赤い羽根共同募金:「第1回ボラサポ・サロン」開催レポート
[12/03/16]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2012年3月16日(金)
社会福祉法人中央共同募金会
赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」
〜東日本大震災から1年〜
ボラサポは、被災地を支援する人と、寄付する人をつなぎます
「第1回ボラサポ・サロン」開催レポート
東日本大震災から1年が経ちました。被災地では今なお多くの支援を必要としています。
社会福祉法人中央共同募金会が運営する、赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート
募金」(ボラサポ)では、被災地を支援するNPO等の活動に対し、これまでに累計1,247
件、15億6,118万円の助成を行っています。(第5回助成分まで)。
2月29日(水)、ボラサポ助成による活動報告&交流会「第1回ボラサポ・サロン」を開催し
ました。ボラサポ・サロンは、寄付者や関心のある皆さんと、助成を受けて活動している皆
さんが直接出会い、ボラサポを通じて被災地を支える思いを分かち合う場です。ボラサポ初
の試みに、NPO・ボランティアグループや、企業のCSR担当者など定員を超える50名
以上が参加しました。
まず山崎美貴子・ボラサポ配分委員長より、寄付へのお礼と、2015年まで助成期間を延長し
たことへの更なる支援のお願いの後、助成活動の報告、寄付企業の取組み紹介、意見交換や
交流を行いました。今回は、自らも被災しながら現地で支援活動を行う2団体が報告。被災
直後の写真を交えての話は臨場感にあふれ、地元住民ならではのネットワークを生かした支
援活動が注目を集めました。
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
●助成活動報告1:住民不在の復興まちづくりにストップ! 住民と復興計画をつなぐ役目を
一般社団法人 日本建築家協会東北本部 宮城地域会 事業・業務委員長 櫻井 一弥さん
櫻井さんたちは建築家の集まり。宮城県石巻市で、住民主体のまちづくりを進める拠点「石巻
まちカフェ」を運営しています。
震災後、さまざまな復興計画の提案があったが、住民不在や実現性に欠けたものであることに
危惧を抱いた櫻井さんたち。「いろいろな提案を集約して住民と話し合い、着地点をみつけた
い。コーヒーを飲むついでに、まちづくり計画を知ってもらえれば」と、被災2か月後からま
ちカフェを始めました。資金のないまま活動を始め困っていたときに、口コミでボラサポを知
り応募したそうです。
まちカフェでは、まちづくりワークショップや被災建築の相談会などを開き、意見交換をすす
めています。近頃では、住民から「写真展や野外活動をやってほしい」などと提案が出るよう
になりました。まちカフェはそうした人々の思いを受け止め、形にしています。「まちカフェ
が主体として何かを創るのではなく、地域住民の情報のプラットフォームとして受発信してい
くことが大事」と櫻井さん。ともすれば住民不在で進みがちな復興計画に、専門家である建築
家が「つなぎ役」として入ることで、地域の人々に安心感を与えています。
●助成活動報告2:絵本を通して、震災後の子どもの心に寄り添う
読者ボランティア おはなしころりん 代表 江刺 由紀子さん
岩手県大船渡市で絵本の読み聞かせを行う「おはなしころりん」は、震災前から市内の小学校
で月20回のお話し会を行っていました。「子どもたち1人ひとりの顔がよくわかるので、震災
後のニーズの把握が早かった」といいます。地元のネットワークを生かして、3月25日から2か月
の間に、13か所の避難所でお話し会を実施。震災でショックを受けた子どもたちの気持ちに寄り
添ってきました。現在は、ボラサポの助成によって購入したワゴン車による「移動子ども図書館」
も始め、小学校や子育てサークルを回っています。全国から7千冊の本が口コミで集まり、現在2
千冊を貸出し中です。
「『もらって』ばかりでは被災者から抜けられない。子どもたちに読み聞かせを『する』ことで、
そこから抜け出せた気がします」と語る江刺さん。最近開いた読書ボランティア養成講座には、
同じ思いの住民70名が参加しました。「子どもにもおとなにも、絵本を間に交流の場を広げてい
きたい」と、今後は仮設住宅へも足を運びます。
●寄付企業の取組紹介1:企業の特徴を生かし、多様な商品展開で 寄付を継続
株式会社ユナイテッドアローズ 経営企画室 広報・CSRチーム 玉井菜緒さん
紳士服・婦人服・雑貨の企画・販売を手がけるユナイテッドアローズ社。震災後すぐに義援金や
商品の寄付等の緊急支援を行い、その後、自社の特徴を生かして「お客様と共におこなうチャリ
ティプロジェクト“MOVING ON TOGETHER!”」を展開中です。
http://www.united-arrows.co.jp/special/2011moving_on_together/index.html
多様な商品や、東京モーターショーでのチャリティTシャツなどの売上の一部を、ボラサポへも
ご寄付いただいています。担当者の玉井さんは「ボラサポの募金期間の長さ、幅広い活動への助成、
審査のしくみなどを評価して、寄付先のひとつに選びました」と語ります。
●寄付企業の取組紹介2:お客様と企業とのマッチングギフトで、持続的な支援を
ソフトバンクモバイル株式会社 総務本部 CSR企画部 梅原みどりさん
昨年8月より開始した持続的な支援のしくみ「チャリティホワイト」は寄付つきのオプションプ
ランです。毎月お客様からの10円に加えて、ソフトバンク社も10円をマッチングし、1人あたり20円
を、ボラサポとあしなが育英会に寄付するしくみです。
http://mb.softbank.jp/
mb/disaster/tohoku2011/donations/charity_white/
このしくみが生まれた背景には、阪神大震災後、時につれて寄付がどんどん減っていたという危機
感があります。忘れてはならない被災地への支援です。
東日本震災から1年、チャリティホワイト加入者は10万人を超えました。
『1人ひとりの力は小さくても10万人集まれば大きな力になります。でも、まだまだ知られていな
いのが現状。ぜひ皆さん口コミで広げてください』と梅原さんは呼びかけます。
▼次回ボラサポ・サロンは、4月18日(水)午後6時30分〜
東京・新霞ヶ関ビル5階にて開催します
ホームページでも随時、募金額や助成報告を更新中です。
http://www.akaihane.or.jp/er/p3.html
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」 (愛称:ボラサポ) とは?
東日本大震災の被災地における支援活動には、ボランティアグループやNPOが大きな役割を
果たします。こうした活動を資金面で支援するため、赤い羽根の中央共同募金会では、
赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」(ボラサポ)を運営しています。
ボラサポは、2015年3月まで延長し、約5年にわたり、被災地での支援活動を支えて
いきます。
社会福祉法人中央共同募金会
赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」
〜東日本大震災から1年〜
ボラサポは、被災地を支援する人と、寄付する人をつなぎます
「第1回ボラサポ・サロン」開催レポート
東日本大震災から1年が経ちました。被災地では今なお多くの支援を必要としています。
社会福祉法人中央共同募金会が運営する、赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート
募金」(ボラサポ)では、被災地を支援するNPO等の活動に対し、これまでに累計1,247
件、15億6,118万円の助成を行っています。(第5回助成分まで)。
2月29日(水)、ボラサポ助成による活動報告&交流会「第1回ボラサポ・サロン」を開催し
ました。ボラサポ・サロンは、寄付者や関心のある皆さんと、助成を受けて活動している皆
さんが直接出会い、ボラサポを通じて被災地を支える思いを分かち合う場です。ボラサポ初
の試みに、NPO・ボランティアグループや、企業のCSR担当者など定員を超える50名
以上が参加しました。
まず山崎美貴子・ボラサポ配分委員長より、寄付へのお礼と、2015年まで助成期間を延長し
たことへの更なる支援のお願いの後、助成活動の報告、寄付企業の取組み紹介、意見交換や
交流を行いました。今回は、自らも被災しながら現地で支援活動を行う2団体が報告。被災
直後の写真を交えての話は臨場感にあふれ、地元住民ならではのネットワークを生かした支
援活動が注目を集めました。
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
●助成活動報告1:住民不在の復興まちづくりにストップ! 住民と復興計画をつなぐ役目を
一般社団法人 日本建築家協会東北本部 宮城地域会 事業・業務委員長 櫻井 一弥さん
櫻井さんたちは建築家の集まり。宮城県石巻市で、住民主体のまちづくりを進める拠点「石巻
まちカフェ」を運営しています。
震災後、さまざまな復興計画の提案があったが、住民不在や実現性に欠けたものであることに
危惧を抱いた櫻井さんたち。「いろいろな提案を集約して住民と話し合い、着地点をみつけた
い。コーヒーを飲むついでに、まちづくり計画を知ってもらえれば」と、被災2か月後からま
ちカフェを始めました。資金のないまま活動を始め困っていたときに、口コミでボラサポを知
り応募したそうです。
まちカフェでは、まちづくりワークショップや被災建築の相談会などを開き、意見交換をすす
めています。近頃では、住民から「写真展や野外活動をやってほしい」などと提案が出るよう
になりました。まちカフェはそうした人々の思いを受け止め、形にしています。「まちカフェ
が主体として何かを創るのではなく、地域住民の情報のプラットフォームとして受発信してい
くことが大事」と櫻井さん。ともすれば住民不在で進みがちな復興計画に、専門家である建築
家が「つなぎ役」として入ることで、地域の人々に安心感を与えています。
●助成活動報告2:絵本を通して、震災後の子どもの心に寄り添う
読者ボランティア おはなしころりん 代表 江刺 由紀子さん
岩手県大船渡市で絵本の読み聞かせを行う「おはなしころりん」は、震災前から市内の小学校
で月20回のお話し会を行っていました。「子どもたち1人ひとりの顔がよくわかるので、震災
後のニーズの把握が早かった」といいます。地元のネットワークを生かして、3月25日から2か月
の間に、13か所の避難所でお話し会を実施。震災でショックを受けた子どもたちの気持ちに寄り
添ってきました。現在は、ボラサポの助成によって購入したワゴン車による「移動子ども図書館」
も始め、小学校や子育てサークルを回っています。全国から7千冊の本が口コミで集まり、現在2
千冊を貸出し中です。
「『もらって』ばかりでは被災者から抜けられない。子どもたちに読み聞かせを『する』ことで、
そこから抜け出せた気がします」と語る江刺さん。最近開いた読書ボランティア養成講座には、
同じ思いの住民70名が参加しました。「子どもにもおとなにも、絵本を間に交流の場を広げてい
きたい」と、今後は仮設住宅へも足を運びます。
●寄付企業の取組紹介1:企業の特徴を生かし、多様な商品展開で 寄付を継続
株式会社ユナイテッドアローズ 経営企画室 広報・CSRチーム 玉井菜緒さん
紳士服・婦人服・雑貨の企画・販売を手がけるユナイテッドアローズ社。震災後すぐに義援金や
商品の寄付等の緊急支援を行い、その後、自社の特徴を生かして「お客様と共におこなうチャリ
ティプロジェクト“MOVING ON TOGETHER!”」を展開中です。
http://www.united-arrows.co.jp/special/2011moving_on_together/index.html
多様な商品や、東京モーターショーでのチャリティTシャツなどの売上の一部を、ボラサポへも
ご寄付いただいています。担当者の玉井さんは「ボラサポの募金期間の長さ、幅広い活動への助成、
審査のしくみなどを評価して、寄付先のひとつに選びました」と語ります。
●寄付企業の取組紹介2:お客様と企業とのマッチングギフトで、持続的な支援を
ソフトバンクモバイル株式会社 総務本部 CSR企画部 梅原みどりさん
昨年8月より開始した持続的な支援のしくみ「チャリティホワイト」は寄付つきのオプションプ
ランです。毎月お客様からの10円に加えて、ソフトバンク社も10円をマッチングし、1人あたり20円
を、ボラサポとあしなが育英会に寄付するしくみです。
http://mb.softbank.jp/
mb/disaster/tohoku2011/donations/charity_white/
このしくみが生まれた背景には、阪神大震災後、時につれて寄付がどんどん減っていたという危機
感があります。忘れてはならない被災地への支援です。
東日本震災から1年、チャリティホワイト加入者は10万人を超えました。
『1人ひとりの力は小さくても10万人集まれば大きな力になります。でも、まだまだ知られていな
いのが現状。ぜひ皆さん口コミで広げてください』と梅原さんは呼びかけます。
▼次回ボラサポ・サロンは、4月18日(水)午後6時30分〜
東京・新霞ヶ関ビル5階にて開催します
ホームページでも随時、募金額や助成報告を更新中です。
http://www.akaihane.or.jp/er/p3.html
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」 (愛称:ボラサポ) とは?
東日本大震災の被災地における支援活動には、ボランティアグループやNPOが大きな役割を
果たします。こうした活動を資金面で支援するため、赤い羽根の中央共同募金会では、
赤い羽根「災害ボランティア・NPO活動サポート募金」(ボラサポ)を運営しています。
ボラサポは、2015年3月まで延長し、約5年にわたり、被災地での支援活動を支えて
いきます。