器移植ネットワークをはじめとする関連団体ではこれまでもグリーンリボンを胸につける運動などを行ってきましたが、より多くの人に移植医療について理解してもらうため、毎年10月の臓器移植普及推進月間を中心にグリーンリボンキャンペーンを展開しています。臓器を提供してもいいという人と移植を受けたい人が結ばれ、よりたくさんのいのちが救われる社会を目指しています。

1997年10月に「臓器移植法」が施行されたことにちなみ、毎年10月は「臓器移植普及推進月間」です。厚生労働省、地方公共団体、(社)日本臓器移植ネットワークなど関係団体が連携・協力し、「臓器移植推進国民大会」や講演会など、臓器移植に対する理解と協力のための普及啓発活動を集中的に実施します。また、(社)日本臓器移植ネットワークが中心となり、移植医療を応援する「グリーンリボンキャンペーン」を全国展開しています。
※アステラス製薬は、グリーンリボンキャンペーンを支援しております。
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