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『人材開発白書2012』発行。戦略を実行するためのミドルマネジャーの課題を事業トップの目線から分析

2012年2月6日

株式会社富士ゼロックス総合教育研究所

戦略を実行するためのミドルマネジャーの課題を事業トップの目線から分析
『人材開発白書2012』発行

株式会社富士ゼロックス総合教育研究所(本社:東京都港区六本木3-1-1、代表取締役:芳澤 宏明、資本金:1億円)は、2012年2月9日に『人材開発白書2012』を発刊します。2011年版に引き続いて「戦略実行力」をテーマとし、製造や医薬業界など32社の事業部長・営業本部長クラスへのインタビュー調査をもとに、ミドルマネジャーの課題について提言をまとめました。

■『人材開発白書2012』の概要

昨年3月の未曾有の大震災に加え、欧州金融危機による世界経済の不透明感。このような厳しい環境の中でも、多くの企業は飛躍に向けて、新たな成長戦略に着手しています。
戦略は策定するだけでなく、現場のメンバーが実行してはじめてその果実を手にすることができます。ところが、トップが発信した戦略はミドル層で減退し、保留され、あるいは歪曲され、現場のメンバーの行動は何も変わらないという状況が多くの組織で見られます。
どうすれば戦略を実行できるのか。富士ゼロックス総合教育研究所ではトップと現場をつなぐミドルマネジャーに焦点を当てて調査研究を進めています。
2011年版で実施した現場メンバー対象の定量調査に続き、今回の『人材開発白書2012』では、37人(32社)の事業部長クラス・営業本部長クラスへのインタビュー調査、および84人(27社)のミドルマネジャーへの質問紙による調査を行い、ミドルマネジャーの戦略実行における課題をより具体的に分析しました。そして、事業トップの問題認識に対応した優先度の高い課題を、5つの提言としてまとめました。

1)やるべきことをやってもらうために、止めることとやらないことの決定を先送りしない
2)理解させ納得させるために、相手は文脈を異にするという前提に転じる
3)戦略実行に活力を与えるために、権限によらない影響力を発揮する
4)戦略実行を停滞させないために、自己を過信せずにメンバーを活かす
5)機動的な戦略変更ができるよう、期初における論理的な戦略検討を疎かにしない

なお、『人材開発白書2012』発刊を記念し、2012年2月9日(木)に東京でシンポジウムを開催します。調査研究報告のほか、実務家による事例紹介、経営学者による解説も交え、戦略実行を促すミドルマネジャーの課題とトップの役割について、議論を深める予定です。

■「人材開発白書」とは

『人材開発白書』とは、1989年に経済同友会にて発表された「新しい個の育成」の流れを汲んで、当時経済同友会において教育部会長を務めていた小林 陽太郎(富士ゼロックス株式会社元取締役会長、当社元取締役会長)の発案で、当社が人材開発の研究に継続して取り組んだ、その成果報告としてスタートしました。1990年に「価値創造型リーダーの育成」を発表後、1994年からは人材開発問題の時宜を得たテーマを選択して調査・研究を行い、「人材開発白書」としてこれまで10回の発刊を通して、企業経営者、人材開発・教育担当者に、人材開発のあり方について独自の視点で提言してまいりました。
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