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グルコース(ブドウ糖)を簡便に計測できるポータブルグルコース計「GF−501」を9月18日に発売

2012年8月30日

株式会社タニタ

グルコース(ブドウ糖)の簡易計測で食品・飲料製造の品質管理をサポート
ポータブルグルコース計「GF−501」を9月18日に発売

健康をはかるリーディングカンパニーである株式会社タニタ(東京都板橋区前野町1−14−2、社長・谷田千里)は、食品や飲料などに含まれるグルコース(ブドウ糖)の濃度を高精度かつ短時間で計測できるポータブルグルコース計「GF−501」を9月18日に発売します。グルコースは、食品などの甘さを決める要素となっているだけでなく、醸造業においては発酵状態を把握する重要な指標となっています。「GF−501」は持ち運びが容易なポータブルタイプとなっているので、小規模な工場や開発・製造現場においても、食品や飲料の品質管理を簡便に行うことができます。価格は本体が4万9350円(消費税込み)、センサーカートリッジが1万2600円(消費税込み)。食品・飲料メーカー、醸造業者、医薬品メーカー、研究機関などをメーンターゲットに、年間1500台の販売を計画しています。

なお、9月5日から千葉市の幕張メッセ国際展示場で開催される分析機器・科学機器の総合展示会「JASIS 2012」(主催・社団法人日本分析機器工業会、一般社団法人日本科学機器協会)において、実機を用いたデモ展示を行います。

近年の健康志向の高まりを背景に、これまで以上に食品や飲料のグルコース含有量の管理が必要になってきています。しかし、グルコースを計測するには大型の糖・アミノ酸分析機器やバイオセンサーが必要で、価格も100万円以上の高額なものが主流となっています。このため、中・小規模の工場や開発現場で手軽に計測することが困難でした。今回投入する「GF−501」は導入コストを6万円以下に、1回あたりのランニングコストを60円−80円(試料を希釈する専用の調整液を使用する場合は100円−120円)に抑えるとともに、持ち運びができる小型のポータブルタイプとすることで、こうした課題を解消しました。

使い方は簡単です。計測したい試料液をセンサー部にかけるだけでグルコース濃度をはかることができます。センサー部は計測時のノイズとなるアミノ酸やビタミンCなどの妨害物質の影響を最小限に抑える4層構造のバイオセンサーを採用。0.001%単位の高精度計測を実現しました。計測範囲は0.000%−1.000%。また、従来の大型の分析機器は短いもので30秒、長いものでは30分以上の計測時間を要していましたが、「GF−501」は試料液をセンサーが検知してからわずか6秒で計測値を表示することができます。このため、タニタではコンパクトで低コスト、簡単に計測できる手軽さから、中・小規模の食品・飲料工場における商品の品質管理をはじめ、醸造業者での製造工程管理、研究機関での食品分析、細胞培養など、幅広い分野で活用できると見ています。

タニタはバイオセンサーを使って尿中の糖分を計測するデジタル尿糖計を2004年に発売しました。「GF−501」はタニタが長年培ってきたバイオセンサー技術の新たなアプリケーションとなるもので、食品・飲料製造業をはじめ、新たな市場を開拓する新ジャンルの商品です。今後も独自の研究・開発によって蓄積してきたリソースを活用し、さまざまな分野、業界に対して「健康をはかる」機器やサービス、そこから派生するソリューションを展開していきたいと考えています。


【発売機種】(品番/価格)
・GF−501(本体) 4万9350円(消費税込み)  
・GF−501−S(センサーカートリッジ) 1万2600円(消費税込み)
・GF−501−SAL(エタノール対応センサーカートリッジ) 1万6800円(消費税込み)

【発売日】
2012年9月18日

【年間販売目標】
1500台
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