電通PR「2012年 年末SNS調査」で6割超が今後もSNSに期待
[12/12/26]
提供元:共同通信PRワイヤー
提供元:共同通信PRワイヤー
2012年12月26日
株式会社電通パブリックリレーションズ
電通PR「2012年 年末SNS調査」で6割超が今後もSNSに期待
〜2013年のキーワードは“アンチユビキタス(オンリーユー型の情報作り)”〜
株式会社電通パブリックリレーションズ(代表取締役社長執行役員:近見竹彦、本社:東京都中央区、以下電通PR)の社内横断組織「ソーシャルメディア実験室『アンテナ』」(※1)は、日本在住の男女を対象に、「2012年 年末SNS調査」を実施。性年代別におけるソーシャルネットワーキングサービス(以下、SNS)の広がりを分析すると共に、生活者が、2013年のSNS界の動向・未来についてどのように捉えているかを明らかにすべく、15歳以上69歳以下の男女1339人(全国)を対象にアンケートを行った。
<3大SNSの認知度は95%以上!「Twitter」「Facebook」「mixi」は常識に>
SNSの認知について聞いたところ、「内容まで知っている」「名前を聞いたことがある」と答えた人の合計値(認知率)で最も多かったのが「Twitter」(98.7%)、それに肉薄したのが「Facebook」(98.4%)、続いて「mixi」(95.9%)という結果となり、典型的とも言えるSNSを提供する3社が1〜3位を占めた。ソーシャルゲームを展開する「モバゲー」(94.9%)と「GREE」(91.5%)の認知度は拮抗。無料通話・無料メールスマートフォンアプリで知られる「LINE」「Comm」「カカオトーク」では、76.5%で「LINE」の認知度が際立った。
<10代が牽引するTwitterと、幅広い年齢層のFacebook>
SNSの利用経験・利用意向について聞いたところ、「現在利用している【ほぼ毎日】」と「現在利用している【たまに】」の合計値(利用率)は、Facebook(41.7%)とTwitter(40.5%)が4割を超える結果となった。次にmixiとLINE が、26.7%と23.7%で拮抗。
今後の利用意向では、Google+(19.0%)、LINE(18.7%)、Comm(16.3%)の順となった。Commは2012年10月下旬にサービスを開始したばかりにもかかわらず(本調査実施まで約1カ月)、高い利用意向を示している。
性・年代別で見ると、Twitterが10代に牽引されているのに対し、Facebookは10~40代までを中心に、年代別の大きな差異はなく、平均的に利用していることがわかった。
<2013年、SNS界はまだ進化する。期待の声が6割以上>
『2013年のSNS界未来予測』についてフリーアンサーで尋ねたところ、65.3%が「SNSが主要連絡手段になる」「SNSとテレビがタッグを組み、番組が進化する」「SNSを使った防災計画が進行する」など、より積極的な利用や、社会を巻き込んだ用途の拡大、進化を予測するような、将来性に期待する前向きな内容であった。
一方で23.9%は、「SNSは飽きられると思う」「SNSがきっかけで人間関係のトラブルに発展する」など、利用規模の頭打ちやトラブルの発生を予想するような、後ろ向きな内容であった。
<考察>
●2013年のSNS界のポジティブ予測はTwitter、Facebook、mixiの定着が下支え
2013年のSNS界未来予測では、6割以上の人(65.3%)が、より積極的な利用や社会を巻き込んだ用途の拡大など、その将来性に期待するような前向きな予測をした。ポジティブ予測を下支えしたのはSNSの定着化だろう。Twitter、Facebook、mixiの認知度は、いずれも95%以上を占め、これらのソーシャルメディアは、コミュニケーションプラットフォームとして認知が定着、いわば“常識”化したと言える。少し前までは“ものめずらしい”存在だったSNSが、“知っていてあたりまえ”のツールになったがゆえに、さらに一歩進んだ使い方に期待が集まるのだろう。
また、高い認知率の半面、利用率がまだ5割を下回っていることや、約10〜20%の利用意向があることをかんがみると、フォロワー層の取り込みなどによる“伸びしろ”は、まだ十分にあると思われる。
●2013年は特に、“メッセンジャーアプリ”が熱い
今後の利用意向が高い、Google+、LINE、Commは、フリーアンサーからも「Google+がヒットする」「LINEがもっと広い範囲で使用されて異業種交流が進む」「Commが人気になる」など期待の声が上がっており、2013年の利用者増が見込まれる。
中でも、メッセンジャーアプリ(無料通話・無料メールスマートフォンアプリ)は、サービス開始から日が浅いにもかかわらず高い支持を集めており、2013年も注目。支持の理由は、スマートフォンの普及により、アプリを取り込む環境が整ったことに加え、フィーチャーフォンで充実していたデコメの代替機能として、より自分の感情をダイレクトに表現しやすいスタンプ機能が搭載されたメッセンジャーアプリが、スマートフォン利用者に歓迎されたためだと考えられる。
●利用者増が、“SNS疲れ”の原因か
2013年のSNS界に対する期待の声が多く聞かれる中、約1/4程度の人が、SNSは頭打ちになるなどの後ろ向きな予測を立てている点も見逃せない。この背景には、パイオニア層には「すでに先の見えたプラットフォームだ」と捉えられている可能性と、いわゆる“SNS疲れ”の存在が示唆される。かつては利用者が少なく、ある意味、現実とは違う“逃避”対象として捉えられ、利用されていたネットの世界。しかし、利用者数が増えたことで必然的に現実に近い付き合いを余儀なくされ、そのためSNS上の友人・知人が多くなるにつれ、配慮するべきことが多くなってしまったことが、“疲労感”につながっているのではないかと推察される。
●2013年もSNSは見過ごせない。
SNSは2013年も間違いなく見過ごせないコミュニケーションプラットフォームであるが、ヒットした分だけ、「揺り戻し」がある可能性も否定できない。新機能や新規サービスの提供など、生活者をトキメかせるような工夫は欠かせない。生活者の期待に応え続けることが、今後の成長のカギとなるだろう。
●多様化するSNS時代には、「アンチユビキタス」の情報加工力が必須
今や見逃せないコミュニケーション手段のひとつとなったSNSに、企業はどう向き合うべきか。ひとくちにSNSといっても、FacebookからLINE、モバゲーまで、種類も目的も多岐にわたるため、今後は、生活者の声をモニタリングするには○○、キャンペーンには△△と、目的に合わせた明確な使い分けがされるだろう。自社のコンテンツと訴求したいポイントを再度整理し、それぞれのSNSが持つターゲットや特徴に合わせたコミュニケーション展開が望まれる。SNSは生活者と直結しているだけに、より細やかなコンテンツ作成、構造的・戦略的な情報発信プランニングは必須。多様化、細分化するSNSにあわせた情報加工力が求められていくだろう。
シェア文化が定着し、情報のユビキタス化がさらに進んだ2012年。これまでSNSと言えば、知人同士を「つなげる」、知っている情報を「拡散する」役割がフォーカスされてきたわけだが、今後は、趣味や嗜好に合わせた「グループ化」や「深掘化」が進むと見込まれる。つい、情報拡散という量的視点になりがちだが、情報は広がれば広がるほど平準・陳腐化するため、本当のコアターゲットに「これは自分のための情報だ」と思ってもらえるようにすることが、今後の企業の最重要課題。つまり、これからのコミュニケーションポイントは、「アンチユビキタス」と言えるのではないだろうか。
本調査の詳細はこちらをご覧ください。⇒ http://bit.ly/Rg1Quq
<お願い>
本調査内容を転載・引用する場合、転載者・引用者の責任で行うとともに、弊社の調査結果である旨を明示して下さい。
※1)ソーシャルメディア実験室「アンテナ」:ソーシャルメディアを活用したソリューション開発やノウハウ蓄積を行うために2012年6月に設置された電通PR内の社内横断組織です。
【株式会社電通パブリックリレーションズについて】
電通PRは、1961年の創立以来、クライアントとステークホルダーの良好な関係を生み出す戦略パートナーとして、国内外の企業・政府・団体のコミュニケーションをサポートしてきました。ソーシャルメディア、デジタル・マーケティングなどで高い専門性を備えたコンサルタントを含む、総勢221名の社員が、マーケティング・コミュニケーションおよびコーポレート・コミュニケーションの領域で、戦略提案からクリエイティブなソリューションの提供までフルラインでサポートします。
詳細は当社のウェブサイトをご覧ください。
本サイト http://www.dentsu-pr.co.jp
デジタルマイクロサイト http://www.dentsuprdigital.com
株式会社電通パブリックリレーションズ
電通PR「2012年 年末SNS調査」で6割超が今後もSNSに期待
〜2013年のキーワードは“アンチユビキタス(オンリーユー型の情報作り)”〜
株式会社電通パブリックリレーションズ(代表取締役社長執行役員:近見竹彦、本社:東京都中央区、以下電通PR)の社内横断組織「ソーシャルメディア実験室『アンテナ』」(※1)は、日本在住の男女を対象に、「2012年 年末SNS調査」を実施。性年代別におけるソーシャルネットワーキングサービス(以下、SNS)の広がりを分析すると共に、生活者が、2013年のSNS界の動向・未来についてどのように捉えているかを明らかにすべく、15歳以上69歳以下の男女1339人(全国)を対象にアンケートを行った。
<3大SNSの認知度は95%以上!「Twitter」「Facebook」「mixi」は常識に>
SNSの認知について聞いたところ、「内容まで知っている」「名前を聞いたことがある」と答えた人の合計値(認知率)で最も多かったのが「Twitter」(98.7%)、それに肉薄したのが「Facebook」(98.4%)、続いて「mixi」(95.9%)という結果となり、典型的とも言えるSNSを提供する3社が1〜3位を占めた。ソーシャルゲームを展開する「モバゲー」(94.9%)と「GREE」(91.5%)の認知度は拮抗。無料通話・無料メールスマートフォンアプリで知られる「LINE」「Comm」「カカオトーク」では、76.5%で「LINE」の認知度が際立った。
<10代が牽引するTwitterと、幅広い年齢層のFacebook>
SNSの利用経験・利用意向について聞いたところ、「現在利用している【ほぼ毎日】」と「現在利用している【たまに】」の合計値(利用率)は、Facebook(41.7%)とTwitter(40.5%)が4割を超える結果となった。次にmixiとLINE が、26.7%と23.7%で拮抗。
今後の利用意向では、Google+(19.0%)、LINE(18.7%)、Comm(16.3%)の順となった。Commは2012年10月下旬にサービスを開始したばかりにもかかわらず(本調査実施まで約1カ月)、高い利用意向を示している。
性・年代別で見ると、Twitterが10代に牽引されているのに対し、Facebookは10~40代までを中心に、年代別の大きな差異はなく、平均的に利用していることがわかった。
<2013年、SNS界はまだ進化する。期待の声が6割以上>
『2013年のSNS界未来予測』についてフリーアンサーで尋ねたところ、65.3%が「SNSが主要連絡手段になる」「SNSとテレビがタッグを組み、番組が進化する」「SNSを使った防災計画が進行する」など、より積極的な利用や、社会を巻き込んだ用途の拡大、進化を予測するような、将来性に期待する前向きな内容であった。
一方で23.9%は、「SNSは飽きられると思う」「SNSがきっかけで人間関係のトラブルに発展する」など、利用規模の頭打ちやトラブルの発生を予想するような、後ろ向きな内容であった。
<考察>
●2013年のSNS界のポジティブ予測はTwitter、Facebook、mixiの定着が下支え
2013年のSNS界未来予測では、6割以上の人(65.3%)が、より積極的な利用や社会を巻き込んだ用途の拡大など、その将来性に期待するような前向きな予測をした。ポジティブ予測を下支えしたのはSNSの定着化だろう。Twitter、Facebook、mixiの認知度は、いずれも95%以上を占め、これらのソーシャルメディアは、コミュニケーションプラットフォームとして認知が定着、いわば“常識”化したと言える。少し前までは“ものめずらしい”存在だったSNSが、“知っていてあたりまえ”のツールになったがゆえに、さらに一歩進んだ使い方に期待が集まるのだろう。
また、高い認知率の半面、利用率がまだ5割を下回っていることや、約10〜20%の利用意向があることをかんがみると、フォロワー層の取り込みなどによる“伸びしろ”は、まだ十分にあると思われる。
●2013年は特に、“メッセンジャーアプリ”が熱い
今後の利用意向が高い、Google+、LINE、Commは、フリーアンサーからも「Google+がヒットする」「LINEがもっと広い範囲で使用されて異業種交流が進む」「Commが人気になる」など期待の声が上がっており、2013年の利用者増が見込まれる。
中でも、メッセンジャーアプリ(無料通話・無料メールスマートフォンアプリ)は、サービス開始から日が浅いにもかかわらず高い支持を集めており、2013年も注目。支持の理由は、スマートフォンの普及により、アプリを取り込む環境が整ったことに加え、フィーチャーフォンで充実していたデコメの代替機能として、より自分の感情をダイレクトに表現しやすいスタンプ機能が搭載されたメッセンジャーアプリが、スマートフォン利用者に歓迎されたためだと考えられる。
●利用者増が、“SNS疲れ”の原因か
2013年のSNS界に対する期待の声が多く聞かれる中、約1/4程度の人が、SNSは頭打ちになるなどの後ろ向きな予測を立てている点も見逃せない。この背景には、パイオニア層には「すでに先の見えたプラットフォームだ」と捉えられている可能性と、いわゆる“SNS疲れ”の存在が示唆される。かつては利用者が少なく、ある意味、現実とは違う“逃避”対象として捉えられ、利用されていたネットの世界。しかし、利用者数が増えたことで必然的に現実に近い付き合いを余儀なくされ、そのためSNS上の友人・知人が多くなるにつれ、配慮するべきことが多くなってしまったことが、“疲労感”につながっているのではないかと推察される。
●2013年もSNSは見過ごせない。
SNSは2013年も間違いなく見過ごせないコミュニケーションプラットフォームであるが、ヒットした分だけ、「揺り戻し」がある可能性も否定できない。新機能や新規サービスの提供など、生活者をトキメかせるような工夫は欠かせない。生活者の期待に応え続けることが、今後の成長のカギとなるだろう。
●多様化するSNS時代には、「アンチユビキタス」の情報加工力が必須
今や見逃せないコミュニケーション手段のひとつとなったSNSに、企業はどう向き合うべきか。ひとくちにSNSといっても、FacebookからLINE、モバゲーまで、種類も目的も多岐にわたるため、今後は、生活者の声をモニタリングするには○○、キャンペーンには△△と、目的に合わせた明確な使い分けがされるだろう。自社のコンテンツと訴求したいポイントを再度整理し、それぞれのSNSが持つターゲットや特徴に合わせたコミュニケーション展開が望まれる。SNSは生活者と直結しているだけに、より細やかなコンテンツ作成、構造的・戦略的な情報発信プランニングは必須。多様化、細分化するSNSにあわせた情報加工力が求められていくだろう。
シェア文化が定着し、情報のユビキタス化がさらに進んだ2012年。これまでSNSと言えば、知人同士を「つなげる」、知っている情報を「拡散する」役割がフォーカスされてきたわけだが、今後は、趣味や嗜好に合わせた「グループ化」や「深掘化」が進むと見込まれる。つい、情報拡散という量的視点になりがちだが、情報は広がれば広がるほど平準・陳腐化するため、本当のコアターゲットに「これは自分のための情報だ」と思ってもらえるようにすることが、今後の企業の最重要課題。つまり、これからのコミュニケーションポイントは、「アンチユビキタス」と言えるのではないだろうか。
本調査の詳細はこちらをご覧ください。⇒ http://bit.ly/Rg1Quq
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本調査内容を転載・引用する場合、転載者・引用者の責任で行うとともに、弊社の調査結果である旨を明示して下さい。
※1)ソーシャルメディア実験室「アンテナ」:ソーシャルメディアを活用したソリューション開発やノウハウ蓄積を行うために2012年6月に設置された電通PR内の社内横断組織です。
【株式会社電通パブリックリレーションズについて】
電通PRは、1961年の創立以来、クライアントとステークホルダーの良好な関係を生み出す戦略パートナーとして、国内外の企業・政府・団体のコミュニケーションをサポートしてきました。ソーシャルメディア、デジタル・マーケティングなどで高い専門性を備えたコンサルタントを含む、総勢221名の社員が、マーケティング・コミュニケーションおよびコーポレート・コミュニケーションの領域で、戦略提案からクリエイティブなソリューションの提供までフルラインでサポートします。
詳細は当社のウェブサイトをご覧ください。
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